2004年12月25日

スバル、4名乗車の3ドア軽乗用車「R1」を1月に発売

スバルは、新型軽乗用車「R1」を2005年1月4日に発売する。
R1は、2名乗車を想定して開発された3ドアハッチバックの軽乗用車。
4名乗車も可能。
エクステリアは、卵形のような流れるシルエットを採用。
フロントグリルは、R2同様に航空機をモチーフにしたデザインとした。
インテリアは、インパネにエレクトロルミネセントメーターを立体的に配置することで高い視認性とスポーティさを演出している。
安全性に関しては、前面衝突による衝撃を効率的に吸収できるワンモーションフォルムを採用。
新環状力骨構造ボディを用いることで高剛性と軽量化を両立させている。
また、EBD(電子制御動力配分システム)とブレーキアシスト付きABSを標準装備した。
エンジンは、660cc直4DOHCを搭載。トランスミッションはi−CVTと組み合わせられる。
10・15モード燃費は、1リッターあたり24.0kmでクラストップレベルの低燃費。
平成17年基準排出ガス50%低減レベル、平成22年度燃費基準+5%に適合している。駆動方式はFFとAWD(4WD)を設定した。

価格は、FFが126万円、AWDが136万9200円(いずれも税込)。


スバルR1公式サイト
http://www.subaru.co.jp/r1/

* * * * *

現在、自分が乗っている車も古くなってきて、そろそろ買い換えようと思っている今日この頃。
世間では、ミニバンとかが流行りだと思うのですが、私には多人数が乗ることの出来る乗用車の活躍の場がありません。
正直、運転席と助手席さえあればいい。
また、性能的にも、サイズ的にも軽自動車で十分。
通勤は、音楽を一曲再生している間に到着できる程度の距離なので、それほどハイスペックなものなんて必要ありませんから。
幸い、自分の住んでいる場所が、どこへ行くにも自転車があれば良いような場所なのです。
そうは云っても、地方都市に住んでいる以上、車を所有しない生活は、チト厳しい。
ここまで書くと、アルト、ミラ、ワゴンR、ムーブとかで良いのかなあと思われるけれど、あまりにも普通過ぎると云うか、遊び心が無さ過ぎるのも欲しいとは思えません。
走行重視じゃない分、ある意味、オモチャを買うみたいなノリが欲しい。
そんな中、欲しいと思っていたのが、下の二台。

「smart fortwo K」
http://www.smart-j.com/lineup/k/index.html

「スズキ ツイン」
http://www.suzuki.co.jp/dom4/lineup/twin/

2人乗りの軽自動車では「ダイハツ コペン(http://copen.jp/)」が有名ですが、ちょっと高すぎ。
何だかんだで200万円してしまいますから。
非常に素敵な車だと思うけれど、ちょっと気合が入りすぎて、私のような通勤+αの用途の人間には・・・。
スマートは外車です。
オーバーフェンダーを切り落とし、軽自動車の規格枠に収めたのが、「smart fortwo K」。
車両本体価格が1,396,500円。
諸費用+アクセサリーを取り付けると、150万円ぐらいでしょうか。
値段は、コペンより抑えられています。
いろんな批評を聞くと、4速オートマの出来が、日本の道路事情には合っていないとか。
でも近距離の走行ならば、気になるほどでもないかな。
前輪と後輪のタイヤの大きさが違うのが気になりますね。
これだと、タイヤのローテーションとか、管理が大変かもしれません。
内装とかは元々、普通乗用車として造られたものだけあり、気持ちが良さそうです。
貧乏臭いことを云えば、ハイオク仕様なのが、ガソリン単価が高騰している時期には辛いかも。

一方、スズキのツインは、純日本製。
スマートとの大きな違いは、「国産と云う安心感」かもしれません。
見た目は「チョロQ」っぽくて、スマートと違い、男が乗るには辛いデザイン。
けれど、ラインナップの一番最下グレードである5速マニュアル車は、必要最低限の装備しかなく、運転もドライバーの技術いかんに委ねられているので、ある意味スパルタンな車です。
デザインさえ気に入れば、ツインよりも無難な選択とも云えますが、一般的なグレードの価格帯だと、アルト、ミラとかが買えちゃいますね。
ツインは、どうしても値段の安さに目が行ってしまいますから、かなり割り切らない限り、同価格帯のアルトやミラを買った方が無難でしょうね(同じ値段で、シートも多いし、装備充実)。
ツインのような、お洒落車って感じでもありませんし。

