2003年10月09日

60歳からの職探し

年金の支給開始年齢が、25年度以降より67歳になるらしいです。
私の会社は定年60歳。57歳で退職金精算。60歳から再雇用制があり、それ以降は給料は激減するものの、何歳までという縛りはないので、会社が必要と思えばずっと雇ってもらえます。
けれど、そこまで会社が必要としている人間というのは、そうそういないでしょう。
年金支給年齢の延長、金額の削減など、とても安心はできませんね。
国のそういう事情もありますが、ニュースとかを見ますと、国民年金を支払っていない人が4割もいるそうじゃないですか。
「将来の支給が不安定だし、今を楽しむには現金が必要だから」など、勝手な事を言って正当防衛している人もいます。
景気が大昔のように良くなることはないでしょう。
あったところで、アメリカみたいに貧富の差が極端なまでに激しくなってしまい、治安の悪化も否定できません。
今は肉体的にも大丈夫。けれど歳を重ねて体力も落ち、雇用の機会を失われた時、果たして私達はどうなるのでしょうかね。

昨晩、日テレで「笑ってコラえて」という所さんの番組がありました。
その中のコーナーで、「100歳間近の人で、粋(いき)な人を探す」というのがありました。
そこで紹介されたのは二人。
一人は現役漫画家の男性で、複数の連載を抱えている人です。
女性が大好きで、今でもスーツ姿で、夜の銀座を遊んでいます。
もう一人は、女儀太夫。
今でも、三味線を弾きながら、とてもしっかりした声量で語る姿は立派。
どちらも、とても100歳間近とは思えないしっかりした人達でした。
やっぱり、自分の才能を活かした仕事を現役で続けることが、丈夫で長生きする秘訣なのかもしれません。
人にやってもらうのではなく、自分から何かを行う心。
こういう人達を見ますと、自分もそうなりたいなあと思いますが、現状、私はただのサラリーマン。
同じような道は進めないかもしれません。
そうすると、趣味に生きるのがいいのかな。
それならば楽しく元気に老後が暮らせそうだ。
あっ、でも、ある程度の蓄えが無いと、そんな優雅な生活も出来ないなあ。
やっぱり、何かしら収入が必要ですね。
退職金が出ればいいけれど、それ以前に早期退職(体のいいリストラ)とかになったら、そんな事すら考えられないね。

60歳からの職探しは大変そうです。
雇用する側も、求人広告には年齢制限を記載しないで出しても、若い人と老人が職を求めてきたら、大抵は若者を採用するだろうね。
趣味と実益を兼ねた職業をするには、己の才能を若い時から磨く必要があるのでしょう。
いっそ、サラリーマンをやめて自営業をするか!
・・・・・・起業して勝ち残れる人は殆どいませんよね。
失敗した際、莫大な借金も抱えますし、とにかくリスクが大きい。
独立したら、かえって今までよりも大変忙しく、病気で倒れるかもしれない。
難しい・・・。

就職できない学生は起業する。
出世コースから外れたリーマンで自分が能力があると勘違いしたやつは起業する。
出世コースから外れた官僚は出馬する。

そんな「逃げ・言い訳」の為の起業は宜しくないですよね。
若い人だけの集団、老人だけの集団、専業主婦だけの集団、同じ思想を持った人だけの集団・・・日本はいろいろな集団が存在し社会を形成しています。
割かし、他者を排除する傾向がありますよね。
それらがもっと歩み寄っていけば、年老いてからの就職とかに不安がなくなるのかなあ。

私は60歳になってから、再就職できるかどうか分かりませんが、きっとこうやって駄文は書きつづけているのでしょうね。

Posted by kanzaki at 2003年10月09日 22:33
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