2003年12月11日

矢野顕子さんのコンサート

忙しくなってきましたよ。
帰宅すると、睡眠時間を確保したいから他に何も出来ない状態。
自分が人間というより機械になってきているようです・・・。
ちょっと前の楽しかった時を振り返ってみることにしましょうか。

11月26日水曜日、ここ新潟市でコンサートがありました。
矢野顕子の年末恒例全国コンサートツアー「さとがえるコンサート2003」。
場所は、りゅーとぴあ(新潟市民芸術文化会館)。
この前、綾戸智絵さんのコンサートが行われた所と同じ場所ですね。
このコンサートホールは、コンサート、舞台、はたまた能楽の舞台まである総合芸術会館です。
建物自体が美しい姿をしていて、入るだけで楽しくなってしまいます。

当日昼間は、雨がサラサラと降っていたので、行くのが大変だなあと思ったのですが、幸い、家を出掛ける時は止んでいたので、折り畳み傘のみを手に携えて出掛けました。
やはりこの時期ともなると、雪は降らずとも身を縮めたくなります。
当日の昼間、車のタイヤをスタッドレスタイヤに変えました。
もうそんな時期なんです。

会場の建物に入りますと、綾戸さんの時と違って静かな感じでした。
決して人が少ないのではなく、物静かな人達が多いのです。
綾戸さんの時は、おばちゃん達が集団でジェットストリームアタックの如く突進して入場していましたからね。
その時に比べたら、皆さんおしとやか。
見てみますと、20代の女性が多いかな?
舞台とか好きそうな感じの人達です。
30代以上の女性(何となくセレブな人)になると、男性のエスコート付き。
さすがに綾戸さんの時と違って50代以上はあまり見かけませんね。
携帯電話は、ソニー製の所有率が高いです。

会場は、綾戸さんの時は360度全体に客席がある会場でしたが、今回は前面のみに客席があるスタンダードな会場です。
全体の印象が「黒」。
今年の初夏、ここの会場で舞台を見たのですが、そういうモノには全体が黒の方が、正面の舞台をハッキリと印象付けられる効果があって良いのではないでしょうか。
椅子も壁も、全てが黒の世界というのも、なんとも不思議で良いです。
今回のコンサートの舞台の上も「黒」一色でした。
始まる前、舞台は全体に真っ黒になっていまして、その中心に黒い大きなピアノが一つあります。
ピアノを弾くために座る椅子の横に、モノを置くスタンドがあります。
そこには、水の入った透明なペットボトル(ストローが刺してあります)、白いコップ、あともう一つ、小さな赤い容器があります。
その赤いものは多分、コンビニで売っている小さなペットボトル(温かくしてある用)を赤い布のカバーで覆ったものだと思われます。
温かいペットボトルは、キャップがオレンジ色のものが多いじゃないですか。
それも同じ色なので、多分そうだと思います。
矢野さんはトークの時とか、それを握って喋っている事が多かったですよ。
綾戸さんの時は、他にギターリストさんが後半に登場したので、ピアノの前に、別に椅子等がありましたが、今回はありません。
完全に矢野さん一人のステージです。
ピアノを中心にして、それを取り囲むように後方に、背の低い照明スタンドが10個設置されています。
天井のやや左上からスポットライトが、ピアノを明るく照らしています。
その光の直線の中で照らされて、もやもやと動く煙(?)が印象的でした。
ステージ左右には巨大なスピーカーがあります。
天井のどこからともなく、外人の男性ボーカルがBGM代わりに聞こえています。
会場が静かなので、はっきりとその曲が耳に入ってきます。
客はたくさん入っているのに、あまり大声を出さないで会話しています。
パンフレットや、持ち込んだ本を静かに読んでいる人の方が多いかな?
まるで、劇団の舞台を見に来たかのような雰囲気。
そういやこのコンサート、「育児所」と言うんですか? お母さんがコンサートを鑑賞している間、子供を預けておくことが出来る場所を設けています。
これならば安心して聞けるし、演者も不意なハプニング、大声に悩まされることはありません。
矢野さんのコンサートらしいサービスです。
綾戸さんの時にも書いたけれど、モーニング娘。を筆頭としするハロプロ系のコンサートとは雰囲気が違いますね。
あちらは開演前と言うのは、本気で「戦闘準備」の時間ですから(お
だんだん、ハロプロ系の体育会系コンサートより、こちらの方が自分に馴染んできましたよ。

