神崎のナナメ読み

オリジナルランキング

スターバックスコーヒージャパンが２０日発表した０３年３月期決算（単体）によると、売上高は前期比１４．８％増の５４５億円となったものの既存店が振るわず、経常損益は１億６０００万円の赤字になった。
赤字は００年３月期以来。
３期連続で１００店超の新規出店を続けて店舗は４５３に達したが、ブームの沈静化や大量出店による自社店舗同士の競合から、既存店売上高は１７％目減りした。
０４年３月期も既存店の減収傾向は続く見通しで、コスト削減などで黒字転換を目指す。

記事の引用元：asahi.com/
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２０代の女性を中心に賑わっていた感のあるスタバも下降気味のようですね。
ユニクロしかり、ブームになったモノには必ず終焉があり、悲哀みたいなモノを感じます。
今月の頭に、初めてスタバへ行きました。
ブームが去ってから行くと言うのは、ちょっと気恥ずかしいものがありますが、たまたま出掛けた際、一息入れるために入ろうと視界に入ってきた店がスタバだったわけでして。
喫茶店とは違うんだなあと幾つか思いました。

１．注文する所と、商品を受け取る所が違う。

２．席の数が少なく、椅子も硬いし完全禁煙な為、長居がしにくい。

３．冷たい飲み系だけなのでしょうが、透明な容器の横に、計量が出来る目盛りが付いており、何だか検尿コップみたい（泣）。

４．また、そのコップの横に、注文内容をマジックで殴り書きしてあり、ますます検尿コップみたい（泣×２）。

商品を受け取ったものの、席は満席で店内は座れないので、店先のテーブルで飲みました。
たまたま横のお店の入り口で、ジャズバンドが街頭演奏をしており、心地よいＢＧＭ代わりとなりました。ちと贅沢。
けれど、何度も通うような気持ちにはなりませんでした。
とりあえず、実際に行って飲んだという事実があればいい。

やっぱりスタバ人気というのは、ブランドイメージだったのかなあ。
人気が失速してから行ったものですから、私にはブランドイメージというフィルターが無かったりで、上記のような感想になったのだと思います。
だから、「透明な使い捨て容器に詰めたコーヒーを売っている店」程度の印象。
こういう店が一度失速すると、低価格とか、細かいサービスの廃止などへ向かいそうで怖いです。
一等賞をとったモノが失速すれば、また別のモノが登ってくる。
人々の目は、すぐにその目新しいモノへ。
それもまた目新しさを失うと、また別のモノが・・・。

情報誌の多くは、今現在、流行しているモノをランキング形式で紹介しています。
ランキング上位にあるモノが、今の日本の最先端みたいな。
一概に否定は出来ないし、物事を推し量るのに非常に便利です。
お金も無いし、無難なモノを選択したいという心理もあります。
また、みんなと同じ価値観を共有したいという気持ちもあります。

でも、もう飽きた。
なんで他人の価値観を追いかけて真似をしなければならないんだろう。

そんな心が私の中に芽生えました。
ブームと自分の価値観が合えば、それに越したことは無いし、正直な話し、自分自身が人様に言えるほどの立派な価値観なんてあるのかい？とも思う事もあります。
けれど、常に世間と同じモノを追い求める必要はないんじゃないかと。
そういう風に考えるようになったら、老いた証拠だと言われるのならば、別に否定もしないし、むしろ受け入れたいと思います。

世間に出回っているランキング、ヒットチャートを見て、自分の生活に取り入れるよりも、自分自身の作り上げたランキング、ヒットチャートで生活した方が良いような気がします。
そのランキングには当然、世間で流行っているものも入っているでしょう。
世間では忘れ去られた感のあるものが、オリジナルランキングのトップになる事もあると思います。
当たり前だけれど、そのオリジナルのトップを最優先した方がいい。
あんまり極端な自分の価値観で推し進めると、他人から「？」な眼をされるけれど、ここはバランス。
他人が作ったランキングと、自分が作ったランキングというものを意識している人ならば、そういうバランス感覚が上手く整っていると思いますよ。

ちょい前までは、女子高校生がブームの発信みたいな、女子高生至上主義みたいなのがありましたが、最近は聞きませんねぇ。
末期には、かえって彼女らを馬鹿にしている、ギャグにしてしまう感があり、しまいにはそれすら飽きてしまい、彼女らの存在そのものが忘れ去られました。
みんな分かってきたんだと思うんですよ。
他人の流行・・・しかも世代が違う人の流行がもてはやされても、果たして自分に納得がいくものなのか？と気づいたんだと思います。

オリジナルランキングを造ることは、その人の魅力を上げるきっかけになると思いますよ。