2004年12月31日

バイオノートSRをWindows2000へアップグレード

もう今年もあと僅か。
お休み中、いかがお過ごしでしょうか?
この長期休暇を里帰りなどに使う人もいるでしょうし、普段はなかなか出来ない事に挑戦されている人もいるんじゃないでしょうか?
私も後者の一人。
普段、自宅ではデスクトップマシンを利用しているのですが、もう一台、マシンを所有しています。
それが、ソニーVAIO SR(PCG-SR1/BP)です。
どんなスペックかは、下記をご参照ください。

「バイオノートSR」PCG-SR9/K・SR1/BP
http://www.sony.jp/ProductsPark/Consumer/PCOM/PCG-SR9/index.html

2000年の6月頃に購入したので、かれこれ4年半となります。
かなり酷使していたのですが、重い処理はデスクトップマシン、スケジュール管理等の比較的軽い処理はPDAを併用していたので、筐体そのものは痛んでおりません。
しかも、VAIO SRシリーズユーザーならばお約束の「自宅で使う場合はバッテリーを外すのがデフォルト」を行っていたので、バッテリーも全くヘタっておりません。
バッテリーを長持ちさせるコツは、残量を80%程度にして保存させる事だそうです。
バッテリー満タンでも、ゼロでも良くないそうです。

こんなにも古いマシンですが、おいそれと買い換えるつもりはありません。
ノートパソコンって、性能の割に値段が高く、不具合があっても自分の手で物理的に修理しにくいと云う印象があるからです。
買い換えるならば、デスクトップマシンを優先したいところです(こっちも3年ぐらい経過しています。Windows XPを搭載した初期のマシン)。

重い処理をしないならば、机の上で気軽に扱えるこのノートパソコンの存在と云うのは捨てがたい。
そこで考えたのが、「ノートパソコン延命作戦」。
平たく云えば「OSをWindows98SEから、Windows 2000 Professionalへアップグレードする」事です。

Windows 2000は会社でも使用していますが、非常に安定しているOSだと思います。
Windows XP程の過剰な装飾をしていないので、スペックの低いマシンでも、そこそこ扱えるのが良いところですよね。
うちのマシンはCeleronの450MHz。
今では1G以下のクロック数のマシンを探す方が難しいでしょうね。
まあ殆どの人が、1G以上のクロック数を必要としているかは懐疑的ですが・・・。

OSのアップグレードなんて、Windows95から98にするぐらいしかした事がありません。
ちょっと不安だったのですが、ソニーの公式サイトにて、アップグレードに関する注意事項やドライバの提供をしていたので何とかなりました。

VAIO | Windows 2000 関連情報(PCG-SR1/BP)
http://vcl.vaio.sony.co.jp/products/win2000/products/pcg_sr1bp.html

まずはOSのアップグレード。
Windows 2000 ProfessionalのアップグレードCDをCDドライブに刺して起動。
ここで一つミスを犯してしまいました。
Windows 2000のセットアップウィザードが開始して、オプションを選択する場面があります。

1.Windows 2000にアップグレードする(推奨)
2.Windows 2000を新規インストールする

ここで私は2番を選択してしまったのです。
後で知ったのですが、2番はWindows98SEとWindows 2000を一つのパソコンで行う・・・デュアルブートする際に選択する項目だったのです。
私は別にWindows98SEでないと動かないアプリは必要無かったので、デュアルにしなくても構いません。
この選択画面の説明文章がわかりずらく、てっきり2番は、現在ハードディスクに入っているOSおよびアプリをまっさらに消去した後に、Windows 2000をクリーンインストールするのかと思っていました。
2番でインストールをしてしまったお陰で、デュアルブートになってしまいました。
電源を入れて立ち上げると、Windows2000とWindows98SEのどちらを起動させるかのメッセージが毎回出るようになりました。
非常に面倒。

そして二つ目のミスは、ハードディスクのフォーマットをNTFSファイルシステムにしてしまった事です。
安定性の良いファイルシステムなので、これは良いなあと思っていました。
アップグレードの際、当然のごとく現在のFAT32ファイルシステムから変更しました。
しかし、これが失敗への選択でした。
NTFSファイルシステムは、Windows98SE等の古いOSでは利用できないのです。
ハードディスクの容量が6GBしかないのでパーテションを切らず、Cドライブだけを利用しているくせにデュアルブートをしてしまいました。
更にNTFSファイルシステムに変えてしまった。
するとどんな現象が起きるかと云いますと、電源を入れてOSを選択する際、Windows98SEを選択しても、真っ黒の画面のまま、何も動かなくなるのです。
失敗しましたよ。
無意味なデュアルブートとファイルシステムの変更。
NTFSファイルシステムに変更すると、FAT32へは戻せないし(無理やり解決する方法はあるけれど)、どうしたものやら・・・。

そこでWindows.FAQhttp://homepage2.nifty.com/winfaq/w2k/)を参照し、Windows98SEおよび可能な限りのアプリを削除しました。
これで何とかディスクの容量を稼ぐことが出来ました。

後は、VAIOノート用のドライバ、ユーティリティを説明どおりにインストール。
そして何とか、まともな形となりました。

vaiosros2000.jpg

やはり、Windows2000はいいですね。
非常に安定しております。
いくつもの窓を開いても落ちると云う事はありません。
そして何と云うか、大人の落ち着きみたいなものがあり、あれこれ作業をしていても、安心してアプリを走らせられます。
メモリはデフォルトが64Mなのですが、ずいぶん昔に192Mに増設していました。
CPUが遅くても、メモリがある程度あれば、それなりに動きますよ。

ハードディスクの増設も考えたのですが、今からモバイルノート用のハードディスクを割高な値段で購入し、失敗するかもしれない取り付け作業をするのは、あまりにリスクが大きすぎます。
そこで、普段は眠っていた外付けハードディスク(40M)をiリンク接続してあげました。
これでまあ、容量的な心配も解決。
アップグレードしたノートパソコンでこの原稿を書いているのですが、とても今までと同じノートパソコンとは思えない程、快適に使用できています(Windows98SEにも良い点はあるのは承知していますが)。

これでしばらくは、ノートパソコンを買い換える事も無いでしょう。
古いノートパソコンを捨てて、最新のものを買い換えるのも手ですが、OSを変えるだけでも、その費用対効果以上のものを感じられますよ。
実際、うちのパソコンはパフォーマンスが向上しました。
画面の解像度が800×600なので、最近のものと比べると見劣りしますが、液晶画面が10インチと小型なので、それほど不便と云う事はありません(解像度を必要とする作業は、デスクトップマシンで行えばいいので)。

もし、押入れに眠っている古いパソコンがありましたら、試しに挑戦されてはいかがでしょうか?

Posted by kanzaki at 2004年12月31日 01:11 | トラックバック (0)