私は前から4列目の左から8番目の席でして、ちょうど矢野さんのピアノを弾く横顔を真正面から見れる最高の位置でした。
ステージから2メートルぐらいの距離です。
端の方の座席は少しずつ位置や並びが変則的なので、4列目と書きましたが、普通の座席の2列目ぐらいに相当するんじゃないかなあ。
よもやこんな場所のチケットを手に入れられるとは思いもしませんでした。
私、実は矢野さんのアルバムは一枚も持っていません。
記憶にある曲と云えば、「やっぱり猫が好き」の主題歌、ミスタードーナツのCM曲ぐらい。
こんな私が、熱心なファンを差し置いて、美味しい席に座れて、本当にゴメンナサイ。
その代わり、必死にその時の内容を記憶に残し、こうやってレポートを書きますよ。
コンサートへ行って2週間ぐらい経過するのに、あれこれと書けるのは、メモ帳とペンを持っていったからです。
前回の綾戸さんの時、いろいろとマンシガンのように喋っていたのに、それを記憶に全て残せずに非常に残念な思いをしました。
そこで今回は、記憶力の不足を補うために、終始メモをとっていました。
録音する機械を持っていくのはルール違反ですし、仮に録音したところで、後で聞きなおして文章に起こすのは大変です。
それよりも、その時感じたことをペンを走らせて書き込んだ文章には、ライブ感がありますから、後で見ても分かりやすいんです。
そのメモを見ていると、頭の中の記憶も蘇ってきますし。
こういう座って落ち着いて聞くコンサートの場合ならば、メモをとりながらでも、ちゃんと聞けます。
勿論、メモ帳をめくる音、ペンを滑らせる音で周りの人に迷惑をかけないように配慮しておりました。
冒頭にも書いたとおり、その日は天気が悪く、折り畳み傘を持っていきました。
この折り畳み傘、持ってきたのはいいけれど、置く場所に困りました。
仕方がないので、ヒザの上に置き、そしてその上でメモをとるという、非常に変なスタイルでコンサートに臨みました。
コンサートと云うと始まる前、警備のアルバイトの兄ちゃんが立っているものです。
今回は客層が客層なので、暴れたり、マナーの悪い人もいませんから、たった独りで、ステージ前に立って警備していました。
後は数人、年配の女性が、お客様を席へ案内しているだけです。
その時の模様を書いたメモ帳には、「ゴマキ(後藤真希)とはえらい違いだ」と書いてありました。
後藤さんの時は、暴れまくる餓鬼共も押さえつけるため、たくさんの男の警備の人が、ステージ前に立ち並んで威嚇していたものなあ。

綾戸さんのコンサートよりも、ひょっとしたら収容人数が多いのに静か。
あちらの入場開始時間が6:15からなのに対し、こちらは6:30から。
たった開演30分前からで、あれだけの人数のお客が入ってくるのだから、もっと騒がしくてもいいのにね。
私は前の方に座っていたから、後ろの方で行われている事が一切見えないせいもあるのかな。
そういや、綾戸さんの時の男性客と違って、スーツ姿の人が一人もいませんね。
年齢層が低いからかな?

7時を回り、そろそろ開演かなあと思っていましたが、ちょっと遅れているようです。
今までのBGMが不自然に終わり、別のオルゴールみたいな曲(しかも今までより大きい音)に変わった時、始まるかなあと思ったら、
「〜誠にありがとうございます。タバコ、飲食、写真はやめてください〜」
みたいなアナウンスが流れただけでした。
あの時、ちょっとズッコケました。

そしてようやく場内が暗くなりました。
黒い会場の照明が暗くなったのですから、本当に真っ黒です。
そしてステージの左側より、矢野さんが笑顔で出てきました。
ステージ中央に立つと、大きく一礼をしました。
手には譜面のようなものを携えています。
客席の若い女性達から、「かわいい〜」の声がたくさん聞こえてきました。
矢野さんは、その長い髪で爆発したような、ふっくらとした広がりのあるスタイルにしていました。
なんだか、外国の小説の挿絵に出てきそうな、幼い魔法使いの少女の髪型です。
決して、ドリフのコントで、爆発があった後のアフロ姿と言ってはいけません。
黄色くて、肩のないワンピースみたいな衣装。
下半分の一部に、直線状の黒色を使っており、アクセントとなっております。
靴は履いておらず素足です。
足首の部分に付けたアクセサリーが、キラキラと輝いております。

私にとって初体験な矢野さんのコンサート開始です!

