スカパー!東映チャンネルに「ピンスポ!」と云う番組があります。
東映チャンネル「ピンスポ!」
http://www.toei-group.co.jp/cs/original/pinsupo.html
今月のゲストは、山崎 潤さん。
「仮面ライダーアギト」の北條透役など、特撮ファンには馴染みの深い方です。
しかし残念ながらこの度、俳優業を引退することになりました。
(2009.02.08、最下段へ追記あり。2009年に復帰しました)
特撮関連情報(6/12付)〜山崎潤、俳優業引退
http://kanzaki.sub.jp/archives/000688.html
今回の番組では、アギトの撮影時のことを語っていましたのでレビューしたいと思います。
その前にまず、ピンスポ!のサイトから、番組で語っていない部分をコピペ(来月、デリされてしまうので)。
Q.最初にこの役についてのお話を聞いた時のご印象はいかがでしたか。
A.いわゆる「嫌な奴」のポジションの役柄というのは以前にも演じたことがあったので、役柄自体については特別に思うところはなかったんですが、「田舎の母親が嫌がるかな」とは思いました(笑)
Q.北條を演じる上で気をつけられたことありますか。
A.最初は、「嫌な奴」を演じようと思ったんです。
でも、そのうちにそうじゃないだろと思うようになりました。
北條は最初から氷川誠や小沢澄子の邪魔をしたいのではなくて、結果的にそうなってしまっているだけなんですよね。
彼は彼なりの正義感を持っている。
それを押し通したいだけなんだと。
そういう信念みたいなものをもって演じないとあの役は「単なる嫌な奴」で終わってしまうなと思って、だんだん彼なりの正義感みたいなものを心がけて演じるようになりました。
Q.もし、北條が山崎さんの友達だったら、どんな風に山崎さんは接しますか。
A.北條と僕のいちばん違う所は、僕は彼ほど自分の意思を押し通そうとは思わない所なんです。
人がしていることに、いかに自分の色を乗せていくかというのが僕のやり方ですから(笑)。
だから、彼(北條)が自分の思い通りになっていると思っている傍で、実は僕の思い通りなんだよ、とほくそ笑んでいるんじないでしょうか。
Q.『仮面ライダーアギト』の見どころの一つに、藤田瞳子さん演じる小沢澄子との対立があると思うのですが、演じておられる山崎さんにとって小沢澄子とのシーンは如何でしたか。
A.見ている皆さんには夫婦漫才みたいだと言っていただいたり喜んでいただいたのですが、演じている自分自身としては、「会話」を演じているという感じではなかったんです。
「会話のキャッチボール」というより、お互いに全然違う方向に台詞を投げ合っているみたいな感じで しょうか。
でもそれが結果としてみなさんに面白く感じてもらえたのかなと思います。
Q.ストーリーが進むに従って、次第に北條の弱い面も描かれるようになってきて、遂にはG3ユニットを装着するも敵前逃亡するという場面もありましたが、この展開はどう感じられましたか。
A.意外でした(笑)。
でも逆説的ににカッコイイかな。
最初に台本をもらった時に、どう演じたらいいのかと思ったんです。
今までのクールな感じをあのシーンの何処に出すことが出来るのかちょっと悩んだんですが、監督さんには「思いっきり情けなく演じてくれ」と言われてしまったんです。
「もう終わりかな、ひょっとすると北條は近々に死ぬんじゃないだろうか」とその時は思ったんですが、結果として北條というキャラクターの人間的な面が見えてきて、弱さの裏返しの強がりみたいな人間像を築くことができたのではないかと思います。
でも、最初に台本を読んだ時は「これはないんじゃないか」と思いました(笑)。
Q.北條を演じられて、世間の反応などは如何でしたか?
