2005年02月02日

NTTドコモN901iC、N506iS、P901i、D901iを触る【モック機ですが】その1

今日は、FOMAの普及タイプの発表なんてのがありました。

FOMAスタンダードモデル「700iシリーズ」発表
http://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/0502/02/news029.html

ドコモから様々な携帯電話が発売されるので、どれを買ったらいいのか迷ってしまう人もいるでしょう。
これだけ成熟した市場だと、他人がどうのこうのではなく、自分らしさで選択する目が必要。
その「目」って何だ?
機能? スタイル?
様々なサイトで各端末のレビューをしているようなので、性能とかはそちらを参照し、「自分に必要な機能と形」に合ったものが見つかればいいですね。
今回、私の手元に、これから発売される携帯電話のモック機が揃いました。

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N901i、N506iS、P901i、D901i・・・FOMAとMOVAの注目機ばかりです。
多くの方が、この中から購入の選択をすることでしょう。
モック機なので機能の面は分かりません。
そこで今回は、「スタイル」「持ちやすさ」「感触」という観点からレポートしたいと思います。

まずはFOMAの売れ線一番旗手であるN901iCから。

N901iC:DoCoMo Net
http://www.nttdocomo.co.jp/p_s/products/foma/901i/n901ic/index.html

性能的なものとしては、240×345ドットと云うQVGAに縦に25ドット分プラスされた高精細大画面が大きな特徴。
実はこの液晶、実機を使った人の話しによると、前モデルの倍ぐらいは明るいとの事。
それ以外に注目の機能は無いのですが、それ故に「凡庸さ」が一番の特徴とも云えましょう。
機能よりも、デザイン・スタイルの方に力を入れているように感じます。
それは決して奇抜なモノを狙ったのではなく、あくまで「普通の人」が「日常生活」で使用する際、周りの景色に溶け込むようなスタイル。
端末を開いた際、アークラインと呼ばれる優美な曲線フォルムが生み出すスタイルの良さと使い勝手は流石です。

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一見、表面が前機種と変わらないように感じますが、実は表面の左右で風合いが違っています。
「デュアルトーン」と呼ばれる、風合いや質感の異なる2つのテクスチャで仕上げたツートンボディ。
上記の写真で云いますと、左半分がツルツル、右半分がザラザラしています。
右半分の触り心地は、プラスチックなんだけれど何となく「皮製品」を思わせるものです。
軽自動車のインテリア内はプラスチックを多く使用していますが、普通車のウレタン素材を使った内装のように表現する為、表面をシボ処理していますよね。
あのシボ処理をもっと細かくした感じ。
4種類あるカラーの中で、発売前から予約が殺到している「ビターチョコ」と呼ばれるブラウンは、そのシボ処理のおかげで皮製品然としています。
通常、プラスチックに強引にシボ処理をして風格を出そうとすると、かえって安っぽくなるものなのですが、N901iCはそうでもない。
多分、表面の半分のみにシボ処理したのが良かったのかもしれません。
全部だと「必死だな。プ」となってしまうのですが、少しだけそういう処理にしたお陰で、そのシボ処理に「プレミア感」が増したように思えます。
「少しだけ」と云うのがいいんでしょうね。

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上記は全カラーを並べたところ。
左から「ビターチョコ」「パウダースノー」「スパイクブルー」「シェルピンク」。
ビターチョコでは、半分がシボ処理をされていて革製品ライクな演出をしていましたが、カラーによってその部分の演出が違っています。
パウダースノーは、シボ処理されず、カーボン調となっています。
表面はツルツルなのですが、見た目はカーボンを貼ったような感じ。
上記の写真だと見えにくいですね。
一番右のシェルピンクの左半分が、「◇◇◇◇」こんな感じの表面処理をしていますよね?
これと同じパターンがパウタースノーにも施されており、カーボンっぽい感じになっています。
スパイクブルーは、他の色と違ってツルツル、フラットな感じ。
青空のような綺麗な青なので、下手に表面処理をしてしまうと影が付いて色がくすんでしまいますし、こういうプレーンな処理の方が良いと判断したのでしょう。
シェルピンクはパウダースノーと同じカーボンルック。
やはり、ビターチョコが個人的には気に入っています。
各端末を開くとシルバーで塗装された部分が現れます。
写真だと、ただのシルバーに見えますが、表面の色と同じ色をシルバーと混ぜたような色合いとなっています。
だから、ビターチョコのシルバー部分は、少しブラウンがかっています。
それほど多くは混ぜておらず、本当に軽めです。
けれど、このブラウンを混ぜたシルバーは高級感と温かさを感じさせます。
他の携帯電話で、本体の色はシルバー、表だけ全く別の色と云う機種がありますが、その二色が互いに反発しあって冷たい印象、まとまりの無さ、オモチャっぽい印象を感じさせるものがあります。
その点、N901iCは、ツートーンカラーでありながら一体感のある印象を植え付けさせ、高級感にまで昇華していると思いました。

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上記が、ビターチョコの端末を開いたところ。
ただのシルバーではない事がお分かりかと思います(写真の性能が悪いので、金色に見えるかもしれませんが、そういう下品・成金な感じではありません)。
デザイン的にN900i、N900iSからキーコンセプトのモデルチェンジ感は否めません。
逆に云うと前の機種を買った人は安心しているかもしれませんが(お
実は、細かいところが変更されているんですよ。
そこら辺りをご説明します。

