2003年03月22日

狭い部屋

新潟は来月、選挙があります。
国政と違い、県政・市政は、地元の企業にとって深く関わってくる問題でして、そうなると企業から選挙の応援を頼まれたりします。
皆さんの会社でも、応援票とか言って、自宅の住所・電話番号・家族全員の氏名を書かされたりしますよね。
うちもそうでした。
しかし今回は、それだけに留まりません。
選挙応援として、いろんな家へ行ってビラを配ったり、細かい雑務とかもしなくてはいけません。
おととい、私は丸一日、選挙事務所で事務仕事をしていました。
何で期末決算の忙しい時期に、自分の仕事を放り出して別の仕事をせにゃいかんのかと、いろいろと思うところもありますが、政治家あっての企業みたいなところもありますから、ここは黙って従うことにしましょう。
行ってきた選挙事務所は、私の勤めている会社の関係会社でした。
建設関係をやっている会社の出張所です。
プレハブ小屋をちょっと立派にしたような感じの建物でした。
中に入ってすぐの10畳ぐらいの大きさの部屋に通されました。
今回、私がやらされた仕事は、応援票に書かれた住所を元に、住宅地図に蛍光ペンでチェックする内容でした。
後日、ローラー作戦と称して、自宅へビラを配りに行く際、この蛍光ペンでチェックした住宅地図を参照しながら歩くわけです。
そういや数年前にも、ローラー作戦に駆り出された事があったなあ。
あの時も平日に、仕事そっちのけでやらされたような。
全く土地感の無い場所だったので、その蛍光ペンで記された住宅地図は、大変便利だったものです。
そんな訳で、私は蛍光ペンで黙々とマークしていました。
自分の会社の後輩もいましたので、全く知らない人達の中でやるよりは、随分と精神的には落ち着いていました。
ストーブが燃える音、プレハブ小屋故に外部の音などが良く聞えてきます。
こういう狭い部屋で少人数で仕事をするというのが、何だか自分にとってはとても落ち着く行為でした。
自分の会社とかだと、部屋が大きすぎて、何とも居心地が悪いんですよね。
そわそわしてしまいます。
まあ、まだ私は部屋の一番壁際の方に座席があり、壁の方を向いていまして、自分の前方がそんなに広い訳じゃないので、まだ何とかなるんですけれどね。
これが、反対方向に向いていたら、部屋全部を見渡す形になるので、それこそ落ち着かなかったところでしょう。
午前10時と午後3時は、コーヒーとお菓子で休憩しました。
いつもだったら、自分のペースに合せて休憩するのですが、こうやって全員で休憩してお話しをするのもまた良いですね。
どうも私は、こじんまりした場所が好きみたいです。
大きい部屋で大人数で何かをするというのは苦手。
よく、トイレが落ち着くという人がいますが、同じようなもんだと思います。
大人数でやっていると私は、「上に立って指揮する人から見れば、うちらなんて何人という単位ではなく、何個・何杯っていう単位で見ているんだろうなあ」なんて、ヒネクレタ思いをしてしまいます。
だから狭い所で少人数でやっていると、みんなの個性とか人間性が分かるので安心できるんですよ。

世間では戦争が行われています。
お偉いさんから見れば、敵の兵士も味方の兵士も、「何人」という単位では見てないでしょう。
人と見ずに、何十人で1ユニットとかの単位で見ています。
一個人として兵士一人一人を見ることはしません。
人として見ると、情とかが入ってしまい、とても戦争なんて出来ないでしょうから。
「そうしなければ戦争なんてやっていけない」と言われたら、「だったら戦争なんてすんなよ!」と言いたくなります。
戦争反対と唱えても、今この瞬間にも多くの人が死んでいます。
私自身はこの戦争に対し何も出来ませんが、少なくとも私は、人を人としてちゃんと見るようにしたいと思います。

Posted by kanzaki at 2003年03月22日 20:36
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