2004年01月06日

色あせるモノ

毎月始めの金曜日、それは私のような「捨て魔」にとって、とても魅力的な響きを持ちます。
それは、「燃えないゴミの日」。
他のゴミは、毎週何回か収集をしてくれるけれど、燃えないゴミは月に一回しか収集してくれないから、これを逃すと次回迄の日々が長く感じます。

私は、ゴミやら何やらで散らかった部屋・・・・通称「汚部屋」が大嫌いです。
流石に毎日、掃除機で部屋を奇麗にする迄はいきませんが、クイックルワイパーでちょこちょことコマメに拭いています。
日常の生活から出てくるゴミは、マメにやっていれば溜め込む事はありません。
溜めた所で、たかが知れていますので、一気にやる事も可能です。
問題は、「燃えないゴミ」です。
地域によって、どれが「燃えないゴミ」に相当するか違ってくると思います。
私の住む新潟市では、「ガラス、せともの、金属くず、傘、小型家電製品」等が対象となっています。
これらのモノは一度買ってしまった後、それが壊れたり、別の新品を買ったりして不要になると、始末に困ります。
面倒くさくて、押し入れ等にしまったままになっている事も多いと思います。

私の住む地域では、今週金曜日が、燃えないゴミの収集日ですので、昨晩は整理していました。
とは言っても、シンプルライフを目指そうと、不要なモノは殆ど昨年のうちに始末してしまいましたので、あまりありません。
捨てることにエンジンがかかってしまうと、「捨てるモノは何かないかぁ?」と、ゴミを捨てることそのものが目的になったりしてしまいます。
まあ、それも困り者ですが、家を清潔に保つのは良い事だと思います。
だってさぁ、仮に家賃なりローンを組んで家に住んでいるとするじゃないですか。
不要になったゴミを置いておくスペースも、毎月支払っていることになるんですよ。
ゴミの為に支払うなんて嫌なことです。

何か無いかと探していましたら、あるものですねぇ(燃えないゴミではないけれど)。
今回のテーマは、「恥ずかしい昔の思い出」です。
物欲魔王だった昔、アイドルグッズに夢中になっていた事がありました。
見る人が見ればプレミア物なのでしょうが、普通の人が見れば、ただのゴミ同然のモノ達です。
昔の恥ずかしい思い出の一つに、アイドルグッズ収集がある訳でして、これは以前より、事ある毎に抹殺していきました。
オークションに売るというのも手なのでしょうが、私の場合、「自分と同じようなコレクターの手に渡るぐらいならば、自分の手で抹殺」が心情なので、そういう行動に移りません。
とにかく捨てる。

しかし、何故か捨てずにそのままにしていたモノが未だにありました。
まずは、「1999年のモーニング娘。クリスマスギフトセット」。
何ともまあ恥ずかしい・・・・・。
これは、後藤真希さんが加入し、「ラブマシーン」が大ヒットした時のものです。
クリスマスケーキを入れる紙製の箱のようなものの中に、
1.ビデオテープ(みんなでクリスマスを祝うため、ホームパーティーを準備、開催している模様を納めたもの)
2.トレーディングカード3枚(クリスマスバージョン)及びミニカードアルバム
3.マフラー(ユニクロで300円ぐらいで売っていてもおかしくないようなフリース製のもの)
4.ケーキ皿(メンバー全員が、メッセージやらイラストを書いたものをプリントした柄)
・・・・・今となっては、特別欲しくとも何ともありません。
って云うか、どれ一つとして未開封の新品たったので、ただ単にコレクションとして陳列する為だけに買ったと思われます。
それらを燃えるゴミ、燃えないゴミ、ブラスチックに分別。

