2005年05月19日

英の海岸さすらう無言の「ピアノマン」

英南東部の海岸で一ヶ月前、若い男性が保護されました。
20〜30代の身長180センチとスラリとした男性。
彼は、ずぶぬれの黒いタキシード姿で海岸をさまよっていました。
記憶を失っているらしく、問いかけに対して無言。
医師が筆記具と紙を渡すと、精巧なグランドピアノの絵とスウェーデンの国旗を描きました。
そこで礼拝堂へ連れて行ったところ、目の前にあるピアノを数時間に渡って引き続けたそうです。
それ以来、彼は「ピアノマン」と呼ばれて話題となっています。

彼は誰なのか?
どうやら記憶を失っているらしく、怯えた表情を見せるばかりで、彼がくつろいだ様子を見せるのはピアノに向かっている時だけだとか。

最近は自分で作曲もしているそうですが、ピアノの腕前は決してプロとは云えないものらしい。
仏ニース出身の路上ピアニスト(大道芸人)、スティーブ・メイソン氏ではないかとの噂もありますが、確定はしていないそうです。

既にハリウッドでは映画化の話も持ち上がっているという謎のピアノマン。
浜辺で見つかった謎の若手音楽家というシチュエーションが、昨年11月に公開された英国映画「ラヴェンダーの咲く庭で」に酷似しいるそうでして(こちらはバイオリン)、売名行為なのではと云う見方もあります。


「仮面ライダーアギト」の主人公・津上翔一は、浜辺で倒れているところを拾われた記憶喪失の青年。
彼は仮面ライダーとなって日夜、アンノウンと戦います。

仮面ライダーアギト(東映公式)
http://www.toei.co.jp/tv/agito/

私は「ラヴェンダーの咲く庭で」よりも、こちらを思い出したのですが少数派ですか?
もしかして彼は、猛士英国支部に属するピアノを音撃武器として使う鬼ですか?

何にしても民衆は、こういうドラマチックなものに少なからず興味を抱きますよね。
正直、私も売名行為なんじゃないかと思います。
あまりにもドラマチックすぎるもの。
写真を見る限り、白人で長身のその姿は、なかなかのイケメンです。
もしこれが、太っていてブサイクなオッサンだとしたら、誰も注目しなかったでしょうね。
自分をどうやったら売り込めるかを分かっている、したたかな人なのでは。

ちょっとお子様向けアニメ的な設定が、良かったんでしょうね。
ついでにピアノマンは、マフィアのお抱えピアノ弾きだったと云う設定にすれば、更に話しが膨らみますよ(笑)。
とある謎を知ったピアノマンは組織から逃走。
岸壁にまで追い詰められた彼は、海へ飛び込む。
とある浜辺で発見された時、彼は記憶を失っていた。
彼のことがテレビ、新聞で話題となり、マフィアに気づかれる。
再度、追われることになる彼は、新聞記者の女性(この人がヒロインね)と共に失われた記憶、マフィアの謎を解き明かす。
・・・・・・・書いていて恥ずかしくなるほどですが、案外、ウケるかもね。

「全米が泣いた」「全米ナンバーワン」なんて云う宣伝文句も付け、戸田奈津子さんが翻訳すれば、日本での大ヒット間違い無し!

Posted by kanzaki at 2005年05月19日 21:44 | トラックバック (0)