2003年05月06日

ラブ アンド ポップ

スカパーで、「ラブ アンド ポップ」という映画を放送していました。
女子高生が援助交際をして、欲しかったトパーズの指輪を手に入れようとするお話し。
監督は、エヴァンゲリオンの庵野さん。
この映画、全て家庭用デジタルビデオカメラで撮影しているのですが、それがかえって、女子高校生の生態をリアルに表現しておりました。
今じゃ売れっ子の仲間由紀江さんも、主人公の1人として出演していました(勿論、探偵役でも無ければ、先生の役でもありません。女子高生役です)。
この映画が公開されたのが、1999年。
援助交際という言葉により、おじさんにとって女子高生は神格化されていた時代でした。
流行を作り出す発信源は彼女達でした。
そして現在2003年。
そういや、女子高生をもてはやす風潮が無くなりましたね。
流行を生み出しているという気配が無い。
あっても、社会現象になるまでには至りません。
今の彼女達に必需品である携帯電話は、別段、彼女達だけの道具では無く、社会人だったら誰でも持っているもの。
おお、そう言えば、ガングロなんてのもありましたっけ。
あの時から引きずっているのは、異常なまでに長いマツゲぐらいで、他は随分とシンプルになりましたね。
あれほどパワーがあったのに、随分と大人しくなったものです。
まあ今の世の中、流行を生み出すパワーというのは、女子高生に限らず、どの世代にもありませんね。

今って、一点豪華主義で華々しい人にスポットの当たる時代では無いのかもしれません。
いわゆる、芸能人とかスポーツ選手のような人達ね。
世間の人達にとってみれば、以前は憧れの世界だったけれど、今は不景気によって自分と相手との壁が高すぎるせいか空絵事にしか感じられず、最初は注目を浴びるものの、すぐに飽きられてしまいます。
あらかた、流行のパターンを知り尽くしてしまったから冷静な目で見てしまうのも理由の一つなんでしょう。
そんな世の中で流行を作るというのは難しい話しです。
女子高生の次に流行を生み出すのは誰になるのでしょうか。
そういう子達に貢いでいたのが馬鹿らしくなってきた大人の男達が、そろそろ反旗をひるがえす頃なのかもしれません。

Posted by kanzaki at 2003年05月06日 18:42
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