週刊プレイボーイに、俳優の武田鉄矢さんによる「バカチンたちに捧げるバラード」と云う人生相談のコーナーがあります。
読者からの「格闘技ブームをどう思うか?」と云う回答の中で、こんな事を話されていました。
(前略)
ある武道家の人がわかりやすく教えてくれました。
「人間は真剣になると時間を編集できる」っていうんです。
強いやつは、その編集能力がすごいんだというんです。
(中略)
名人や達人は考えて体を動かすんではないんです。
脳を切り離して、脳からの命令を一切聞かないで時間を編集するだけなんです。
そうすれば相手の動きの先手先手が読め、そこに自分を動かすだけで相手はきれいにはまって倒れる。
武道とは、相手とのその時間の取り合い。
時間の編集のし合いなんだそうです。
(中略)
これだけ情報があふれた時代だと、ふだんの生活でも自分に害を及ぼすものは、うまく編集して関わらないようにする能力が必要になってくるんじゃないでしょうか。
自分の人生を編集する能力みたいなものを実はK−1やプライドといった格闘技が教えてくれていた。
そんな気がしてなりません。
「時間を編集する」と云う言葉が、やけに印象的でした。
別にDio様のスタンドの事ではありませんよ(お
格闘の世界だと、次に行うべき行動を自然と予測して実行することのようです。
我々の場合は、さすがにそうはいきません。
しかし先手を打つため、いろいろと脳内でシミュレーションし、最適化したプランに沿って動く事は可能だと思います。
最近、こういう感じの処理を仕事でリアルに体験しています。
こうやると、物事が上手く進むんですよ。
これは格闘の世界とは違いますが、少なくとも事前に予測できる事を最初から含んだ上で処理するのは、やはり「時間を編集する」ことになると思います。
最近の流行語で云いますと、「想定の範囲内」と云うのでしょうか。
昔は、行き当たりばったりで仕事に対処していました。
若いからパワーも、何があっても驚かない度胸もあったのでしょう(それを人は、無謀とか無茶と云うかもしれません)。
しかし歳を重ねるに連れて、知恵が付き始めた。
すると、こういう事をやったら、こういう反応が起こるみたいな事を経験上分かってくるようになります。
そうするとですね、だんだん、おっかなくて行動が制限されてくるんですよ。
悲しいことに。
しかし、モノは考えようで、先手を打つだけの時間がある訳だから、事前に対処できる準備をしておけばいいんでしょうね。
事前準備をしておけば精神的にも落ち着く。
そして冷静な判断が出来ます。
「時間を編集する」と云う言葉を色々と拡大解釈し、生活の中に取り入れていこうと思います。
最近話題になっている「頭がいい人、悪い人の話し方」と云う本を買ってきました。
今、半分ぐらい読み終えました。
終わったら、ここで紹介しようと思います。
ここに書かれている事ってある意味、「時間を編集する」能力の身につけ方の内容でしたよ。
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