2004年09月26日

劇場版「特捜戦隊デカレンジャー THE MOVIE - フルブラスト・アクション -」の感想【1】

仮面ライダー剣を見たということは、デカレンジャーも見た訳でして。
私が見に行った劇場は、デカレン→ブレイドの順でした。

全体的な感想としては、テレビ版ほど面白くはありませんでした。
否、アクションシーンとかは、テレビ版よりもお金がかかっていて凄いとは思いますが、デカレンの魅力ってそういう所ではありませんよね。
なんというか、アットホームなメンバー達の動きや発言が楽しいというか。
同じ画面内で、一つの事象について、各メンバーの性格毎に違った反応をしたり、後ろの方で細かい動きとかしていたり・・・そういうのが、今回の映画にはありませんでした。

戦隊ものの映画は毎回お約束がありまして、基本的に赤色がメイン。
そして、ゲストキャラの女性との絡みで映画が進むようになっています。
赤好き以外は、他のキャラクターの登場が少ないからがっかりするかも。
デカレッド・赤座伴番を演じているのは、載寧龍二さん。
ゲストキャラのマリー・ゴールドを演じたのは、新山千春さん。
どちらも、ホリプロ所属。
いろいろと大人の事情っつうものがあるのでしょうなあ・・・。
マリー・ゴールドは最初、アリエナイザー達が集うバーで歌手として登場(そこで、バンと初対面)。
歌を歌っているのですが、どうも新山さんの声じゃないような・・・。
エンドクレジットに「歌:小枝」とあったので、多分、この人なのでは?
小枝さんは、美少女戦士セーラームーンの主題歌「キラリ☆セーラードリーム!」を歌っています。
マリーというキャラクターは、ちょっとデカレンの中では浮いているような気がしました。
一人だけ、かなりシリアスだからです。
自分の星を犯罪者集団ガスドリンカーズによって滅亡の危機にさらされているのですから仕方がないのではありますが・・・。
けれどデカレンの場合、その悲しみを相手へ怒りとして100倍にぶつけて返すのが何となくパターンじゃないですか。
その爽快感がないんですよね。
弾けっぷりで云ったら、同時上映のブレイドの方が上でした。
何せ、井上先生脚本ですから。
せっかくマリーは、デカゴールドに変身できるのに、そういう敵をやっつける爽快感がありません。
ちなみにデカゴールドなのですが、一応、登場しています。
約2秒(泣)。
しかも回想シーンでして、ガスドリンカーズ相手に変身して、スーツを装着してすぐに攻撃をくらって変身解除。
スーツの色は確かに金色でしたけれど、後ろの大爆発も同系統の色だったので、あんまりディテールも分からないし、何より登場時間が2秒なので、どうしようもありませんよ。

マリーには特殊能力がありまして、時間を止める事ができるのです。
時間を止める能力というのは、数ある能力の中でも最強ですよね。
何せ、DIO様のスタンド能力と同じなのですから。
しかし、このせっかくの能力が、まったく戦闘に役に立っていません。
グラスが落ちて壊れるのを止めたり、デカベースからウィルスの入った容器を盗む為とか、そんなのばっかり。
しかも、ガスドリンカーズの持っているワクチンと、手にしたウィルスの取引をするシーンで、何で時間を止めようとしなかったのでしょう。
こういう時こそ特殊能力を使えば、ウィルスもワクチンも一気に手中に収められたのにね。
時間を止めるには、何か制約があると脳内補完しないといけませんね。
1日1回しか使えないとか。
結局、バンがウィルスを注入されたマリーに「止めたんだ・・・キミの悲しみの時間だけをね」と台詞を云わせるため(ベタだが、これはこれで良かった)や、最後に時間を止めてバンにキスをするためとか、そういうオマケ的なものばかりでしたね。
重要な局面でその能力が伏線として生きてこそ、最後のオマケ的な使用が引き立つものなのにね。

デカレンジャーロボが、レスリー星で巨大ロボット・キラータンク軍団との戦いでピンチになった際、デカブレイクがブラストバギーで駆けつけます(デカバイクはどこへ置いてきたんだ??)。
そして合体して、デカレンジャーロボ・フルブラストカスタムに特捜武装!!
せめて、ブラストバギーで応援に駆けつけるのがデカゴールドだったら、かなり燃えな展開だし、マリーの役割がちゃんと立つのですが。

よく考えてみると、マリーは何も役に立っていないどころか、迷惑をかけてばかりでしたね。
テガベースからウィルスを盗み出していましたが、あの後、何もお咎めは無かったのかな?
普通に地球から旅立っていたしね。

そんな訳で、今回はマリーを中心に、マイナス部分ばかり語ってしまったので、次回は燃えの部分を書こうと思います。

次回の記事:劇場版「特捜戦隊デカレンジャー THE MOVIE - フルブラスト・アクション -」の感想【2】
http://kanzaki.sub.jp/archives/000399.html

Posted by kanzaki at 2004年09月26日 15:32 | トラックバック (0)
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