2004年06月09日

布袋寅泰 in トップランナー【2】

前回の続き

布袋さんは、キル・ビルの曲「BATTLE WITHOUT HONOR OR HUMANITY」を演奏。
観客は、歓声を上げています。
一曲終わって、再びトークのセットへ場面が移ります。

武田「BATTLE WITHOUT HONOR OR HUMANITY、生で聴けて感動です」

布袋「最後の方ではわざと、自分のギターソロを切ったんですけれども、スタッフのみんなが慌てて"大丈夫ですか? 今のO.Kですか?"って(笑)。・・・なんかねぇ、なんか、やらかしたくなるんですよ。それこそ、テレビっていう枠に収まりたくないっていうか、昔からそうだったんだけれども、収まれる身長でもないんですけど」

武田君、笑い。

武田「弾かないっていう、プレイ・・ソロもあるんですね」

布袋さん、大笑いで「そうだねぇ」。

武田「びっくりしました」

布袋「なんかこう、ロックンロールやっていることっていうのは、いかに最高のジョークをかますかのような気もするし、100%もちろん魂を込めてやってますけれど、ギターを弾くときにはね。そのどこかには、楽しむっていうところが無ければいけないって思うし、うん」

武田「いきなりもう、"〆の言葉"みたいな、お宝言葉が切り出すわけですけれども・・・」

布袋「(笑いながら)相変わらず、分かんない奴だね。なんかねぇ」

会場爆笑。

武田「ちょっと緊張しちゃって・・・」

布袋「(武田君を指差して、観客に向かって)おっかしい奴なのよ」

武田「あの、何といっても"キル・ビル"での採用が、この曲を知らしめたと・・・まあ、阪本監督にはあれですけれども」

テロップ『「キル・ビルvol1」で使用された「BATTLE WITHOUT HONOR OR HUMANITY」は、もともと阪本順治監督「新・仁義なき戦い」のテーマとして、布袋さんが書き下ろしたもの』

布袋「そうなの。話しは長くなっちゃうんですけれど、阪本順治監督が僕にその"新・仁義なき戦い"という映画のオファーに来てくれた時のことから話さなければいけないんだけれども・・・(思い出し笑い)おっかしくてさ、うちの事務所に来て、俺を目の前にして、とにかくお願いしたいと。僕は昔から、"ほていとらやす"さんの大ファンなんです」

MC、観客爆笑。

布袋「間違っているなあと思ったんだけれど、何か機会があると"とらやすさん"って云うわけよ。もう一回間違ったら断ろうと思ったんだけれど、まんまと間違えて・・・アチャーって感じだったんだけれど、でもまあそこで、彼が"仁義なき戦い"というバイブルみたいな映画に立ち向かおうという気迫に僕は凄く打たれたし、同時に、豊川悦司という彼と一緒に出会うべくして出会った作品になったんだけれど。あの作品にこうGOを出して音楽を創ることになって、あの曲はハッキリ云って豊川をイメージして創りましたからね。豊川の立ち姿・・・アイツがいかにこう、アイツらしく、あのスクリーンの中で存在するかというところで創った曲が、まさか、タランティーノに伝わってなんて思わなかったんで・・・」

本上「いやでも、あの映画を私は劇場に観に行ったんですけれども(布袋さん、お礼の言葉)、車がザッて止まって、ザザッて人々が出てきた時、かっこいいと思って」

布袋「あれは本当に多分、タランティーノもあの場面を見て、ヤラレタと思うんですね」

武田「今回、"ELECTRIC SAMURAI"というギターインストアルバムを意外にも初・・・で創られたのですが、ロシアのチャートでは6位だそうです」

布袋「らしいですね。昔から旅は好きだけれど、最近、あんまり旅をしてないけれど、自分の音楽が旅しているなっていうのは、凄く嬉しいよね。例えばこの間も、e-mailがイギリスの友達から久々に、本当に10年ぶりぐらいに来て、
"今日こっちで、布袋という名前を3回、目にして・耳にしたよ。1個はPVで、1個はELECTRIC SAMURAIがショップに並んでいたりとか、店員さんがそれを聴いてクールだと云っていた"
とか。その人はミュージシャンじゃないけれども、非常にこう喜んでくれてね。というのも、10年・・・それこそプロになったその瞬間から、やっぱこう日本だけじゃなく、自分が影響を受けたイギリスの街でプレイしたいなあとか、そういう夢は漠然と持っていましたから。実際、トライアルを重ねてきましたから、うん。スペインでも、イタリアでも、韓国でも、中国でも、そして日本でも。やっぱギターっていうのは・・・我々は英語をみんなが喋れる国民ではないですよね。インターネットと云っても、インターネットをやる100人中99人は、アメリカのページとか、オーストラリアのページになかなか飛ばないだろうし。という意味合いだと僕は、言葉という、ある種の障害が無いから。ギターというね、音だけで直接的にアピールできるんで、ラッキーだなと思いますね。パスポートみたいなもんだからさ、ギターが」

今日はここまで。
「BATTLE WITHOUT〜」の誕生秘話、海外に対する考えみたいなものを語られていましたね。
とにかく話しのスケールが大きい。
そして、それが現実的なものとして語られているのが、布袋さんの凄いところです。
つまり、「実績を残した」のです。
キダーという強力な武器を持った布袋さん。
それに対して私こと神崎は、どんな武器を持って、どんな実績を残したか?
うーん・・・・・・(沈黙)
神ナナで書いた文章が、いろんなサイトでリンクされたり、検索サイトに引っかかっていたりして、ネットの海原に足跡ぐらいは残せたかな?
自前のwebサイトがあれば、どんな遠い所の人へでもメッセージを届けることが出来るのは、本当に便利です。
もしかしたら、その文章を読んで、何かしらその人に影響を与えられるかもしれない。
そう思うと、更新は大変だけれども、何故かやめたいとは思わないんですよねぇ。

この続きはまた、次回へ。

Posted by kanzaki at 2004年06月09日 21:04 | トラックバック (0)
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