前回の続き。
CM明け、石橋さんと中居君が二人並んで立っています。
後ろは真っ黒です。
中居「さあ、僕らの目の前で歌っていただけるという事で、どんな歌か想像つきませんけれど・・・」
石橋「ええ」
中居「まいりましょう。大泉洋 with STARDUST REVUEのみなさんで"本日のスープ"です。どうぞ!」
画面にタイトルが表示され、スタレビのボーカル・根本さんのギターと、それを操る指が大きく映し出されます。
静かな前奏。
カメラが引いていくと、その隣にマイクを握って立っている大泉さんが映ります。
セットは、今までトークしていた所の前です。
特別、彼らの為に造ったセットはありませんが、照明を落とし、後ろには無数の輝く星をライトで表現。
部分部分で、少し光の強い青い光が放たれており、それが彗星のように尾を引っ張ったもののように見えます。
またそれは、歌う人達に当たるとキラキラと輝き、映像のアクセントとなります。
♪オー ウイアエー オー ディア エ ウイアエー♪
全員で歌いだします。あれ? もっとコミカルな歌かと思ったら、むしろ、24時間テレビのテーマ曲"サライ"みたいな壮大なコーラスです。
中居君はニヤニヤしながら聞いています。
その隣の石橋さんは、真剣な表情。
♪僕らは空を見ていた この街から 優しい香りがいつも 包みこむ♪
根本さんのガラスのような繊細で透き通った声。
曲調も歌詞も、やはりコミカルではありません。
香りという部分が、"スープ"という所と共通性みたいなものを感じられますね。
♪奇跡が粉雪のように 舞降れば♪
ここは大泉さんのパート。なんと、本気で歌っています。しかも、ウマイ。
低音の男性の声を曲に合わせて高音にまで上げ、女性的な曲線を加味したような感じです。
煎れ立てのブラックコーヒーみたいな声だと思います。
大泉さんは目を閉じ、その太い右手でしっかりとマイクを握り締め、広げた左手は上下に動かし、音程を保とうとしています。
身体は少しくねらせ、左手が上から下へ振り下ろされると反対に、顔は上へ向かい、高音で長く伸ばす部分を安定した音量で発します。
♪今この この同じ時 君が居る♪
ここは二人で歌います。あくまで大泉さんがメイン。根本さんは、それを後ろで支える女房役です。
さすが大泉さん。舞台等で活躍しているだけあり、凄まじいまでの発声量です。
♪セピア色の公園と オレンジ色の空♪
根本さんのパート。サビに向かう前の静かに抑えた助走。
♪時計台の鐘の音 いつまでも聴きながら♪
大泉さんも、サビに向かっていく直前のこの部分を大きく優雅に歌います。
最後の部分は、目を閉じ、少し笑顔で大きく顔を上へ向け、感情を込めているのが分かる部分。
北海道の名所が、取り込まれた歌詞ですね。
♪ここからは二人 同じ速さで歩いていこう♪
♪これからもずっと 好きな景色に囲まれながら♪
いよいよサビ。二人による綺麗な歌声。
しっかりとした足取りで、ズンズンと進んでいくかのような、しっかりした歌唱力。
自分が出せる"歌唱力"というものを、身体の底から絞り上げていくかのよう。
♪いつものあの店のスープに君の笑顔が溶ける♪
締めは、大泉さん一人により歌いはじめ、最後に根本さんの声が重なります。
日常の平凡な風景の歌詞なのに、それがとても「幸せ」と「安らぎ」を感じさせるもののように歌い上げます。
中居君は首を縦に振り、口をすぼめて、笑顔で聴いています。
石橋さんは、トークの時とは違う真剣な表情で、首を動かしてリズムをとっています。
♪オー ウイアエー オー ディア エ ウイアエー♪
このコーラスにあわせ、札幌大通公園で行われた「2004年カウントダウンライブ」の時の模様が写されます。
寒い中、厚着をした2万人の人々がいて、このコーラス部分を歌っています。
そのライブのステージには大泉さんたちがいます(バックには巨大なモニターがあり、この歌詞が表示されています)。
画面下には「収録されているコーラスは約2万人の声」とあります。
やはり、これだけ大勢の声が重なると、何か荘厳めいた平和賛美の様相を醸し出しますね。
画面はスタジオに戻り、全員のコーラス。
♪オー ウイアエー オー ディア エ ウイアエー♪
最後、楽器無しで、歌声だけ。
伸びきる歌声が、根本さんの手の動きで、パッと終わります。
それと同時に、スタジオの至る所から拍手が。