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上記、左がN901iC、右がN900iです。
アークラインを使ったデザインの最新版と初代の比較。
携帯電話を同じ向きにしていますが、デザイン上では逆なんですよ。
N901iCはこの向きが正しい。
表面右側にある「N901iC」と云う文字が読めます。
つまり、写真のように横向きに置いた際、カメラの丸いレンズが左側にあるのが正しい置き方。
一方、N900iを同様に、カメラの丸いレンズを左側にして置きますと、表面にあるサブウインドウに表示された時計が上下逆になってしまいます。
N900iは横向きにして置く場合、カメラの丸いレンズを右側にして置くのが正しいのです。

N901iC
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N900i
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他にも微妙に変わっておりまして、例えばカメラで撮影する際、ノーマルとマクロの切り替えスイッチの位置。

N900i(カメラのレンズの下にスイッチがある)
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N901iC(液晶画面のある方の本体先端にスイッチがある)
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N901iCのマクロ撮影用の切り替えスイッチがある場所は、N900iでは赤外線があったんですよね。
N901iCの赤外線は、カメラのレンズとサブウインドウの間の黒い部分にあるらしい。

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上記は端末を開いたところ。
左がN900i、右がN901iC。
殆ど変わりありませんね。

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重ねてみたところ。
上がN900i、下がN901iC。
これも変わりありません。

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上記二つは、N901iCを横から撮影したもの。
シンプルですね。

とりあえず以上が、N901iC関連です。
ラウンドフォルムのおかげで、手の中に収めた際、数値以上にコンパクトに感じます。
表面処理の仕方や色合いでお勧めは、やはり人気色のビターチョコ。
老若男女問わず、誰が使っても高級感を演出できる(さりとて、若さも備えている)非常に良いカラーだと思いますよ。

お次は、同じNEC製のMOVA N506iS。

N506iS:DoCoMo Net
http://www.nttdocomo.co.jp/p_s/products/mova/506is/n506is/index.html

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最大の特徴は、液晶画面を覆っているパネルを振動させて音を出す「フラットパネルスピーカ」を新搭載した事でしょうね。
デザイン的に、普通はあるべき所にスピーカーの穴がないとスッキリしますね。
ただ、液晶画面の下部「エキサイダー」と呼ばれるパネルを振動させる部分に、スピーカーパネルの表面にあるような「無数の穴みたいな絵」をプリントさせているのがいただけません。
せっかくスピーカーが無い事を売りにしているのに、スピーカーがあるような絵をプリントしてどうする。
「スピーカーが無い」事を強調させるには、このプリントは無用だと思います。
次にフラットパネルスピーカーを搭載する端末をリリースする事があるならば、その部分をシンプル&クリーンにして欲しいです。

本体のテンキーとマイクの間に透明なモノがありますが(閉じた際のクッション?)は、ゴム製です。
横にあるシャトルキーが特徴的。
上下にスイングして押し込む事も可能。
カメラとして利用する際、すばやく選択、決定など、特に横撮り撮影に便利。
かなり大きめのパーツなので、誤動作はしにくいでしょう。

本体の塗装が綺麗です。
上記の折り畳んでいる写真は、左から「ブルー×シルバー」「ホワイト×シルバー」「レッド×ブラック」となっており、N901iCと違って分かりやすいカラーラインナップです。
ブルーとホワイトは表面に艶があり、赤だけ艶なしです。
N901iCは、シルバーの部分も少しだけ他の色が加えてありましたが、こちらはそういうものがありません。
ハッキリと二色が分かれてます。
小細工無し、目の中に色が飛びこんでくるような彩色なので、若い人向きですね。
一歩間違えると玩具っぽい感じになってしまう塗装ですが、そうさせない所がプロなんでしょうね。
携帯音楽プレーヤーiPodを所有している人ならば、この艶ありの「ホワイト×シルバー」をお勧め。
このホワイトは、iMacっぽい感じなので。
自分をアクティブ&エキサイティングに演出するならば、「レッド×ブラック」がお勧め。
この「レッド×ブラック」は、使う場所によって風景から浮いたような印象になる事もあるかも。
それぐらい自己主張が強いので。

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上記は、N901iC「スパイクブルー」とN506iS「ブルー×シルバー」の比較。
同じ会社の似たような色合いでFOMAとMOVAを比べて見ました。
FOMAの方が高機能な分、MOVAより大きいと思われがちですが、こうしてみますと、N901iCの方がコンパクトに見えますね。
N506iCはスクエアでカクカクしているのに対し、N901iCはラウンドフォルムで、至るところを削り、見た目的にN901iCの方が小さく感じます。
高機能でコンパクト。エリアの問題を解決できる地域の人ならば、N901iCを選ぶでしょうね。
こっちの方が大人っぽくてエレガントだし。

そんな訳で今回は、NEC製のFOMAとMOVAをご紹介しました。
続く。

次回の記事:NTTドコモN901iC、N506iS、P901i、D901iを触る【モック機ですが】その2
http://kanzaki.sub.jp/archives/000560.html

Posted by kanzaki at 2005年02月02日 23:05 | トラックバック (0)