2003年04月17日

数十年後の顔

いつもお世話になっている清掃業者の所長さんが会社へやってきました。
この4月で定年退職だったのですが、一年間延長となり、新潟と群馬の所長を兼任することになったそうです。
基本的には群馬の方に在籍して、月の数日間のみ新潟へ来るそうです(新潟に滞在の際は、駅前のビジネスホテルを利用するそうです)。
もともと群馬の出身ですし、単身赴任で新潟に住んでいたのですから、今までよりは精神的には良いということだそうです。
それでも毎月、新潟と群馬を往復し、尚且つ、両方の店の業績を伸ばさないといけないのは大変なことでしょうね。
退職したら、夫婦で海外旅行へ行く予定だったそうですが、突然の一年間延期によって、そのお楽しみも後回しになったそうです。残念。
人生の先輩として、「入社して10年目の時って、どうでしたか?」みたいな事を聞いてみました。
あの頃は好景気だった為、やればやるほど、頑張れば頑張るほど収入が増えていたのだそうです。
企業を起こして独立し、財産を築き上げた人もザラにいたそうです。
羨ましい話しですねえ。
今の時代は、現状維持するのがやっと。
仕事があるだけマシみたいなところがあります。
頑張っても業績は上がらず、精神的に辛い日々。
そんな中で頑張れと言われても、やる気なんて起きません。
私もバブル時代を体験していない寒い時代に入社した人間ですので、将来に明るい希望とかって感じられません。
個人の能力も必要だけれど、やはり産まれた時代によって、その人の人生って大きく左右されるものだよなあ等と思いましたね。

その日、別の時間には、別の業者の方が訪れました。
以前、当社の担当をしていた人なのですが、半年前に転勤となって山形へ行っていました。
しかしこの度、新潟へ戻ることになり、以前と同じく当社の担当になったので宜しくとの事。
こりゃまた早い転勤だなあと思ったのですが、お母さんが病を患ったのをキッカケに戻ってきたそうです。
他に、ご自身の「うつ病」も原因のひとつだそうです。
新潟にいた頃から、ぼーとしてしまい、直前にやっていた仕事等がポーンと記憶から飛んだり、やる気が起きなかったりしていたそうです。
向こうへ行って、専門の医者に診察してもらって、病気だということが分かったとか。
薬などで症状は緩和できるのですが、問題は治療の途中で新潟へ戻ってきた事です。
こちらでも良い病院が見つかるといいですね。
私も毎朝、会社に行きたくないなあと思うと言ったら、「それはただ単に、神崎さんの性格ですよ」と言われてしまいました(否定できず)。
うつ病というものをネット上で検索したところ、

「うつ病」 
−−−−−−−−−−
うつ病は、ストレスにさらされれば誰でもなる可能性がある、いってみれば心の風邪ひきのようなものです。
悲しいことがあったり、大きな失敗をしたときなどは、誰でも食欲がなくなったり眠れなくなったりしますが、うつ病はこれがひどくなって、そのまま治らなくなってしまった状態です。
どの位ひどければ病気と呼ぶのか、一概には言えませんが、「1日中続き、どんなにいいことがあっても改善しないような嫌な気分(抑うつ気分)」または「それまで興味のもてたどんなことにも興味がなくなった状態(興味喪失)」のうちの少なくともどちらかがあって、5つ以上の症状が2週間以上続いた時に、うつ病と診断することになっています。
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興味が失せてきたという所は私にも思い当たるフシがあります。
まあ、これは加齢から来るものなのでしょうけれど。
うーむ、病気ではなくても、あまり感心できませんよねえ。

最初に登場した所長さんは、ご高齢ではありますが、とても若々しくてパワーがみなぎっています。
羨ましいです。
これまで生きてきた実績が表面に現われているのでしょう。
不景気の世の中、スローライフ・ワークシェアリングの推奨によって、今はみんな活気が失せています。
そんな人が数十年後に定年退職を迎えた際、どんな表情を見せるのでしょうか。
やっぱり力がみなぎった、強烈なおじいちゃん、おばあちゃんになりたいものです。
その為には、停滞気味の世の中だけれど、今という時代をもっとアクティブに走らないといけないのでしょうねえ。

Posted by kanzaki at 2003年04月17日 18:48
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