A.まず、子持ちの友達の家に遊びに行けなくなりました(笑)。
ロケ先で少年サッカーチームの子供達に取り囲まれたこともありましたし。
大人の方には、役柄のイメージとのギャップからなのか普通に敬語を使って喋っただけで「凄くいい人みたい」という印象を持っていただいたみたいです。
ともかく、大変な一年でしたね。
それでは、本編のレビューをどうぞ。
山崎さんのアップが映し出されます。
あご髭を蓄えた容姿、黒いジャケットに白地に緑色の模様のTシャツ。
山崎
「今月のピンスポ!は私、”ヤマサキ ジュン”です。”ヤマザキ”ではありません」
ナレーション
「今月のピンスポ!には、仮面ライダーアギトで北條透役を演じた山崎潤が登場。撮影当時のエピソードを今、振り返る」
アギトの一場面が映される。
北條透が氷川誠に話すシーン。
北條
「人間は善なるものだと信じています。理由は簡単です。この私が、いい人間だからですよ」
ナレーション
「仮面ライダーG3、氷川誠のライバルである警視庁捜査1課の刑事、北條透。いつでもクールな彼の性格も演じるにつれて、次第に印象が変わったとか」
Q.役に対する印象
A.まあ、やっている事は変化球だけれど、実際は凄く、氷川誠と同じ単純な奴だと云う・・・ベクトルが全然違う方向を向いているだけって事かなあって云う印象ですねえ。今、思うと、はい。
特に気をつけたのは、「正義感を持ってやること」ですかね。
彼のやり方じゃなくて、僕のやり方を押し通したいと云う、まあその、信念的なものをとにかく強く持たないと「ただの嫌な奴」になるなって云う・・・中身の無い嫌な奴になるなって云うのがあったんで・・・。
アギトの一場面が映し出される。
警視庁内の缶コーヒー自動販売機のところにいる小沢、氷川達G3のメンバー達。
そこに北條が現れる。
北條
「いやー、こんな時に職場を離れて談笑できる余裕があるなんて、皮肉でなく羨ましい限りです」
小沢
「あなた。何故そう、いつも一言多いわけ?」
ナレーション
「幾度となく対立するG3ユニットチームと北条。そんな撮影がある日は、現場もかなりの緊迫ムード」
Q.緊迫した撮影現場
A.口聞かなかったです、朝から。
だいたい、要君とのそういうシーンも、やっぱり凄いお互い、朝からもう「戦闘モード」に入っていて、なんか一々ムカツクみたいな。
(喉をんーと鳴らす仕草をしてみせる。それに対しての反応として)「チッ、ウッせーな!」みたいな、咳の一つもムカつくみたいな・・・。
Q.要潤 藤田瞳子の印象
A.2人に共通するのは、凄いこう「気が使える方」だな・・・。
で、「その気を使っているのを相手に悟らせない術」と云うものを若いのに身につけているなと云うので、一緒にいて凄い楽な方だなあって云うのがありましたね。
なんか、抜群のチームワークだなあと云うのが非常にありますね。
もうお蔭で未だに仲が良くって、て感じなんですけれども・・・。
ナレーション
「演じる役柄のせいで熱烈なアギトファンの子供達から、こんな洗礼を受けたことも」
Q.ファンの子供たちに・・・
A.ロケバスの横に「仮面ライダーアギト」って奴が書いてあって。
で、バン!と乗りつけたら小学生のサッカーチームみたいな人たちが・・・子供達が30人ぐらい集まっていて、「(悪ガキの声で)おい、北条!」って、「チッ! 何!」ってふっと向いたら、「あっ、本当に北条だ!」って話しになって、僕の前にガッと集まってきて、その時は本当にもう、散々蹴ったりされましたね。
なんか、そんなのばっかりでしたね。
なんか凄い辛い一年でした(笑)
ナレーション
「そして俳優・山崎潤としての仮面ライダーアギトとは?」
Q.山崎潤にとっての『仮面ライダーアギト』
A.「原点」
やはり僕にとって一番最初の、なんかこう、レギュラーでもあったし、やはりこう・・・長い間向き合った作品だったし、いつまでたってもこう、頭の中に残っている・・・そっから始まったみたいな、僕にとってそういう作品です。
Q.東映チャンネルをご覧の皆さまへ
A.仮面ライダーアギトと云う作品は、非常に多角的な作品と云うか、こう・・・見ようによって様々な表情を見せる作品になっています。
ストーリーが複雑で、あれっ?と分からなくなった時は、北条透の説明をよーく聞いてください。
実は彼が、アギトと云う物語の説明を全てやってます。
それでは、お楽しみに!(視聴者に向かって指を刺す)
以上です。
うーむ、やはり俳優引退は撤回しませんか?
これからだと思うんですよね、俳優と云う職業を深める年齢と云うのは。
実に惜しい。
しかし、もう決まったのだから仕方がありません。
今度はまた違った形で、私達を楽しませて欲しいと思います。
(追記2009.02.08)
●山崎潤 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E5%B4%8E%E6%BD%A4
趣味はサッカー。福岡でバンド活動を行っていたときにテレビのコンテストで優勝し、上京。俳優もこなした。2005年7月1・2日の山形県におけるイベントをもって俳優業を一時引退。2006年7月に放送された「怨み屋本舗」で依頼者の夫役で出演した後、「風のガーデン」・「学校じゃ教えられない!」への出演を経て2009年本格復帰。その際生年が1975年から1973年へ訂正された。
おお! ついに復活ですか。
「仮面ライダーディケイド」の555編やアギト編にて、ゲスト出演する可能性が高くなりましたね。
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