2005年01月02日

平井堅〜Ken'sBar2004Winter【2】

前回の続きです。

前回の記事:平井堅〜Ken's Bar 2004 Winter【1】
http://kanzaki.sub.jp/archives/000518.html

平井
「えー、今日は先ほども云いましたとおり、僕としては本当にね・・・結構、チャレンジの今宵”Ken's Bar”で、さっきのカンちゃんとのベースもそうですし・・・。
次はですね・・・紹介しようかな?
パーカッション、サカイヒデアキ!」

拍手の中、丸坊主のプレーヤーが笑顔でお辞儀。

平井
「ちょっと、ツルッパゲになされまして(笑。サカイさん自身も大笑い)
何か悪い事したとかじゃないんですよ、はい。(会場、笑)
パーカッションとボーカルだけなんて、やった事なくて、サカイさんもはじめて?(サカイさんの方を振り向く)
初めてと云う事で、えー、何をやろうかなと。
今回ね、結構、僕はこう見えてって云うか、多分、そう見えていると思うんですけれども、もの凄く人がいいんですね。(会場、笑)
なので、カバー曲とかも、なるべく皆さんが知っている曲・・・ちょっと嫌らしい、上から見たような云い方ですいません。
自分が良く知っているようで、すみません。(会場、笑)
みんなが知っているようなメジャーな曲と云うのを念頭に置いて、いつも選曲していたんですが、やっぱりやっていて、新しい初めてやるのは正直、怖いけれど、どんどんチャレンジしたいなあと思って・・・。
今度はですね、ひょっとして皆さん知らない曲があるかもしれませんが、あの〜・・・ついて来てくれるかな? 幕張ボーイズ&ガールズ!(客席を右から左へ指差して聞く)」

会場から大きな拍手。

平井
「はい、すみません。(照れながらドリンクを飲む)
・・・・・(ちょっと間を置いていきなり)センチメンタル ボーイズ&ガールズ!(客席を右から左へ指差して聞く)」

会場から再度、大きな拍手。
観客席から、「堅さま〜!」なんて声も。

平井
「(冷静な顔で)こういうの嫌いですか? ちょっと嫌いでした?(会場、笑)
すみません。そうですか、はい。(客席のあちこちから声援)」
(茶目っ気を出しながら)でだな・・・何をしようかと云う事で、メンバーとのやりとりをしていて、サカイさんともメールでやりとりしていまして、パーカッションとボーカルでやりたいんですけれど、何がいいですかねぇとか云って。
で、サカイさんも凄いアイディアを出してくれたんですけれども、結局、えー却下いたしまして(サカイさんと観客爆笑)。
私が歌いたいのにしてしまいました。
えー、と云う事で次にお送りする曲は、ブリちゃんこと、ブリトニー・スピアーズのナンバーなんですけれども(笑)
あのー、大好きなんですね、私。プリトニーが。
何が好きかって云うと、やっぱりあのー・・・型破りな破天荒な人生と云うのが、僕は元々、自分がA型で、いつもこう・・・枠からハミ出られずに、凄いまっとうな人生を歩んできたんですよ。
(客席の中の一人に気づき)そこで拝んでいるように見ていらっしゃいますけれど、ねー、ありがとうございます(客席、爆笑)
(自分を指して)仏みたいな・・・ねぇ。ありがとうございます。
こうやって一人一人を見るのも面白いですねぇ。
(噴出しながら)面白いって・・・えっと、なんやったっけ?
あっ、そう、プリトニーね(笑)
でー、僕はなんかもう、遅刻も出来ないし、ドタキャンも出来ないし、もー、スタッフに云われた事をハイハイって、この10年やってきた私なので、ああ云うこう、遊びでなんか一日だけ結婚してみたり、離婚してみたり、また結婚してみたり、なんか知らんけれど、ちょっと引退してみたりとか。
ああいう、好き勝手生きている人って凄く羨ましくって憧れているんですけれども、そんなブリちゃんの中でも、僕が一番好きな曲をやろうと思います。
が、なんせ、ボーカルとパーカッションと云う事で、コード楽器・・・音程の出るもの(左手でギターを弾くマネ)が何ひとつ無いと云う事で、私、キーが分からないと歌えないので、キー確認させていただきます。
(平井さんの下に置いてあるものを取り上げる。それは赤い表紙の電報)
今日、たまたま電報が来たんですけれど・・・
(みんなに見せる。表紙にピアノのイラストが書いてある)
メロディーが鳴るらしいんで・・・えー。
(電報を開き、左手でピアノの鍵盤を弾く。すると、小さな可愛い電子ピアノの音が出る。その音を右手に持っているマイクで拾う。客席の笑い声。しばしの間、弾いている)
・・・O.K!(電報を下に置く。観客爆笑)
ありがとうございました。Gマイナー。
それでは・・・(客席の拍手に笑ってしまう)。
それでは、行きます!
じゃあ、プリトニー・スピアーズで、I'm A Slave 4u(2001年発表)を聞いてください」

パーカッションの小気味良いテンポに合わせ、上から照らす赤や緑の照明も付いたり消えたりします。
原曲は聞いたことがありませんが、ちょっと雨に濡れたジャングルの情景を思い浮かべましたよ。

