2004年10月12日

アップル、カラーLCD付き「Photo iPod」を年末商戦に投入か

Apple Computerが年末商戦に向けてカラー画面を搭載したiPodの準備を進めているとの報告を受け、Mac関連の各サイトは米国時間8日この話題で持ちきりになった。
Mac関連のニュースと噂を扱うThink Secretサイトによると、60Gバイトのハードディスクを搭載したこのモデルは、現行の第4世代iPodに近い形になるものの、高解像度カラー画面付きで写真を表示できるという。
この499ドルの新モデルはまた、音楽に合わせてスライドショー形式で写真を表示したり、それをテレビへ出力することもできると同サイトは記している。


元記事:アップル、カラーLCD付き「Photo iPod」を年末商戦に投入か - CNET Japan
http://japan.cnet.com/news/tech/story/0,2000047674,20075076,00.htm

* * * * *

あくまでも噂なのですけれどね。
iPodというアイテムを定期的にリリースし、商売として成り立たせるとしたら、進化の方向としてはあり得ますね。
ポータブルミュージックプレーヤーですから、「音質の向上」「バッテリーの長時間化」「大容量化」を中心とした開発が王道かと思います。
けれど上記の三項目は、ある程度成熟してしまうと、それほど「売上向上の為の宣伝文句」としては印象が薄いんですよね。
iPodを女性誌等で展開し「ヲタク専用グッズ」に終わらせなかったのは、非常に良い戦略だと思います。
ですがある意味、諸刃なところもありまして、お洒落な雰囲気で女性にアピールしている分、ここまで性能が良くなってしまうと今後は、「音質の向上」「バッテリーの長時間化」「大容量化」というスペック至上主義な宣伝文句では、あまり購入者の琴線にはひっかかりません。
逆に、「新モデルが出るから、現行モデルが安く買えるかも」と思われてしまいかねません。

現に携帯電話の市場では、そういう現象が起きています。
カメラ等の機能が一定のクオリティまで行ってしまったせいでしょうか、現在、市場で一番売れているのは機種は、ドコモですと「N505iS」です。
現行の「N506i」「P900i」よりも、一つ前のモデルの方が売れている状況です。
メガピクセル、QVGA液晶、iアプリ等、どれをとっても不満の無いスペック。
それが1万円以下で買えるならば、そちらを買うのも当然でしょう。

iPodは性能そのものもそうですが、「お洒落」とかスペック以外の付加価値が高く、それ故に値段が下がらなくてもある程度売れてしまいます。
ブランド力というのでしょうか。
そんなiPodが矢継ぎ早に新機種をリリースすると、携帯電話みたいに「前のモデルでいいや。性能もそれなりに良いし、何より安いし」と成りかねません。
そうすると、iPodに対するブランド、付加価値が下がっていってしまいます。
その為、スペック以上に分かりやすい新機能で新モデルをアピールし、旧モデルから目をそらさせる必要があります。

カラー液晶で写真を表示させるというのは、今までのiPodには無い機能。
更にひと目で新機能がアピールできますよね。
これならば、あまり機械関係に詳しくない女性にも購買意欲を沸かせるものかと思います。
カラー液晶は、どれぐらいの大きさの画面になるのでしょうかね。
それなりに大きくないと観賞用としては意味が薄いです。
携帯電話ですら、2インチ以上の高精度画質を誇っているのですからね。
けれどもそれを満たそうとすると、今の本体サイズよりも大きくなってしまいそうです。
バッテリーだって、かなり消費しそう。
iPodのサイズ拡大化は、あまりユーザーから歓迎されませんものね。
だから予想端末も、現行と変わらぬサイズとなっています。

もしカラー液晶が搭載されると、次は写真だけでなく、動画も見たくなるし、iPodそのもので写真や動画を撮影したいと云う欲求が出てくるかもしれません。
それなりに大きな液晶になるんだったら、その画面上でワードやエクセルのファイルを見たり、スケジュールの管理もしたくなる(今もスケジュール管理は出来ますが)・・・。
ん? これってPDAじゃん!
iPodがポータブルミュージックプレーヤーとしての機能以外を進化させていくと、その行く先はPDAになってしまうような・・・。
PDAというのは一般の人には馴染みの薄い機械です。
実物を見せてデモンストレーションをしても、なかなか理解してもらいにくい機械です。
けれど、iPodの進化の過程にPDAがあるとしたら、案外、一般層にもすんなり受け入れられるかもしれませんね。
PDAの第2ステージが、iPodによって切り開かれる可能性はあります。

PDAまでいかなくても、iPod上にて動画を見たいと思う事もあるでしょう。
ミュージックポータブルプレーヤーの進化版として見るならば、iPod上にてミュージックビデオを鑑賞したいと思う事もあるかも。
そんな事が実際に出来るのか?
物理的には可能でしょう。
実際、私はPDAにて、ミュージックビデオを鑑賞をしていますから。

私の所有しているPDAは、ソニーから発売されている「クリエ CLIE PEG-TH55」です。
このPDAにミュージックビデオを入れて鑑賞したりしています。
映画やアニメは、これで観る事はありません。
何故ならば、30分〜2時間ほど全て観終わらないと、作品として鑑賞したことにならないからです。
その点、ミュージックビデオは1曲5分程度ですから、屋外等の作品鑑賞としては気軽です。
ミュージックビデオをどうやってPDAに入れるかですが、私の場合はスカパー等で放送しているミュージックビデオをパソコンで録画し、それをPDAで鑑賞できる動画に変換して再生しています。
そこら辺は細かい話しになるので、下記の記事をご参照ください。

クリエ CLIE PEG-TH55【動画再生】
http://kanzaki.sub.jp/archives/000172.html

ちなみに下記が、PDAでミュージックビデオを再生したところ。

PDAで動画再生した時の図01

PDAで動画再生した時の図02

私はMP3ファイルを再生させるより、こうやって動画鑑賞することが多いです。
しかし、クリエにはハードディスクが内蔵されていません。
私はメモリースティックPROの256M仕様のものに、約2時間程度ミュージックビデオを入れて、PDAで再生していますが、これがハードディスクで行えれば、もっと便利なんだろうなあと思ったりします。

近い将来、iPodにてミュージックビデオを鑑賞する時代が訪れるかもしれません。
その際、iPodで再生できるファイル容量の小さなミュージックビデオのダウンロード販売も展開されるかも。
ちょっと面白そうですね。

Posted by kanzaki at 2004年10月12日 19:36 | トラックバック (1)
コメント
コメントする
名前(ニックネーム可)とメールアドレスは必ず入力してください.
メールアドレスは管理者にのみ通知されます.










名前、アドレスを登録しますか?