2003年07月15日

まっすぐ前を見る

こんにちは、神崎です。
皆さん、ごきげんいかがでしょうか?
新潟はようやく雨も落ち着いてきて、夏一歩手前の過ごしやすい日々です。
月末に株主総会があるので、いろいろと準備に走り回っています。
先週は忙しく、仕事以外でパソコンと向き合いたくなかったので更新しませんでしたが、ひと山を越えたので書いてみようと思います。

ほぽ日のコラムを読んでいましたら、こんな事が書かれていました。
バイクの運転免許をとるための教習で、細い一本橋を渡るというのがあるそうです。
タイヤの幅よりも少し広めの一本橋をまっすぐ走るというものです。
これを渡るには、コツがあるそうです。
教官が言うには、「まっすぐ前を見ろ」という事だけなんだそうです。
バイクは、自分の目が見たほうへ進みます。
だから、まっすぐ前を見ていると、自然とバイクは、まっすぐ前へ進むものなのだそうです。
あとは、その「まっすぐ前を見ろ」ということを信じられるかどうかだけです。
何があるか分からないからと、周囲も見るような気が効いたことを考えると脱輪するそうです。
何せバイクは、自分の目が見た方へ向かう訳ですから。
人の視界は案外広いもので、何かあってもちゃんと対処できるようになっているのだそうです。
一本道を渡るという特殊なことは、それだけを確実にやろうと思わなければできるものではありません。
だから、ちゃんとまっすぐ前を見るのが良いのです。
人生の中でも、一本橋を渡るような場面というものはあるものでして、そういう時、あっちこっち見ることが多いかと思います。
人に相談ばかりして、なかなか決心が付かず、前へ進まない人がいます。
目的が決まっていて、ちゃんとやれば習得出来ることなのに、つい怠けて遊んだり、逃げたりして、結局、目的を果たせない人がいます。
バイクと同じで、自分の目が向いている方向に人生は進むものです。
だから、まっすぐ前を向いて進むといいのではないかと。

とてもすんなり共感できる内容でした。
前をまっすぐ進むということは、一つのことについて集中することだと思います。
様々なことに興味を分散させるよりも、特に自分の得意とすることに目標を定めて集中すると、何かしら成果が出てくる確率が非常に高い。
同じ努力をするのでも、好きなことだと、苦を苦だと思わないんですよね。
学校の勉強とかだと「やりたい」というより、「やらされている」という感が多いので、苦手意識が高まりやすいですよね。
社会人になってからって、学生の時ほど、「やらされている」という苦痛を感じることって少ないと思います。
テストみたいなものは余り無いし、給料をもらって働く内容というのは多岐に渡っているから、自分に向いたものを選びやすいです。
不況とは言え、仕事を選択する際、全く自分に無いものに挑戦することは滅多にありません。
歳を重ねていくと家族が出来たり、いろんなシガラミが増え、何かに挑戦するという気持ちはどんどん減っていきます。
勉強に対して、記憶力が落ちて、ちっとも覚えられないと言う人がいますが、どっちかというと、記憶力というよりも、集中力の低下の方が要因なのではないでしょうか。
更にその集中力低下の理由は、「まっすぐ前を向いていない」からかもしれません。
いろんなことを考え(良いこと、悪いことを問わず)、ちっとも進まない状態は、私自身にも痛切に感じるところです。
小さい頃みたいに、何か一つに集中してみようかと思うようになってきました。
それも短期的なものじゃなく、毎日、少しずつ積み重ねていくもの。
何がいいのか良く分からないけれど、何かやろうと考えているうちに、毎日、ジョギングをやっていました。
三日坊主の私ですが、未だに続いています。
昨日は、いつもより距離を伸ばして走ってみましたが、毎日走っていたせいか、それでも特別苦痛も無く完走できました。
毎日のジョギングって、「よし走ろう!」と立ち上がり、実際に走って「完走」までが、ちゃんと一つのストーリーになっています。
端から見れば大したことでは無いのですが、完走できることに、少しばかりの達成感と自信が心の中に沸いてきます。
それが毎日。
少し前まで、何か目標を持って集中し、そして成し遂げるという心を失っていました。
それが少しずつ、呼び覚ましてきたように思います。
世の中には、病院へ行くほどじゃないけれど、軽い鬱病を煩っている人がたくさんいます。
「なんか、だるいなあ」ぐらいで、はっきりと自覚していない人もいます。
目に見えない空虚感、不安感。
それらは社会で毎日、淡々と働いていくうちに、集中力とか達成感を失ったのが原因なのかもしれません。
「自分を見失っちゃいけないよなあ」、「他人の幸せが羨ましい。自分には、それが無いのが寂しい」、「何をしたら良いのか分からない」とか感じて迷ったら、とりあえずジョギングをしてみたらどうでしょうか。
まっすぐ前を見て走っているうちに、その漠然とした不安感が消えていくと思いますよ。

Posted by kanzaki at 2003年07月15日 22:57
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