2004年05月21日

庵野秀明 in トップランナー【5】

前回の続き。

続いて「history」のコーナー。

画面には、生まれて間もない頃の白黒写真。目が今と同じだ・・・。

ナレーション「庵野秀明さんは、1960年(5月22日)生まれ。瀬戸内海を臨む山口県宇部に育ちました」

画面は、小学校低学年当時ぐらいの白黒写真。
鉄人28号のおもちゃを持って喜んでいます。
そのまま続いて、電車の模型を前にした写真。
「急行 出島」というプレートの貼られた電車の前での撮影写真。

ナレーション「好きだったのは、アニメに特撮。既にこの頃から、絵や漫画を描くことが得意でした」

スタジオに戻ります。

本上「庵野さんは、子供の頃からアニメ好き、そして特撮がとても好きだったって伺ってるんですけれど、どんな少年時代でしたか?」

庵野「(少し考えた後)そんなに外れては無いと思うんですけれど、篭ってそんなのばっかり見てたんですね。運動は苦手ですね。体育はずっと2でした。3になった事が無いです。体育は出席していたら、2になるそうなんです」

スタジオから笑い。

本上「じゃあ、ギリギリな・・・」

庵野「ええ。ギリギリですね」

本上「カツカツですか」

庵野「カツカツですね。ソフトボール投げは14メートルでした。女子よりも駄目でしたね」

本上「私も14メートルぐらい・・・」

庵野「ええ。女子並みなんです」

本上「なんか、得意だった科目とかは何ですか?」

庵野「小中は、どれだったかな・・・。理科系と図画工作と家庭科ですね」

武田「家庭科?(笑)」

会場から笑い。

庵野「うちのオヤジとオフクロは、洋服の仕立て屋さんだったんですよ。ハサミと針なんかは子供の頃から、遊び道具だったんですよね」

本上「じゃあ、何かを作る作業は割りと好きだった・・・」

庵野「そうです。刺繍とかは、よくヤレてたと思うんです」

本上「へ〜」

庵野「まあ、刺繍の柄は"キカイダー(特撮ヒーロー)"だったんですけれどね(笑)」

本上さん、下を向いて笑ってます。

庵野「ちゃんと、赤と青の塗り分けとかキチンとやって。キカイダーって、ここの部分(自分の頭の左上を指しながら)が、メカで透けてるんです。そこも刺繍でキチンと表現した覚えがあります」

本上(会場の笑いの中)「細かく・・・」

庵野「細かく・・・コードを這わせたりとか、そういうのが好きですね。刺繍で」

本上「根気が凄くある子だったんですねぇ」

庵野「そこだけです。後は、スボラですね」

本上「その当時、印象に残っているテレビの番組とかアニメとか漫画とかありますか?」

庵野「まだ幼稚園の頃だと思うんですけれども、最初のウルトラマンが衝撃的でしたね。多分、あれが今でも引きずっていると思うんですけれども。ウルトラマンを見てショックを受けたんでね」

本上「ウルトラマンのどんなところに、衝撃を受けましたか?」

庵野「基本的には全てですけれど・・・やっぱり、ウルトラマンという存在ですね」

本上「それは、ヒーロー的なもの?」

庵野「そうです。銀色の巨人が、ビル街に立っているという絵が、凄いインパクトありましたね。怪獣は見てたんですけれど、そんなに好きじゃなかったんです。ウルトラマンそのものに、物凄い憧れを持ちましたね」

画面は変わって一枚の写真。
大学時代の庵野さんが、衣装に銀色の塗料(タミヤ製)をスプレーしているシーンです。
下に「1980年 大阪芸術大学 入学」のテロップ

ナレーション「大好きなアニメや特撮を学ぶために、大阪芸術大学に進学した庵野さん。しかし、授業はそっちのけ。もっぱら、自主制作の作品に情熱を注ぐ毎日でした」

自主制作の映画が映しだされます。
1983年製作「帰ってきたウルトラマン マットアロー1号発進命令」。 
監督・主演は共に、庵野さんです。
警備隊のスーツに身を固めた庵野さん。
ウルトラマンセブンのように、自分の黒ぶちメガネを「ジュワッ!」の声と共に装着。
本物のウルトラマンのように、光り輝きながら変身。
街の建物をぶち破り、庵野さんが演じる巨大なウルトラマンが飛び出てきます。
ウルトラマンと云っても、そこは自主制作。
スーツはウルトラマン的ですが、顔は黒ぶちメガネをかけた庵野さんそのまんま(笑)。
下は青いジーンズにスニーカー!!
ウルトラマン独特の、ちょっと猫背のファイティングポーズ。
ミニチュアの街(かなり精巧)の中を真っすぐに突進し、怪獣にアタックするものの、バリヤーのようなモノに当たり、逆に跳ね返って倒れます。
そして、スペシウム光線を放って反撃。
「自主制作ながら、完成度の高い特撮映画。庵野は素顔で、ウルトラマンを怪演した」とテロップ。
怪演・・・・・・確かに(納得)。

次は、1983年の「DAICON 検.ープニング・アニメ」が映し出されます(見て直ぐに分かってしまう自分が怖い・・・)。
バニーガールの衣装をした美少女が、ファンタジー系の剣をサーフボードのように乗りこなして空を駆け巡ります。
一緒に戦闘機5機も編隊を組んで飛びまわり、ミサイルを放ちます(まるで、マクロスのバルキリーの戦闘シーンみたい)。
そして今度は、剣そのものが編隊を組んで飛び回ります。

ナレーション「そして庵野さんの人生に転機が訪れます。大学の仲間とSFのイベント用に製作したアニメーションがプロからも高く評価され、"超時空要塞 マクロス"や"風の谷の"ナウシカ"等に参加する足がかりになったのです。しかし、アニメ製作に熱中するあまり、大学は放校処分になってしまいます」

再び、スタジオへ。
今日はここまで。

学生時代の庵野さんのウルトラマンを見て、「次回の実写作品は、是非、ウルトラマンを撮ってもらいたい」と思いました。
そういえば、過去の携わったアニメ作品は、みんな往年の特撮の薫りがしたもんなあ。

続きは、また次回へ。

Posted by kanzaki at 2004年05月21日 07:00