2004年09月12日

DS用ソフト「きみのためなら死ねる」

先日、ニンテンドーDS用ソフトを一本ご紹介しました。

ニンテンドーDS用手術ゲー「研修医 天堂独太」公式サイトオープン
http://kanzaki.sub.jp/archives/000377.html

デュネルスクリーンとタッチパネルを有効に使ったゲーム。
今回もまたDSらしく、且つ、スキャンダラスなゲームをご紹介します。
セガから発売予定の「きみのためなら死ねる」です。
略して「君死ね」・・・かなりヤバイ略称です。
なんと、開発はソニックチーム!
旧UGAスタッフに加えて、プロデューサーはPSOep3の小川さんです。

「 きみのためなら死ねる 」公式サイト
http://kimishine.sega.jp/

まず最初に脱力感のような衝撃(矛盾した表現だなあ)を受けるのがBGM。

( ´_ゝ`)ヌヌネネヌヌネノヌヌネネヌヌネノヌヌネネヌヌネノヌヌネネヌヌネノ
( ´_ゝ`)ヌヌネネヌヌネノヌヌネネヌヌネノヌヌネネヌヌネノヌヌネネヌヌネノ
('A`)ウ〜ンウ〜ンンンンンウ〜ンウ〜ンン・ン・ン
テ〜ケテ〜ケテケテケテン〜テ〜ケテ〜ケテッテッテ
(・∀・)ラヴィ!!
(゚3゚)ピ〜ピロリ〜ピロリ〜ロリ〜ロリレリ〜
( ´_ゝ`)(ヌヌネネヌヌネノヌヌネネヌヌネノヌヌネネヌヌネノヌヌネネヌヌネノ)
(゚3゚)ピ〜ピロリ〜ピロリ〜ロリ〜ロレルラロ〜
( ´_ゝ`)(ヌヌネネヌヌネノヌヌネネヌヌネノヌヌネネヌヌネノヌヌネネヌヌネノ)
('A`)ウ〜ンウ〜ンンンンンウ〜ンウ〜ンン・ン・ン
テ〜ケテ〜ケテケテケテン〜テ〜ケテ〜ケテッテッテ
(゚∀゚)ラヴィ!!

最後の「ラヴィ!!」が、既にゲーマー達の心を突いております。
コテコテのサーフ系GS風ロックンロール。
そして微妙にはずした口笛とコーラスが、素人風味でいいですね。

ちなみにこのサイト、何にも無くて「未完成なのか?」と思われるかもしれませんが、実は、シルエットに映し出されている女性の「乳首」「へそ」「唇」、タイトル横の「星」をクリックすると、いろんなモノが表示されますよ。
実は、こうやって画面に触れたりすることによって展開していくのが、「君死ね」のゲームシステムそのものなんです。

まずはゲームの概要。
主人公はパッとしない普通の男の子。
そんな彼はある日、ナイスバディで魅力的な女の子に一目ぼれ。
そこで彼は彼女に振り向いてもらうべく、全力を尽くすことになります。
しかし、そんな恋にはさまざまな障害が待ち受けていたのです・・・。

ここだけ見ますと、いたって普通の恋愛ゲームのように見えます。
しかし当然、そんな訳ありません。

<ゲーム全容>
ジャンルは現時点では秘密だそうですが、タッチパネルを使っていろいろなモノを触りまくったり、女の子に触れたりするという、「とにかく触る」ということをキーワードに進めていくゲームです。
ストーリーは、上下デュアルスクリーンを4コマ形式に表示された画面で進んでいきます。
文字や音声による台詞は殆どありません。
女の子のキャラクターを限定せず、登場人物をアイコン化させるためです。
上下画面4分割だけでなく、時には1枚絵が4枚連続で出てきたり、画面が揺れたりと、表示の仕方に変化をもたせて視覚効果を狙っています。

<ゲームデザイン>
グラフィックは影絵みたいで特徴的です。
どんな感じかというと、当サイトのタイトル周りにあるグラフィックのような感じです(iPodのサイトから流用したものですが)。
オレンジ色系統の影絵。
顔を入れてしまうと好き嫌いが出るので、想像の隙間をちょっと与えておきたいというのが理由だそうです。
そして、敷居を低くして、使命感にとらわれずにやってもらう意味もあるそうです。
その為、キャラクターはアイコンに徹しています。
ヒロインのモデルは、白人女性の18歳くらいの体型を基準に作っているそうです。
メインターゲットは男性でしょうが、このソフトには女性スタッフが大勢いるので、いわゆる「エロゲー」のようなコアなユーザーを対象には作っていない模様。
作製の過程において、女性ならではの意見も多く取り入れられています。
たとえば、触られた時の反応とか。
男の人から見るとこうして欲しいというのがありますが、そこであえてリアルさを出しています。
本当の女性の自然な動き・反応となっているそうです。
ゲーム画面を見ると気になるのが、主人公が自転車用ヘルメットを被っていることです。
このヘルメットには、重大な秘密が隠されているとか。

<ゲームシステム>
このゲームでは、十字ボタンは使いません。
任天堂の人が驚くぐらい、タッチパネルのみで進んでいきます。
これが、このゲームのウリです。
例えば、ラブシーンでは、ヒロインの感情を読み取りつつ、体を触っていくことになります。
別のシーンでは、ヒロインの体に付いたサソリを振り払ってあげたり、浜辺で埋もれた指輪を掘り探したりというのをタッチパネルで操作します。
基本的なゲームの流れは4コマであり、そのあとにラブシーンがあれば全身を触れまくるシーンがあり、それを繰り返して少しずつヒロインと仲良くなっていきます。
似たような雰囲気のシルエット画面で思い出すのは「弟切草」ですが、今回のゲームはそれと違い、ストーリーには分岐と云うほどのものはありません。
しかし、好感度を一定以上に上げないと先のストーリーに進めなかったりします。

なお、タイトル画面において「マニアック」という項目を選ぶと、ヒロインの髪型や服、靴などのパーツが変更できるそうです。

本作は、ニンテンドーDSの機能を見てから企画が生まれたそうです。
普通に当たり障りの無いものと、今回の愛をモチーフにした企画の二つを考えて、最終的にこちらに決まったそうです。
このゲームは他の機種では出来ない、DSならではの要素が詰まったものとなっています。
異性にさわる、触れ合うという人間の基本的な楽しみ、原点をDSというデバイスを介して楽しんでもらえたらとスタッフは考えています。

「君のためなら死ねる」・・・これは二葉亭四迷による“I LOVE YOU” の最初の和訳。
当時は現代の意味での「愛」は日本語には存在しなかったのです。
なかなか奥の深いタイトルをセガは付けましたね。
いきなり、ナンバーワンではなく、オンリーワンなゲームの登場。
ニンテンドーDSは発売当初から、異質なゲームが多くリリースされそうなので、積極的に買っても良いハードだと思いますよ。

Posted by kanzaki at 2004年09月12日 09:51 | トラックバック (0)
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