2004年09月10日

野球再編問題とワイン農園

プロ野球は、再編問題によって、オーナー側と選手側が対立をしています。
本日の会議で、ストになるか決まってしまいます。
オーナー側が幾ら、ああしたい、こうしたいと云っても、実際にプレーする選手達が野球場にいなければ、お客を呼ぶことが出来ず、経営は不可能です。
どんな業界でも、そうですよね。
まず、商品(プロスポーツならば選手)が無ければ意味が無い。
そして、その商品に高い価値があれば、金額が高かったり入手が困難でも、人はそれを求めます。

新潟県の巻町というところに、全国的に有名なワイン農園があります。
欧州ぶどう栽培研究所社長、落希一郎さん(56)。
「カーブドッチ」(仏語で落さんの蔵の意)ワイナリーオーナーとして知られています。

[新潟の経済50人]落 希一郎さん 欧州ぶどう栽培研究所社長
http://mytown.asahi.com/niigata/news01.asp?c=15&kiji=11

この「カーブドッチ」と呼ばれるワイナリーには連日、狭い駐車場にも関わらず、たくさんのお客様が車でやってきます。
バスで団体がやってくることも。
ここのワインは、国産の自家製に拘っています。
通常、国産ワインと呼ばれるものでも、原料は輸入品というのが当たり前の中、原料となる葡萄を自家栽培して作っています。
その為、高級ワインと呼ばれるものでも1000円程度で入手できる昨今なのに、ここのワインは2000円以上します。
ここのレストランで食事も出来ますが、相当値がはります。
けれど、みんな楽しく食事をして満足できるから、お金が高くても支払うし、また足を運びます。

お客は、値段の安さで商品を買う事も当然にありますが、こうやって値段が高くても価値のあるものならば、それもまたお金を出します。
プロ野球も、選手という高い価値のある人達に歓喜したいから、人々はお金を払って応援します。
選手という高い価値をないがしろにした再編だとすれば、それは間違っていると思います。
お客は、オーナーを見るんじゃなく、選手のために高いお金を払っているんですから。

さあ、本日の会議でどういう結果が出るか、私も注目したいと思います。

Posted by kanzaki at 2004年09月10日 07:32 | トラックバック (0)
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