2006年02月20日

忘れずに持っていかなければいけないもの

うちの母親は心労の為、務めていた会社を辞めました。
歳も歳だし、そのまま何もせずとも良いのに、今度は介護関係の仕事につきたいと決心。
現在は、介護士の学校へ通っています。
この春からは本格的にその仕事につく訳ですが、我が親ながら、バイタリティがあるなあと思いましたよ。
だって、今までやったことの無い仕事をしようとしているのですから。

その介護士の学校で、母親は一番の年長者らしいです。
周りの生徒さんは20代の女の子が多いそうなのですが、以前の職場でも若い女の子が多かったせいか、違和感無く付き合っているようです。
先日も皆で飲みに行ったとか。
また、高機能携帯電話やパソコン、デジカメを普通に操作できるので、他の生徒さんに驚かれるそうです。
息子である私が私だけに、そこら辺は自然と使えるようになっている訳でして。

今度、実地研修があるそうです。
福祉センターへ行き、実際と同じように働く訳です。
そうしますと、寝たきりのおじいちゃん、おばあちゃんの家へ訪問して介護する事になります。
研修の先生から、色んな家へ訪問する際に注意することとして、

「靴下と笑顔を忘れずに持っていってね」

と云われたそうです。
よそ様の家ですから当然、綺麗な靴下で訪問しなければいけません。
そして最も重要なのは、おじいちゃん・おばあちゃん達へ向ける笑顔。
相手は介護を必要とする年配の方々ですから、やはり心のふれあいを必要としているのです。
また、見ず知らずの人が家にあがるのですから、安心してもらう為にも、やはり笑顔が必要。
研修が終わると介護関係の職場へ就職する訳ですが、就職内定を出される第一の条件は、これまた「笑顔」だそうです。
この研修の最中で、介護施設の方から気に入られれば、就職のお誘いもあるそうです。

母の知り合いの研修医の方も、やはり「笑顔」の必要性を感じたそうです。
(やはり介護関係で、おじいちゃん・おばあちゃんの身体を引っ張ったりして治療する分野。具体的な名称は忘れました)
介護士同様に学生の時、色んな病院で実地研修を行います。
その研修の際、各病院から就職先としてお誘いがあったそうです。
しかも、学生時代の授業料も病院が負担するからとまで云われたそうです。
この方が、そこまで引く手あまただったのは、腕や知識もさることながら、その方の「笑顔」にあったそうです。
私の母も、その方は確かに笑顔が素敵で、お誘いがあるのも納得できると云ってました(決して、イケメンだとかそういう意味ではありません)。
やはり、患者さんを安心させるのは笑顔なんですね。

もう少しで、春がやってきます。
春になれば、新しい学校・職場へ行く方もいらっしゃると思います。
その際は是非、文房具やカバン、ハンカチだけでなく、笑顔も忘れずに持っていってくださいね。

Posted by kanzaki at 2006年02月20日 19:02 | トラックバック (0)