矢野さんのトークの最初は、8月に行われた「日本海夕日コンサート」のことでした。
新潟市で毎年8月に、浜辺に巨大な会場を造って野外コンサートを行っており、著名なアーティストが参加されています。
今年は矢野さんも出演されたのでした。
矢野さんはこのコンサート、とてもビックリしたそうです。
お客さんは本当に音楽を楽しんでいると。
とても大らかな態度に見えたそうです。
お父さんはビールを飲みながら聞き、子供達は会場内を走り回る。
とても気さくで楽しいコンサートに思えたようです。

全国コンサートツアー「さとがえるコンサート2003」。
普段はドラムとベースの人も一緒に回るのだそうです。
しかし最新のアルバムでは、ピアノを中心としたものなので、一人で仙台→山形→新潟と回っているそうです。
そのお話しの最後に「話しが長くなったら長いって云ってね」と締めました(観客の笑い声)。
一人のコンサートと云うのは、綾戸さんもそうでしたが、やはりトークが長くなる傾向があるようですね。

さて、ここで曲を。
歌詞に「お母さんも誉められたい。たまにはね」という歌詞の曲です。
私、矢野さんの曲のタイトルは、恥ずかしながら何も知らないので、これ以降の文章でも、こんな感じで曲紹介をしていきますね。
矢野さんの歌う時の表情というのは、本当に笑顔で満ち溢れていますね。
マイクが横にあるせいかどうか分かりませんが、顔は観客の方へ横へ向けて歌います。
そうすると、丁度私の座っている方向に視線が向くので、眼が合ってしまいます。
当然、矢野さんは私に向かって視線を送っている訳ではないのですが、なんとなく自分の為に歌ってくださっているように思えて非常に嬉しいです。
私は前の方の席だから、後方にいるたくさんの御客の姿は見えません。
何となく、私を含む数人の為にコンサートを開いてくださっているような感じがして、とても贅沢に思えました。
矢野さんの歌い方、曲って独特ですよね。
とても歌詞がはっきり分かります。
ご本人はとても英語が達者なのですが、曲そのものは日本語ばかりで、しかも身近な内容が多いので、スッと頭に入ってきます。
次は、「自転車で帰る親子二人の姿が、壁に影が映っている〜」という内容の曲。
どうも、母子家庭の内容です。
自分に当てはまる内容なので、ちょっとグッときました。

次のトークでは、糸井重里さんのホームページ「ほぼ日刊イトイ新聞(略して、ほぼ日)」のことをお話ししていました。
糸井さんが矢野さんの為に新コーナーを作成しようと思い、矢野さんに「何が欲しい?」と聞きました。
そうしたら最初「ポルシェ」とか思ったのですが、どうもそれじゃ弱いと。
次に思いついたのが、「何でもいいから誉めてほしい」という事だったそうです。
そんな事をテーマにしたコーナーが、ほぼ日で連載されているので、良かったら見てくださいとの事。
矢野さん、終始「ほぼ日」という略称を使って、しかもそれがホームページだと言う事を云ってなかったのですが、ファンはちゃんと理解していた模様。
けれど矢野さん、「ほぼ日」という略称は覚えていたけれど、正式名称を忘れちゃっていたようで、お客さんに尋ねていました(お

次に矢野さんは、「愛する人と信濃川(新潟の大きな川)をドライブする歌というのは無いよ。もっと身近なもの・・・・・・伊勢丹」(会場笑)
伊勢丹の名前が出てくる歌がはじまりました。
「イセタンタタン♪」というフレーズの曲です。
これは伊勢丹のある所でないと歌えないそうです(新潟には伊勢丹があったので良かった・・・)。
アメリカの場合、デパートと云うのは衣料品が中心らしく、日本のような、地下に食料品売り場があったり、各階にいろんなモノがあるような総合デパートの形ではないらしいです。
だから、この歌をアメリカで歌う場合、まず日本のデパートというものを説明しないといけないそうです。
この歌を敢えて海外で歌うのがすごい・・・。
ある日、矢野さんは、伊勢丹へお買い物に行きました。
レジで店員さんに、「我が社の歌を作ってくれてありがとう」と云われたそうです。
矢野さんは「報われた・・・」と思ったそうです。
そして心の中で、「ギャラとか何とかはともかく、せめて商品券ぐらいくれないかなあ」と思ったそうですが、一向に送られる気配がないそうです(お