平井
「(今の曲)・・・・どう?(笑)」

拍手喝采。

平井
「不安で仕方ないんですが・・・知ってた?
あんま・・・あんまやなあ。
原曲がかっこいいから、聞いてみてください。一番好きな曲なんで・・・。
えー続きまして、コロコロとミュージシャンが変わっていきますけれど、(後ろのプレーヤーを指して)オン・ギター、イシナリ マサト」

客席の拍手に一礼し、イシナリさんは平井さんの左横にギターを携えて座ります。
客席から「イシダさ〜ん!」と黄色い声。
それに平井さんは、「Oh! 大人気!」

平井
「(イシナリさんの衣装を見て)今日はマサティ、襟足が斜めにカーって、来ています。お洒落やね。
・・・すいません(笑。イシダさんもニヤリ)
え、と云う事で、あのー何度も云いますが、ファーストステージは、カバーオンリーと云う事でやっているんですけれども、イシナリさんともまたメールで何しよっか? ってやりとりしていまして(笑)
イシナリさんも凄い丁寧な方で、すぐ、誰々のこの曲って、これをボスタ調にしたらいいんじゃないかなとか、ありがたいメールが来たんですけれども、えー・・・全て却下いたしまして(観客の笑)
最悪ですよね(笑)
あのー、いやいや、参考にはしたんですけれども、結局この曲にしました。
この人達の曲をカバーするのは初めてなんですが、今なんかこの三人がですねCMに出ていて、あのー、これ云ったらバレるんですけれども、お一人が浦島太郎をやっていて(観客気づく)、お一人が・・・何やったっけ? 一番・・・金太郎じゃなくて、浦島太郎と桃太郎と・・・で、金太郎やっていらっしゃいますけれど。
金太郎を植草くん・・・カッちゃんがやっていまして、ザンギリ頭で、ちょっと・・・まあ・・・他人事なんだけれど、大丈夫かなあ? って云う・・・(客席、笑)
・・・一抹の不安が走りまして、あれってジャニーズ的にO.Kなのかなあと思って、かなり・・・橋田ファミリーとしても、どうかなあと(客席、笑)
結構なんかさあ、コントみたいな・・・何て云うんですかねえ、ちょっと青っ鼻付けるようなヅラになっていて、しかも本人ノリノリっぽかったのが怖かったんですけれども。
えー、と云う事で(笑) そんな方々の曲をやりたいなあと思います。
聞いてください」

曲:君だけに(少年隊/1987年作)

♪君だけに ただ 君だけに〜

原曲は、澄み切った夜空に無数の星々が輝く姿を思い浮かべます。
平井さんバージョンは更に、ギターの演奏だけで歌っているだけに、冬のちよっぴり寒い季節感・・・そして、自分の横にいる大好きな女性の体温が感じられる曲調となっております。
歌い終わって拍手の中、静かに「ありがとう」と云い、しばしの静寂の中、次の曲へ。

曲:メロディー(玉置浩二/1996年作)

♪あんなにも 好きだった きみがいた この町に〜

こちらの曲は、70年代の夕暮れに染まったオレンジ色の街を連想させます。
郷愁感が心に染み込んできますね。

曲が終わり拍手の中、平井さんはドリンクで喉を潤します。
そしてその間に、今まで登場したプレーヤー全員が再度登場。
平井さん、やってきた人達に「いらっしゃ〜い」と三枝師匠のモノマネ。

平井
「どうもありがとう(拍手)
少年隊の”君だけに”に続きましては、僕の尊敬する、リスペクトしている玉置浩二さんの”メロディー”の二曲をお届けしました。
えー、先ほどのブリトニーに続きましてまた、チャレンジものをファーストステージの最後にお届けしようと思うのですが・・・。
えー、この曲は、今年非常にヒットした洋楽で、なんか今年の洋楽のヒット曲と云いますと、結構、三本の指に入るんじゃないかと云うぐらい、僕も凄い至るところで聞いて、凄く気に入った曲をまたやろうと思うんですが。
非常にブレイクしたアメリカのバンドでございまして、最後にみんなでやろうと思うのですが、Maroon5で、"This Love(2003年作)"を聞いてください」

オレンジ色一色の照明の中、ビビッドな曲が響きます。
その後、照明は緑になったり青になったり。
原曲も歌詞の意味も分かりませんが、静かなんだけれどスリリングな印象の曲だなあと思いました。
「サンキュ!」と小気味良く終わらせると、拍手の波が巻き起こります。
その中、平井さんは「セカンドステージでお会いしましょう」とステージを去ります。

休憩時間、「思いがかさなるその前に…」の曲がかかり、観客はリラックスしながら食事と会話を楽しんでいます。
よく駅の売店で売ってそうな紙のお弁当箱がテーブルに乗っています。
どんな料理が入っているのでしょうね。
どのお客様の顔にも笑顔や満足感が現れているのが印象的です。

さて、セカンドステージは間もなく開始です。
続く。

次回の記事:平井堅〜Ken's Bar 2004 Winter【3】
http://kanzaki.sub.jp/archives/000521.html

ps.
しかし、一つのコンサートを丸ごとテキスト化しているようなサイトなんて、うちぐらいだろうなあ・・・。
って云うか、需要があるのだろうか・・・。
好きでやっているからいいのですが。

Posted by kanzaki at 2005年01月02日 11:28 | トラックバック (0)