新聞に、手土産についてのマナーが書かれていました。
仕事関係の相手から黙って手土産を渡されると、下心を感じてしまったり、不安になったりするものです。
仕事で手土産を持っていく時に必要なのは、目的や理由を伝える一言だそうです。
ちょっとした訪問の際のあいさつ代わりならば「仕事の合間にでも、みなさまで召し上がってください」と云うと良いし、親しい間柄でも、たまの持参ならば「ふるさとに帰ってきましたので」と理由を添えるべきだとか。
イベント、プロジェクトのスタッフには「差し入れです。頑張ってください」で十分。
かつて世話になり、その時の感謝ならば「先日はわざわざありがとうございました」と云って差し出せば、相手は何のことか通じるはずです。
心遣いの手土産を気軽に美味しく味わってもらうためにも、「なぜか?」を解き明かす短いあいさつを忘れないようにしましょうとの事でした。
手土産に限らず、「なぜか?」を伝えるのは重要だと、仕事をしていて痛感します。
よく「×××について書類を作って提出してくれ」と云われます。
それを必死こいて作成して提出したのはいいけれど、その後、その件について何も反応が無い事がありますよね。
特に自分と相手の地位が離れていれば離れているほど、なんでその書類を作成してくれと依頼されたのか分からなくなるものです。
間に誰かが入り、その人から指示が下りてきた際は、特にそう。
伝言ゲームみたいなもので、だんだんと最初に指示を出した人の意図が正確に伝わらなくなるものです。
意図する内容が分からないと、本当の意味で正しい書類って作成できないものですよね。
だから、「なぜ、この書類を作成しなければいけないのか?」を正確に教えてもらいたいものです。
私はそういう依頼があった際、一番最初に指示した人に再度、直接聞くようにしています。
勿論、いろいろと立場と云うものがありますから、出来る範囲内ですよ。あくまで。
そうしますと、自分が最初に聞いた内容と違っていたりする事があるんですよね。
ついでに指示そのものが、本当の結論を導く為には不適切な事があり、「それを導くならば、こちらの方法で調査した方がいいのでは?」と逆提案することもあります(これも立場と云うものがありますから、可能な範囲で)。
どんな場面でもそうですが、相手が何か行動を起こした際、「なぜ、そうしたのか?」の理由が分からないと、それに対しての反応がうまくできません。
「空気を読む」と云う言葉がありますが、これは相手が「なぜ、そうしたのか?」「何を期待しているのか?」を汲み取らなければ実効できません。
その為にも、相手に何かを期待するには、自分自身が相手に、その行動の理由を説明しなくてはいけませんよね。
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