矢野さんの歌って、やはり「生活路線」ですよね。
身近な歌って、私も好きです。
どうも最近、歳をとったせいか、カッコつけた曲を聴いても何とも思わなくなりました。
そういう曲を歌う人だって、きっと、駅の近くのコンビニで弁当を買って、西武新宿線で川越に帰るみたいな、そういう行動をとるんだろうなあ・・・・・なんてしょうもない事を考えてしまいます。
次の曲は、ポップコーンやアイスを分け合うひと時を歌ったものでした。
明るくいいなあ。

さてようやく恋愛の歌へと移っていきました。
なんとなく、照明も恋愛仕様。
照明さんは、このコンサートで矢野さんが何を歌うか知りません。
今日のコンサートで歌う曲も、4分前に決定したそうです。
今日の天気、外の景色、お客さんによって、何を歌うかを決めるのだそうです。
ステージ後ろは、一面真っ黒な壁なのですが、矢野さんが歌う曲によって照明さんがライトで色々と演出された光を映し出します。
そんな事を説明された後、歌へと流れていきます。
雨の歌です。
今日の天気を見て決めたのかな?
「この雨を遮る傘より君が大切」という内容の曲でした。
伊勢丹の歌とは180度正反対な曲だなあ。
ちょうど私、ヒザの上に折り畳み傘を持っていまして、しかも矢野さんが歌う時、こらら側を向いて歌うものですから、「まさか私の為にこの曲を選んで歌ってくれているの?」なんて、すっとこどっこいな自己中心だけれど、非常に満足な気分です。
歌い上げた後、このステージの照明を担当している人は、新潟県の佐渡島出身だと教えてくれました(皆拍手)。
「ご親戚の人もいるかも。力が入っています」と言いますと、矢野さんに当たっていた照明が暗くなり、照明さんが光で自分をアピールしていました。

今夏の新潟市で行われた「日本海夕日コンサート」にて、名前どおり夕日が見れたそうです。
こんな写真のような夕日は滅多に見られないと。
ニューヨークでも夕日は見られるけれど、すぐに日が落ちてしまうそうです。
ある日、飼っている猫がお腹がすいたとゴネていた時、それこそ「火事のような夕日」を見たことがあるそうです。
「美味しいモノがあるよねぇ」とツアー移動中の食べもののお話しへ移りました。
今日までこの数日間、仙台〜山形〜新潟と移動してきたのですが、日本とひとくぐりに出来ないぐらい、一つ一つの街が違う姿をしていたそうです。
それと、いろいろと地元の食べものを味わえて幸せだそうです。
「後で、へぎそば(新潟の名産の一つ)も食べるよ」と付け加えました。
「食べ物の話しになると止まらないので、喋らせないでね」と笑いをとっていました。

次に、「OPキング(?よく聞き取れなかったので不明)」の歌。
「昭和の台風はワクワクさせる」「悪い時は過ぎたよ、もっと良くなる」というような詩でした。

矢野さんご自身は、「歌を解体する」という作業を行うそうです。
それがあの独特の歌唱法に繋がっているのかもしれませんね。

ピアノから離れ、ステージ前に出てきました。
両手には、小さな青い球状のものを握っています。
それを振ると、マラカスのような音が出ます。
それを振りながら歌い始めたのは、「やっぱり猫が好き」の主題歌でした。
けれど、あの何となくほのぼのとした感じではなく、ちょっと都会の夜を思わすアレンジになっていました。
恩田三姉妹より、叶姉妹を連想させてしまいます(^_^;)