ロードスターやコペンみたいな走り重視のものは人気がありますが、2人乗りタウンカーは現在、車業界の中では隅っこに存在するジャンル。
まだまだ人気車種と呼ばれるものは少ないと思います(皆無?)。
デザインとか雰囲気で考えればスマート。
価格で行けばツイン。
どちらも一長一短。
もうちょっと両方の長所を取り入れられた車・・・デザインと価格のバランス+国産と云う安心感、そういったモノを求めている人には、このスバルR1は気になる存在ではないでしょうか。
この車は、スマートやツインと違い、後部座席もあります。
快適ではないものの、+2シートあるのは安心料となります。
普段は使わなくても、年に数回だけでも使うことがあれば、それで元は取れると思います。
スマート、ツイン等の存在するジャンルは「割り切り」が一番重要だと思うのですが、それでもやはり、後ろにシートがあるのは、何だかんだ云って日本人の性格にはありがたい事です。

R1は、既に発売されてる不人気車種R2のコンパクト版。
R2が不評である一番の原因は、フロントマスクである事は疑う余地はありません。
なかなか無いデザインなので、軽自動車の車格以上の存在感はあるのですが、やはり最初に受ける印象としては・・・。
R1なのですが、既にR2を見慣れたせいもあるし、作る側の「慣れ」もあるのでしょうか、R2よりはマトモな印象を受けます。
それでも多くの人達は、「あの豚鼻を普通のグリル、もしくはグリルレスにしていければなあ・・・」と思うでしょう。
あのグリルさえ無ければ、ホンダのフィットやライフっぽい感じになるのですけれどね。
スバルのカスタマイズ関係のサイト(http://accessory.subaru.co.jp/r1/index.html)を見ますと、R1の豚鼻を改良できるようなアクセサリーは無いようですね。
R2には、普通っぽいものに出来るアクセサリーがあったのに。
R1ではそんな中、メッシュグリル(18,375円)にすると、豚鼻の印象が薄れますように思います。
R2でもいえる事なのですが、後ろのピラーあたりは視界が悪くて、女性とかは運転が大変かもしれません。
デザイン重視にしたせいでしょうね。
ただ、R2の5枚ドアよりも、R1の3枚ドアの方が、後ろのまとまり感があります。

インテリアは気合が入っていますね。
写真だけでは質感が分からないのですが、黒い部分はプラスチックなのでしょうか?
それとも、R2よりも値段が高い分、普通乗用車のようなウレタン等のソフトタッチな材料を使っているのでしょうかね。
赤と黒でまとめられた室内は、死語を使わせてもらえば「アバンギャルド」です。
運転席から助手席まで、赤色の部分が一直線になっていて、中央部のオーディオが自然に溶け込んでいますね。
オーディオ下のエアコン用の二つのダイヤルの配置、シフトチェンジレバーは、軽自動車とは思えない上手い配置です。
運転席前のメーター類も、高級乗用車とは違う、また別の良い質感があります。
車のデザインの良し悪しは、専門的には分かりませんが、他のジャンルのグッズ類って、高級なモノほど、変にゴテゴテしたデザインにはせず、ある程度スッキリしたラインを用います。
「最新機能なんだけれど、見た目ではシンプル」
そういう意味では、かなり良いと思いますよ。
まあ、内装の赤を別のカラーにも選択できれば、もっと嬉しいのですが。

この車、コンパクトな割には、最小回転半径は4.5mと、そんなに良い数値じゃありませんね。
総重量も1トンありますし。
走りも、それなりでしょう。

総じて値段が高い分、当然ながら、R2よりも質感が高いと思います。
って云うか、値段が高いんだから当たり前なのですが。
このジャンルは、思いっきりの良さとシンプルさが重視され、更に価格を抑えたものが勝利者になると思うのですが、R1はその王道からは少し離れますね。
けれど、思いっきりの良さとは縁遠い、小市民的性格な私を含めた日本人には、悪くないと思います。
来年、私が車を買い換えるとしたら、これも候補の一つになると思います。
できれば、価格を100万円まで落として欲しかったんですけれどね・・・。

Posted by kanzaki at 2004年12月25日 19:16 | トラックバック (0)