2003年10月06日

社会現象

テレビを観ていたら、フジテレビ月曜9時の過去のドラマを紹介していました。
俗に言う「月9」というもので、昔は最終回ともなると、視聴率が30%を超えていたものでした。
「東京ラブストーリー」の紹介の際、当時、あまりにも人気があり、月曜9時になると、街からOLや若い女性が消え、みんなドラマを観ていたという社会現象が起きていたそうです。
そういや最近、こういう「社会現象」とか言うモノがあまり無いように思います。
一般に趣味嗜好の多様化が原因だと言われています。
これだけモノと情報に溢れていたら、選択肢が多くなり、一つのものに全員が飛びつくという事もないのでしょうね。

ブームだと言われても、それを体感する機会が無い・・・。
そんな事を思っていた先週土曜日。
夜、友人と映画を観に行くことになりました。
夕食は回転寿司という事になり、お店の中に入ると、お客はたった一人。
従業員の方が数が多く、お寿司の乗った皿が静かに回っていました。
つい数日前、そのお店の近くに、もう一軒、回転寿司が出来ました。
そこは、どのお寿司も一皿100円。
ネタによって金額の違う従来の回転寿司と違い、破格のお値段です。
数十分前、その一皿100円のお寿司屋の前を通ったのですが、席が空くのを待つお客が、20人以上いたのではないでしょうか。
それほど大人気なのです。
そちらにお客が流れたので、私達が入ったお店は閑散としていたのでした。
まあモノは考えようでして、おかげで私達は、回転しているお寿司を食べず、全て従業員に好きなネタを伝えて、握りたてのお寿司を食べることが出来ました。
(「i−shot写真館」のコーナーの4日付に写っているお寿司が、その時のものです。)

さて、ベルトを緩めないといけないほど食べた私達は、映画館へ向かいました。
いつもなら土曜日の夜は、お客で大変混んでいるのに、今日はあまり人がいません。
公開している作品は、どれも気合の入ったものばかり。
レイトショーなので、一人1,200円で安い。
しかも明日はお休みなので、レイトショーでも安心。
そんな好条件なのに、人が少ないのです。
映画を観るとき、館内のファーストフード店にて、ドリンクとポテトを買うのですが、いつもならば上映時間10分前ともなると、行列が出来て、買う前に上映開始してしまうのではないかと焦るところなのですが、誰もいません。
始まる前、余裕でドリンクを買い、ぶらぶらとパンフレットやグッズの売っている場所を見ていました。
私の目の前に、「踊る大捜査線2」に登場してくる、湾岸君のグッズが。
そして気づきました。
今日は、「踊る大捜査線1」が、夜9時からフジテレビで放映されるのでした。
現在、8時30分。
大ヒット上映している作品の前作です。
そりゃ、みんな観ますよね。
だからこの時間に、映画館に人がいるはずがないのです。
この状況を見て、「ああ、東京ラブストーリーの時も、映画館はこんな感じだったんだろうなあ・・・。そういや、どちらも織田さんが出ているんだっけ」等と思いました。

ブームというのは、その真ん中にいると、どんな様子なのか理解しにくいものです。
自分が体験するのに精一杯で、全体像は見えませんから。
そんな中、ちょっとその輪の中から外れまして、その様子を見ますと、社会現象だとか、ブームというのが判るものなんだなあ・・・なんて事を感じたりした訳でして。
新聞・雑誌等で、社会現象という言葉を使って物事を紹介している人達というのは、
きっとその輪の外にいる人達なのでしょう。

ちなみに当日観た映画は「S.W.A.T.」でした。
メンバーが揃うところから描いていまして、何となく海外のテレビドラマのような雰囲気でした。
あまり撮影費用をかけず、テレビドラマでやってみたら案外いいかもと思いましたよ。
けれど、特殊な任務を個性豊かなメンバーが解決するドラマと言えば、やっぱり「特攻野郎Aチーム」にかなう番組は無いわけでして・・・。

Posted by kanzaki at 2003年10月06日 22:36
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