2004年11月24日

夜の街を歩く

コートを買いました。
安物なんだけれどね。
試験が終わったかと思ったら、いつの間にやら日の暮れるのも早くなり、ちょっと肌寒い。
そろそろコートを買わんとあかんなあと思っていたので、殆ど衝動買いのノリで購入。
やはり一枚羽織ると、じんわりと身体が温かくなりますよ。
家で着たついでに、そのまま外へ夕食の買出しへ。
温かい事と、新しく買った喜びのせいでしょうか、近所のお店で済ませるのが勿体無くなって、20分ぐらいかけて駅まで歩いちゃいましたよ。
自分でも、アホちゃうかと思うのですが、足がズンズンと前へ進みます。
見上げると空は雲も無く、澄み渡っています。
横を通る自動車の排ガスが鼻にまで登ってきても、何故か嫌悪感を感じません。

歩いているだけなんだけれど、大金をはたいて快楽に溺れるよりも贅沢な何かが心を躍らせます。
コートのせいなのか、寒さの中を歩いているからなのか。
だだっ広い街の道を自分一人が独占して歩いているのが一番の理由かも。
こんな時、ウォークマンのヘッドフォンで耳を塞ぐのも勿体無い。
5感を使って自分の住む街を感じるのはいいですね。

最近、メディア・・・特にエンターティメント系に溺れないように意識しています。
テレビを録画しても、一定以上の時間を過ぎても見なかったら、潔く、ハードディスクから消去しています。
幾ら何十時間とテレビ番組を録画出来るからといっても、それを全て見る程の時間なんて、普通の人間にはありませんものね。
1時間のテレビ番組を見るより、何にも演出のされていない街を1時間歩いている方が、自分の心を満たしてくれます。
車を運転するよりも歩くのが好きなのですが、それは、街を歩くと自分の心が満たされるのが実感できるからかもしれません。
テレビに映るエンターティメント番組は、私が目を反らそうが、意識が別の方へ行こうが、おかまいなく進行していきます。
その番組は、私がいなくても成立するんですよね。
けれど、街を歩くという事は、自分が動き出さない限りは成立しないのです。
自分の行動次第で、幾らでも違った物語が出来てしまうのです。
それが他人から見れば、些細で地味な物語かもしれませんが、本人の心は満たされるのです。

自分がそうだったように、多分、今はテレビやゲームに夢中になっている人達も、きっと、「自分が見ようが、感じまいが進行していく物語」に疑問を持つと思う。
その時、自分の身体や頭を使い、自ら行動をしたいと思うでしょう。
短い人生です。
自分が主役の物語を作る楽しみをもっと感じてみてくださいね。

Posted by kanzaki at 2004年11月24日 23:08 | トラックバック (0)