2004年12月06日

「フレッシュネスバーガー」、弁当店をFC展開【中食】

「フレッシュネスバーガー」を展開するフレッシュネス(東京・港)は弁当店「街の弁当屋」のフランチャイズチェーン(FC)展開に乗り出す。
コンビニエンスストアのようにスナック菓子などの加工食品も販売するのが特徴。
近く加盟店オーナーの募集を始め、都内を中心に年間50店の出店を目指す。
同社の栗原幹雄社長は弁当チェーン「ほっかほっか亭」の創業メンバーの1人。
独立後に始めたファストフードと定食店が合計200店舗に達し軌道に乗ったのを受け、経営基盤に弁当店を加えて中食需要を開拓する。
標準の店舗面積は120平方メートル程度。17種類の出来たて弁当に加え、飲料、加工食品、雑貨など約800品目を販売する。
30―50平方メートルの物件には弁当のみを扱う店として出店する。
売上高はコンビニ型で月900万―1000万円程度になる見通し。
同社は直営の実験店をコンビニ型で1店、弁当専門で2店開いている。

* * * * *

フレッシュネスバーガーって、日本の会社だったんですね。
知らなかったです。
特徴は、お洒落な事。
チェーン店だけれど、そこらのバーガーより美味しい。
けれど、ちょっと小さくて、ちょっと値段が高い・・・かな?
私の住む近くにもあるので、以前はよく通っていました。
食の好みの変化からか、ハンバーガーそのものを食べなくなったし、たくさんのコーヒー専門店が出来て、軽食程度ならばそこで済む事もあり、以前と違って行かなくなりました。
けれど、数あるバーガーショップでも上位に来るお店だと思いますよ。
まあ個人的には、ドムドムバーガー最強伝説だったり(野菜スティックみたいなのありましたよね?)とか、通っていた高校の近くにあった駅・・・そのトイレ跡地に立てられたサンバーガーなんていうのが思い出にあったりします。

話しは戻しまして、フレッシュネスですが、お弁当業界にも進出ですか。
一つのお店で月1000万円を目標と云う事ですが、お弁当は大体、単価500円ぐらいですよね。
そうすると、一日600食〜700食ぐらい販売しないといけない計算です。
街の中にあるお弁当屋さんって、そんなに捌いているものなんですかね。
これは出店する場所に、かなり影響を受けそうです。

私はこの記事を読んで注目したのは、「経営基盤に弁当店を加えて中食需要を開拓する」と云う部分です。
「中食」・・・ちゅうしょく? なかしょく? 昼食の誤記なの?
ちっと調べてみました。

中食(なかしょく)とは持ち帰り惣菜のことを指す造語。
外食とは違って、出来合の食べ物を外で調達するんだけれども,食べるのが家とか学校とか職場であるものを指すもの。
一方、自炊して家で食べる食事は区別するために内食(うちしょく)と呼ぶ。

[中食とは] 持ち帰り弁当、 そう菜等そのまま食事として食べられる状態に調理されたものを家などに持ち帰って利用するものを「中食」(なかしょく)と云う。

好調に推移する中食市場。
その背景には、主婦意識の変化と、主婦をターゲットとする商品づくり・コンセプトづくりがある。

なるほど。
これは人々の生活スタイルの変化から生まれたものみたいですね。
私は知らなかったのですが、既に市民権を得ている言葉なのかな?
そういえば、私がハンバーガーを食べなくなったのは、「外で食べる事」を極力控えたいと云う意味もあります。
別に、お金が勿体無いからとか、そう云う事ではありません。
美味しい料理を出してくれるお店は、その店内の雰囲気も含めて楽しむ場所ですから。そういう所は積極的に出掛けます。
むしろ年々、そういう所は行くようになりました。
私が行き控えているのは、ファーストフードとか、その類。
つまり、とりあえずお腹を満たす程度のもの、日常の食事の類です。
そういうのならば、わざわざ人が多い場所で食べる理由がありません。
周りが気になって仕方がないですし、ましてや、一人で食べるのならばね。

そう云えば、会社の人達も手作りのお弁当を持参する人が少なくなり、近くのコンビニでお弁当を買ったり、宅配してくれるお弁当を食べる人が増えました。
ちょっとした食事ならば、その料理を出すお店で食べずに持ち帰る方が気楽です。

世の奥様たちも、ご飯だけ自宅で焚き、惣菜だけお弁当屋から買ってきて間に合わせる人も増えています。
人数の少ない家族ならば、材料を買い込んで作るよりも、代金も時間も節約になります。

そんな人達の増加が、中食産業の発展に結びついたのでしょう。
食べ物を扱うお店でも、随分とジャンルが多岐になってきましたよね。
それを買う私達にとっては本当に便利。
けれども経営する側は、ある意味「ニッチ商品」を販売するような感じにもなるから、商売としては大変でしょうね。
中食を利用する人の殆どは、味に関しては二の次で構わないと思っているでしょうから、モロにコンビニのお弁当とバッティングしてしまいます。

フレッシュネスバーガーと同じ母体だから、お洒落路線で行くのも独自性・差別化されて良いかもしれませんが、中食の特性から行って、効果は薄そう。

なかなか難しいジャンルへの挑戦ですが、しばらく様子を伺ってみましょう。

Posted by kanzaki at 2004年12月06日 12:13 | トラックバック (0)