再びピアノの場所へ戻り、次は「ナイト・トレイン・ホーム」という曲へ。
寝台列車がゴトゴトと走る歌。
最後に、駅の雑踏のSEが入って終わりました。
この曲は次のアルバムへ入れようと思っているそうです。
「毎日、皆様の前で練習させていただいております」と(会場笑)。
小さい頃、青森に住んでいて、東北本線の寝台特急を利用していたそうです。
しかし去年、「私の連絡も無しに(ここを強調)」その線は廃止になったとか。
その事を正月になってから、日本の鉄道ファンに連絡をとり知って驚いたそうです。
東海道新幹線の食堂も無くなるし、人生には自分では止められないものがあるのねと。
今回の曲は、東北本線の廃止に触発されて造ったそうですが、「何か廃止される度に名曲が生まれそう」と笑いを誘っていました。
矢野さん、かなり鉄道には詳しいそうで、けれど鉄道ファンの女性がいない事が残念だそうです。
東京から仙台へ向かう新幹線なのですが、一番先頭の車両どうしが連結している姿が見られるそうです(新幹線の1両目の運転手さんが乗っている車両どうしが顔を向き合って、先端の部分が開き、連結器で繋がっている姿です)。
ちょうど「チューしている」姿に見えるとか(^^)
その連結が離れる瞬間を見たくて待ったけれど、見ることが出来ずに残念だったそうです。
四国に行った時、向かってくる車両の音だけでディーゼルだと分かったそうです。
こんなにも鉄道が大好きなので、「鉄子」と呼んでねだそうです。

最近「あたしんち」が映画になりましたが、その主題歌を矢野さんが引き受けました。
すごい気合を入れて書いたそうですよ。
その曲を披露してくれました。
1960年代のどこぞのバンドの曲を頭に添えてから始めました。
曲の内容は、「お母さんの料理が一番と云えたらいいの」「お父さんが理想の恋人と云えたらいいの」「現実の壁は堅い」「夕ご飯までには帰るよ、あたしんち」
ちゃんと映画のタイトルと、日常的な内容を踏まえた楽しい曲でした。

このコンサート「サトカエル」は、毎年年末に行っているそうです。
パンフレットも毎年新しいものが作られるのですが、今回は新作アルバムにちなんで、ピアノをフィーチャーしたものとなっています。
ご本人、このパンフレットの中にある、「しりあがり寿」さんの漫画が好きだそうです。
ビニールの蛙がおまけで付いています。
毎年、糸井重里さんがデザインしていて、趣向をこらしたものとなっているそうですが、今回はネタが切れたのか平凡に横向きのものとなっているそうです。

また新潟でコンサートが出来たら嬉しいと言い、最後の曲となりました。
あなた(お客)の 耳元で、あなたの為に歌いますと言ってはじまりました。

そして歌い終わってステージから去りました。
しかしお客の拍手はやみません。
モー娘。のコンサートと違い、「アンコール」とかの大声を連呼することなく、ひたすら拍手。
私はと言うと、メモしていた記事の修正・チェックをしていました(すみません)。

そして再度、矢野さんが登場です。
今までの黄色の衣装から、赤色に着替えました。
ステージの冷房を切ってもらっていたので、大変暑かったそうです。
しかし、上半身は暑いけれど、下半身は冷え性により寒かったそうです。
「皆さんも、もうすぐ(そういう年齢になるの)よ」と客の笑いをとっていました。

さて、アンコールの曲となりました。
くるりとか云う人の曲です。
「お互い、弱くて踏み越えられなくて、そして朝を迎える」という詩。
つづいて、ジンジャーエールが出てくる歌。
「欲しい物。あなたの心の扉を開く鍵」という詩。

歌い終わって最後に、世界には知られてなくても素敵な曲はたくさんあると云いました。
私自身も探し、そして上手く歌えるようになって、皆さんの前に再びやってきますと云って下さいました。

帰り道、寒い中を歩いて帰ったのですが、不思議と寒さを感じませんでした。
きっと、心の中が温かくなっていたからでしょう。
帰宅したら、熱いブラックコーヒーよりも、温かいホットミルクが飲みたい・・・そんなコンサートでした。

私の今年のコンサート行脚は、これが最後でした。
来年もまた、いろいろなコンサートへ行きたいですね。
自分の心の変化なのか、最近は、ヒットチャートに上るようなアーティストよりも、綾戸さんや矢野さんのような曲が好きです。
そういう人のコンサート回顧録って、あんまりネット上にも無いでしょうから、一生懸命、コンサートへ行っては書いてみようと思います。

Posted by kanzaki at 2003年12月11日 23:30 | トラックバック (0)
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