まだね、上記のものなんて可愛いものです。
単品で購入したものですから。
次に処分にとりかかったのは、「トレーディングカード」の山です。
トレーディングカードと云うのは、小さな紙にアイドルの写真等が印刷されているものです。
昔からある、カルビー野球チップスとかと同じようなものです。
それらが、ちゃんとした何千円もするトレーディングカード専用アルバムに入っていました。
分厚いアルバムが二冊。
一冊辺りの重さが、5キロじゃ足りないです。紙なのに・・・・。
誰かが知らずにそれを見つけ、「あっ、これって子供時代からの神崎さんの写真が綴ってあるアルバムかしら?」等と期待に胸を弾ませて開いてみたら、広末涼子やエヴァンゲリオンとかの、アイドル・アニメの印刷されてあるカードが所狭しと綴られているのを見た日には、「お母さん、心を落ち着かせるために京都へ逝ってきます」と書き置きを残して旅に出掛けてしまいたくなるでしょう。
私自身がそれを開いた瞬間、「キショ!」とか思ってしまいましたから。
何百枚カードが綴ってあるのでしょうか?
しかも、どれ一つとしてダブりがありません。
トレーディングカードは、買って包装を開くまで、中にどんな絵柄のカードが入っているか分かりません。
だから以前に買った絵柄とダブる事もあるのです。
つまりこのアルバムを完成させる為、これに綴られていない屍となったカードは無限にあるという訳です。
そういや、トレーディングカードを大人買いして、一気に一万円を支払ったこともあったなあ。
ただの紙なのに・・・。
広末涼子ひとつ取ったって、いろんなシリーズのトレーディングカードがあります。
その他に、アイドル雑誌に付録で付いていたもの等、よくもまあ、これだけ集めたものです。
綴ってあるアイドルを見ますと、圧倒的に広末涼子が多いです。
次に、奥菜 恵。
両者とも、昨年に結婚しちゃいましたねぇ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
アイドルの他には、エヴァンゲリオンというアニメ。
「綾波たん、ハァハァ」とでも云っていたのでしょうか。
これは、ポテトチップスのおまけとして一枚ずつカードが付いていたものです。
当時、発売されていたカードが200種類以上あったと思うのですが、全て揃っておりました。
コンビニへ行けば、ポテトチップスを箱単位(中にポテトチップスが何十個も入っている)で買っていました。
店に陳列されてあるバラ売りを買うよりも、箱単位で買った方が、カードの絵柄のダブリが少ないからです。
たかが、紙なのに・・・。
そんなカードに紛れて、何故かたくさんの図書カードやテレフォンカードもありました。
企業の販売促進用グッズで、値打ちのあるものもあるかと思います。
図書カードだけで、1万円分も眠っておりました。
日頃欲しくても買えなかった本のリストと図書カードを本屋である母親に渡し、新しい本を買う事にしました。
アイドルの水着写真集とかそんなのではありませんよ(欲しいけれど)。
参考書の類です。
トレーディングカードは殆どが紙で出来ているので、燃えるゴミと化しました。

しかし、あんなに大切にしていた紙くずが、こうもあっさりと捨てられるのは、それらに対する価値観が下がり、色あせたからなんでしょうね。
きっと皆さんの部屋にも、色あせてしまい、捨ててもいいものなのに、面倒くさくて置いてあるものがあると思いますよ。
それらは案外、あっさりと捨てられるものですから試してみてください。
結構、自分の価値観の変化みたいなものを感じられる貴重な時間にもなりますよ。

そんな訳で、アイドルグッズの最終砦であったトレーディングカードの処分に成功しました。
もう二度と、「形あるモノ」としての収集はしないでしょう。
しかし、「形あるモノ」が消えただけで、「形の無いモノ」は依然として残っていたりします。
それは、「パソコンのハードディスクに納まっているデータ」です。
写真、音楽、動画等、今までは別々の固体として収集していたものが、今はパソコンのデータとして残っています。
データは目に見えない形の無いものなので、邪魔になることはありません。
私の場合、CD−Rとかには焼かず(形になると邪魔だから)、全てハードディスクに収めています。
300ギガありますので、ちょっとやそっとじゃ不足することなんて事はありません。
一番容量を食う動画関係は、写真や音楽と違って、一度みたら大抵は二度とファイルを開くことが無いので、定期的に削除しています。
そんな訳で、収集癖自体は変わっていないと言ってもいいかもしれません。
媒体を統一するという点は、シンプルライフだと思うのですが・・・・(言い訳)。
今後は、不意のお客様に、自分のヲタなコレクショングッズを発見される事は無いのですが、もしパソコンのファイルを開かれると・・・・。
何かしらプロテクトを考えようかしら。

Posted by kanzaki at 2004年01月06日 23:21
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