神崎のナナメ読み

吉相 VS インスタント吉相　2【新潟市のラーメン】

前回の続き。

吉相 VS インスタント吉相　1【新潟市のラーメン】
http://kanzaki.sub.jp/archives/000356.html

そんな訳で、「吉相 物見山店」へ行きました。
日差しの強さが、睡眠不足で衰弱しきった身体を攻撃してきます。

開店15分前だというのに、もう既にお客がならんでいます。
写真の奥に写っている「ソウルMARKET」という店舗が、非常に怪しい・・・。

私達は開店と同時に店内へ入ることが出来ました。
そしてテーブル席ではなく、座敷でゆっくりと食べることに。
私達が座ってから急激にお客の数が増え、既に店内に入れないお客が行列を作っています。

店員さん達の声にハリがあり、威勢が良いです。
元気満点!
ラーメン屋はやはり、体育会系のノリが似合います。

お店のスープは2種類あり、アッサリとコッテリが選べます。
ここはやはり、コッテリで!
後日、人から聞いたのですが、アッサリもなかなか美味しいらしいです。
インスタントラーメンは、そんなにコッテリもしてなかったので、このアッサリスープがベースになっているのかな?

柱に掛けてあるメニュー表。
やはり有名で、且つ定番である「ねぎちゃーしゅう」の大盛りを頼みました。
値段が、ノーマルのラーメンの2倍もするんですね。
結局、他のラーメンは、このねぎちゃーしゅうに盛られた具を別々にしてあるだけなので、実質のメニューは少ないです。
まあ、満足できるラーメンが1種類あれば、それで十分なんですけれどね。
あと、ついでに餃子も注文しました。

テレビに映し出されている高校野球を観戦しながら待っていると、ついにやってきました!
大盛りのラーメンが3杯並ぶと、物凄い圧倒感がありますね。
ジェットストリーム・アタック! って感じです。

上記が本物の吉相ラーメン。

そして上記が、インスタントの吉相ラーメン。
ガンダムとボールぐらい、隔絶の差がありますなあ。

背油がたっぷりと浮かんでいます。
胃腸の弱い人には無理でしょうね。
スープは、インスタントのラーメンと違って、魚の味はまったくしません。
トンコツとも違う。
「こってりした醤油味」というのが、一番近いかな？
食べる際は、とにかく麺にたどり着くために、上に盛られた具を食べないといけません。
どっぷりと盛られた、しゃりしゃりネギ＆一枚で器の4分の1以上を埋め尽くす巨大チャーシュー、これらと格闘の末、ようやく麺とスープをいただけます。
麺は重厚な歯ごたえです。
このラーメン、飲んだ後に軽く一杯という気持ちでは食べられません。
戦いに挑むには、万全の体調をもって挑まないといけませんね。
私はというと、体調不良の為、全部を食べきることは出来ませんでした。
他の二人は、ペロリと完食。
ほれぼれとする食べっぷりです。
味は、私の好きなこってり系なので、美味しいし大好きですよ。
基本は醤油ラーメンなので、背油がたくさん入っている割には、気持ち悪くならないのが不思議なさじ加減です。
食べごたえのあるラーメンでして、重量級の具と麺は、箸で摘んで持ち上げる際にも重さを感じ、口に入れると、「ああ、食べているんだなあ」と確実に感じられる歯ごたえです。

これだけ格闘系のラーメンを出しているお店なのに、餃子は貧弱で小ぶりなものでした。
味も特別、感想を書くほどのものじゃありません。
っていうか、ラーメンを食べるのに精一杯。

会計を済ませると、アイスキャンディーをもらえました。
コンビニでは品切れで食べられなかっただけに、手にした瞬間、うれしかったです。
アイスの先端の方が、シャーベットになっているものです。
この暑さで、どんどん溶けてしまうので、急いで食べるのが大変。

そんな感じで帰宅しました。

やはり思ったのは、「本物と、それに似せて作ったもの(フェイク)には、大きな壁」があることです。
これはラーメンだけの話しではなく、安さと気軽さを優先すると、本来、体験したかった喜びを失ってしまうということです。
100円ショップで済ませられるものも多い世の中ですが、100円ショップで売っているグッズで、必死に飾られた家の玄関なんて、好きじゃないでしょ?
全部に手間隙かける必要はないけれど、せっかく大人になって、自由に使えるお金があるんだから、どれか一つでもいいから、フェイクには感じられない気品に満ちた一品というものを手にしたいものです。