大泉さんは深々とお辞儀。
根元さんは、「どうだ! まいったか!」みたいな勝ち誇った感じの笑顔。
石橋さんが大泉さんの側に寄ります。
「ちょっと歌うまいんで、ビックリ」
オネェ言葉みたいな言い方。
大泉さん、照れ笑い。
石橋(いつもの口調に戻り)「な〜んだよ、それ。ズルイよ」
大泉「いや、ズルイって・・・」
中居「なんか今、なんかちよっと、腹が立っている感じ(全員爆笑)。申し訳ないですけれども、(トークの時の)アカペラ(の部分の放映)で終わりにします」
大泉さん、手を叩いて爆笑。
大泉「ちょっと、それは! じゃあ俺は、何しに来たか分からない」
中居「お母さんとトークを・・・」
大泉「お母さんと話しに来た、変わった人じゃないですか! 歌を聴かせてくださいよ」
石橋「これ、売れるね」
大泉さん、照れ笑い。
中居「来ちゃう・・・」
石橋「来ちゃうんじゃないか? ・・・でも、絶対、東京に出て来んなよ!」
大泉(笑いを含みながら)「とにかく嫌いだ。大嫌いですね。僕が」
みんなで笑っています。
中居「是非また、遊びに来てください。どうもありがとうございました! 大泉洋 with STARDUST REVUEのみなさんでした!」
石橋さん、中居君、スタジオの全員が拍手。
大泉さんは、手をみなさんに振っています。
石橋「こりゃ、売れるよ」
大泉「そうですか?」
石橋「こりゃ、売れるよ」
そんな会話の中、番組は終了しました。
本当に良い歌でしたよ。
SMAPの「世界に一つだけの花」に通ずるものがありますね。
どちらも、日常のささいな光景を通し、メッセージを私達へ伝えています。
ラジオの企画で始まったこの歌ですが、視聴者から寄せられた歌詞を組み合わせて造られています。
だから、北海道のテイストが至る所に現れているんですね。
6日、放映時の視聴率ですが、
(関東)13.3%、(関西)13.4%、(名古屋)19.6%、(北海道)18.6%
となっており、最近低迷してきた同番組では上位に上る数字でした。
北海道の視聴率をもう少し詳しく見てみると、
平均18.6% 番組エンド19.7%
最高23.7%(スープカレー登場時)
となっており、明らかに「大泉さん効果」が出たと思われます。
ちなみに放送後の「渡る世間は鬼ばかり」なのですが、
(関東)17.8%、(関西)18.2%、(名古屋)17.5%
となっており、名古屋では、「うたばん」の方が上でした。
「渡る世間は鬼ばかり」の裏で放映している「とんねるずのみなさんのおかげでした」は、以下のとおり。
(関東)18.0%、(関西)13.9%、(名古屋)20.7%
以下、「水曜どうでしょう」の公式サイトより抜粋。
*****
なにはさておき、まずは「うたばん」さんに深くお礼を申し上げたい。
冒頭の「大泉洋紹介VTR」の中でバキーッと「どうでしょう」さんが登場していたではありませぬか!
驚きます。
まさか他系列のゴールデン番組にウチの「オープニング」が流れるとは!
そして、私の声が流れるとは!
初めてです。
テレビであんなにちゃんとしたご紹介を受けたのは。
もう嬉しくて録画テープを3回見直しました。
大泉さんに直接話しを聞きましたが、実際にたいそう歓迎されたそうですよ。
そしてヤツは開口一番「石橋さんはとてもいい人だった!」と力説しておりました。
そして「石橋さんも中居さんも、ものすごく一生懸命に仕事をされている」と感心することしきり。
なんでも数時間に及ぶ収録中、あの方たちのテンションは全く落ちないんだそうです。
特に中居さんはスゴイと。
*****
そんな訳で長期にわたり、「うたばん」を通し、大泉さんをご紹介してまいりましたが、いかがだったでしょうか?
私が今、もっとも気に入っているタレントさんが、遂に全国区で紹介されたのはとても嬉しいですし、また反面、ちょっと寂しいところもありまして・・・。
とにもかくにも神ナナは、大泉 洋さんを応援しています。
Posted by kanzaki at 2004年05月16日 17:10 | トラックバック (0)日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
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