2006年10月12日

おいしい音楽

料理には和食・中華・洋食いろいろジャンルがありますよね。
どのジャンルにも、おいしい料理があり、我々を楽しませてくれます。

また、同じ料理でも、どうやって食べるかと云うシチュエーションで、更にバリエーションが増えます。
例えば、家で食べる・お店で食べる・そよの家で食べる。
更に、家族で食べる・友達と食べる・彼女と食べる。

世の中には音楽が沢山あふれており、それら全てを一人で聴きこなすのは至難の技です。
それぐらい、色んなジャンルの音楽がありますよね。

また同じ音楽でも、どうやって聴くかと云うシチュエーションで、更にバリエーションが増えます。
例えば、自宅で聴く・ライブ会場で聴く。
アルバム一枚を聴くにしても、CDラジオ、コンポ、iPodなど、色んな方法で聴くことができます。

私がちょっと気になっている音楽視聴方法は、定額制音楽配信サービス「ナップスタージャパン」です。

●タワレコが自宅にやってきた――「ナップスタージャパン」を試す
http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/0610/11/news058.html

●Napster Japan ナップスタージャパン - 定額制音楽配信150万曲
http://www.napster.jp/

一週間フリートライアルできるようなので、特に洋楽好きの方は試してみるのもいいかもしれませんね。
まだそんなに詳しく調べていないのですが、用意されている楽曲の中に、ジャズ、クラシックがあるならば嬉しいなあ。

いろいろな方法で音楽と接することの出来る現代。
私がこの一年で、一番おいしい音楽との接し方が出来たなあと感じたのは、ジェイク・シマブクロさんのライブでした。
ウクレレの名プレーヤーである彼は、映画「フラガール」のサントラも手がけています。

8月の終わり、彼は新潟でライブを行いました。
その際、私はtanaさん(http://yaplog.jp/in_my_place-01/)と一緒に聴きに行きました。
会場は、新潟LOTSと呼ばれるライブ会場。
そんなに広い場所ではなく、基本的にオールスタンディングです。

今回のライブは、同じ場所でもロックバンドのライブとはちょっと違いました。
会場の至るところに、大きな観葉植物の鉢が並べられています。
南国ハワイをイメージしたのかな?
そして一番後ろと左右の端には、椅子が設けられていました。
更に入り口付近では、ビールなどのアルコールを販売しています。
つまり、飲みながら音楽鑑賞ができるのですよ。
お酒を飲める場所で生の音楽を聴く機会は過去にもありましたが、普通の一般的なライブ会場にてアルコールを飲むのがO.Kというスタイルは生まれて初めてです。

私たちは会場に入るのが早かったので、最前列で聴く事も可能でしたが、敢えてここは一番後ろの席を陣取り、ライブの始まる前からビールを飲んでいました。

一番後ろの席と云っても会場が狭いので、後ろからでもジェイクさんの指さばきはちゃんと確認できます。
いざとなれば、席の上に立って見ることも可能ですしね(結局、そこまではしませんでしたが)。

ジェイクさんのライブの観客は、非常に年齢層に幅がありました。
若い人は勿論、アロハシャツを着たかなり年配の方もいました。
外人さんもいたし、ウクレレの入ったケースを持っていた人もいたなあ。

ぱっと見た感じ、30代半ば以降で、ちゃんと物事の分別がつけられるような大人の人が多かったかなあ。
ラジオだと、J-WAVEを好んで聴きそうな感じ。
飲んでも暴れたり、他人に迷惑をかけそうな客層ではないから、アルコール可なのでしょうね。

私たちの横に座った30代のご夫婦は、非常に優しそうな感じ。
ちょっと声をかけてお話ししてみたのですが、やはり見た目どおりでした。
なんというか、ライブに来たと云うよりも、同じ趣味の人達が集まったオフ会みたいな雰囲気。
それゆえ、アルコールもおいしく感じます。

ジェイクさんは日本語を殆ど話せませんが、声ではなくウクレレと云う楽器で音楽を表現するので、言葉の壁と云うものはありません。
ジェイクさんも観客に負けず劣らず、非常に気さくなアンちゃんなので、会場全体が温かい雰囲気でしたよ。
MCは英語で話していたから完全には分かりませんが、どうやら幼少からウクレレと接していたようです。
家族が先生みたいなもので、今でも非常に尊敬しているとか。
彼が奏でるウクレレの曲は、のんびりしたものだけでなく、超高速のフィンガーテクニックによるロック調のものもあります。
途中、ギターの日本人プレーヤーとのコラボなんかもありました。
そうそう、ウクレレで日本の「桜」を奏でてもくれましたよ。
どんな曲調のものにも、その奥には優しさや温かさが感じられました。
やはり人格が曲として現れるし、それを好む人達も、同じように優しい人達なのでしょう。
ウクレレと云う楽器自体が、平和的・牧歌的なところがありますしね。
汗だくになって完全燃焼と云うライヴもいいのですが、こんなおいしい音楽によるライブも良いものですよ。

ライヴ終了後、tanaさんと一緒に信濃川の川べりで、ビール片手にウクレレを弾いて過ごしました。
先ほどまでの余韻をまだ感じていたかったもので。
これもまた、おいしい音楽です。

あなたも、あなたがおいしいと感じられる音楽との接し方を見つけてくださいね。

Posted by kanzaki at 2006年10月12日 23:45