2003年06月28日

ミニマムペイメント

あなたはモノを買うとき、「欲しいモノがあるけれど、財布にお金が無ければ諦めるタイプ」ですか?
それとも、「お金はないけれど、クレジットカード等を使ってでも買うタイプ」ですか?

私は基本的に前者ですね。
私は奨学金を学生時代に借りていたので、その返済を16年もかけてしなければいけません(あと、6年・・・鬱)。
おかげで、長期返済、カード払いというものに嫌悪感を感じるようになり、なるべくそういうものに関わりが無い生活を心がけてきました。
自家用車ですら現金払いをする為に、社会人になって2年ぐらいは自転車で会社へ通っていたぐらいですから。
パソコン関連にはお金をかけましたが、それも今では環境がひととおり整ったので、毎月の支払いはインターネット通信料のみです。
最近、CD−Rのようなメディアすら買わなくなったもんなあ・・・。

アメリカでは後者のような人が多いそうです。
生活レベルを落とさないようにカードで買い物を続け、限度額に達するとまたカードを作り借金を繰り返すのだそうです。
一年に100万人以上が自己破産をしています。
そういう原因を作ったのは、ミニマムペイメントです。
最小支払額の事でして、リボ払いで最低払わなくてはいけない金額です。
アメリカでは、毎月の返済額がたったの2%。
複数のカードを使って1千万円の買い物をしても、毎月の返済は20万円で済んでしまうのです!
手元にお金が無くても簡単にモノが買えてしまうので、どんどん借金を作ってしまい、しまいには、自分が幾ら借金をしているかさえ分からなくなってしまうのです。
破産しそうな人に低金利のローンを紹介して、新たに100万円を借金させる金融ブローカーなる者もいます。
NHKでそういう人が登場した番組を観たのですが、まさに「弱者につけこむ悪魔」そのもの。
借金を作らせる契約を相手の家で成立させ、車へ戻る際に喜んでいる顔に恐怖を感じました。
借金で困っている相手と電話をやりとりする際の表情も、「しめしめ。また、カモがひっかかった」かのような表情。
けれどね、借金を作る本人が1番悪いわけでして。
リストラ等によって収入が減ったのに、生活レベルを落とさない人達が非常に多いんです。
これは何もアメリカに限った事ではありません。
日本だってそう。
アメリカの2%という返済額ほどではありませんが、普通のリボ払いは5%のところを前月の残高の3%という商品もあります。
カードによる借金地獄へ誘い込もうとする業者の魔の手は、身近なところであなたを襲おうと待ち構えています。

シンプルな生活を目指すように心がけてきたら・・・始めて数ヶ月なので偉そうなことは言えませんが、借金をしてまで買う必要のあるモノって少ないように思えてきたんです。
有名な芸能人がCMをやっているからと言って、果たしてその商品が自分にとって価値のあるものですか?
ブランド物の服を買うとき、あなたは本当にその商品が良いと思って買っていますか?
ブランド名の書かれたタグだけに価値を見出していませんか?

人によって価値観は様々だから、神崎がどうこう言ったって、それを聞いた人の価値観が変わるわけじゃありません。
けれどもし将来、自己破産してしまうような価値観だとしたら、少しずつでも変えてみてはどうでしょうか?

Posted by kanzaki at 2003年06月28日 18:19
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