2006年11月14日

新潟関連情報(06.11/14付)〜ジュンク堂書店が新潟市へ出店。近隣書店の反応と対策/新潟アルビレックス・ベースボール・クラブ初代監督に元巨人の後藤孝志氏が就任

●ジュンク堂書店が新潟市へ出店

・ジュンク堂書店 プラーカ1に出店
http://www.job-nippo.com/news/details.php?t=&k=1321

新潟市のJR新潟駅南口のプラーカ1に、大手書籍販売のジュンク堂書店(神戸市)が来年春、出店することが10日、明らかになった。早ければ来年3月にオープンする。売り場面積は約4000平方メートル、取り扱い書籍数は約100万冊と、県内で最大規模の書店となる見込み。専門書を中心とした同業他社にない品ぞろえで差別化を図り、隣県からも集客し、年商8億―9億円を目指す。
 同書店は関西を中心に、東京、仙台、福岡など全国で26店舗を展開。日本海側の地方都市への出店は初めて。今年12月には盛岡市内に出店する計画で、新潟での店舗は28店目となる。

・ジュンク堂書店 JUNKUDO BOOK WEB
http://www.junkudo.co.jp/

・ジュンク堂書店 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%
B3%E3%82%AF%E5%A0%82%E6%9B%B8%E5%BA%97

大都市の方にはお馴染みであろうジュンク堂。
専門書を中心としたお店として有名ですよね。
その28店舗目が来年春、新潟駅南口のプラーカ1に出店します。
新潟店舗でも専門書を中心とした展開は他店同様で、100万冊と云う上位店舗並みのボリュームを取り揃える為に、敷地面積1200坪と云う県内最大規模のお店となります。
駅の裏にこれだけ巨大なものを作る事により、山形等の近隣のお客もターゲットにしているそうです。
この書店に対し、敷地を貸すプラーカ側も非常に強い期待をしています。

プラーカ1とは、新潟駅南口にあるビルの一つで、プラーカ3まであります。
しかし業績の悪化から各テナントが撤退し、寂しい状況となっていました。

・プラーカ新潟 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%82%AB%E6%96%B0%E6%BD%9F

しかし、ここに来てとんでもない「黒船」が襲来。
圧倒的規模の書店の来襲に、近隣の書店は恐れおののいている状態です。

生粋な新潟市民にとって、ジュンク堂の認知度は低いです。正直。
けれども来年春には、否が応でも目に飛び込んできて、店内に足を運ぶことでしょう。

実は、ジュンク堂が出店する場所から僅か200mのところに、新潟市民ならばお馴染みの書店があります。
それが「文信堂」です。
書籍を取り揃えている数は10万冊。
敷地面積は120坪。
ジュンク堂新潟店の100万冊・1200坪に比べるとこじんまりとしています。
実際、天井も低いし店舗も狭いです。

新潟駅の中にあるこの書店の強みは、毎日7万5千人が利用する新潟駅改札口から直結された場所にある事です。
その為、利用者の8割が通勤・通学者です。
そのせいでしょうか、書店の滞在時間が短いお客が多いのです。
場所的に、電車に乗る前にちょっと足を運んで買ってくるのには都合が良いお店。

そういった利用方法の為、書店側もその短い滞在時間の間に、いかに購入してもらうかを工夫しています。
例えば、展示方法としまして、表紙が見えるようしたり、ポップによってその本に関心を向けさせるのです。

私の母も、昨年まではその業界にいた訳ですが、陳列の仕方だけで、本当に売れ行きは変わるそうですよ。
だから、売りたいと思う書籍は、文信堂みたく表紙を見せるように平積みにします。
衝動買いをさせるのに最も有効な手だとか。

他の近隣書店にも目を向けて見ましょう。
新潟は電車・バスの利用者よりも、自家用車を使って移動する人が圧倒的に多い県です。
その為最近は、巨大な無料駐車場を完備した郊外型のお店が増えています(デパート、書籍あらゆるジャンル全て)。

国道113号線から少し入ったところに「知遊堂」と云う書店があります。
この書店は、パチンコ屋のオーナーが経営しています。
300坪の店内に、22万冊の書籍を取り揃えおります。
ここは都市郊外型の書店でして、無料駐車場をなんと600台分用意しています。
面白い特色として、座り読みO.K。
その為の設備(机・椅子など)もちゃんと設けています。
「文信堂」が駅利用者・短時間の利用者を狙っているのに対し、こちらはゆったりと長い時間かけて本を探して貰おうとしています。
店内の通路も天井も、とても広々としていますよ。

「文信堂」と「知遊堂」、それほど距離が離れている訳じゃないのに、これだけ特色に違いがあるのが面白いですね。

黒船「ジュンク堂」の進出に対し、どう差別化していくかが既存の書店の課題です。
私の母にコメントをもらいましたところ、さすが店長をしていただけあって厳しい答えが返ってきました。

「多くの本屋がつぶれるよ」

確かにこの一言に尽きるでしょうね。
今だって、ツタヤ等のおかげで、どんどん潰れていますもの。
その上、万引きが多いものだから、利益なんてあがるはずがない。
本当、地元民として恥ずかしいぐらい、万引きが多いです。
その盗まれた分の利益を取り戻すのに何冊の本を売らなければいけないことか。
ジュンク堂のスタッフに云いたいのですが、万引き馬鹿野郎の出現率が本当に高いので、その対策をきっちりやった方がいいですよ。

新潟で一番有名な本屋である「紀伊国屋書店新潟店」が、旧ダイエーのあった建物へ移転します(現在、紀伊国屋書は旧ダイエーの横の建物にあります)。
旧ダイエーは、新潟駅からほんのちょっと行った場所にあります。徒歩圏内。
ジュンク堂と紀伊国屋書のハイパワー対決に、他の小さな書店はモロに影響が及ぶことでしょう。
両店とも専門書を取り扱っていると云うキャラが被りまくりなのですが、私の予想では、紀伊国屋は今以上に書籍以外のもの・・・文房具、アイドルグッズ、同人誌が増えるんじゃないかなあと思っています(むしろ嬉しい)。

小さな昔からある本屋で生き残れるところは、よっぽどの特色がないといけません。
私の提案としましては、エロ本(以下略

●新潟アルビレックス・ベースボール・クラブ初代監督に元巨人の後藤孝志氏が就任
http://www.sport-nippo.com/news/details.php?t=baseball&k=3736

野球の独立リーグ「ベースボールチャレンジ(BC)リーグ」に参画する球団「新潟アルビレックス・ベースボール・クラブ」(石田慶太郎社長)は14日、新潟市内で会見、初代監督に元巨人の後藤孝志氏(37)が就任すると発表した。
後藤氏は「野球を通して地域の活性化と健全な青少年の育成に取り組みたい。多くの子供たちに野球に興味を持ってもらえるよう頑張りたい」と抱負を語った。
後藤氏は愛知県一宮市出身。中京高を経て1987年、ドラフト2位で巨人に入団し、主に代打の切り札として活躍。2005年に引退するまでに834試合に出場し332安打、30本塁打を記録した。通算打率は2割3分6厘。退団後、米国マイナーリーグへコーチ留学。

新潟と云うと、サッカー熱が他県よりも凄いのは、全国の皆さんご承知のことかと思います。
新潟アルビレックスの試合がある日は、市内がオレンジ色のユニフォームを着たサポーターで埋め尽くされます。
(神ナナのイメージカラーがオレンジ色なのも、アルビレックスが理由)

アルビレックスはサッカーの他にバスケットボール等あるのですが、更に今回、野球チームが生まれました。
新潟は早朝の社会人野球のチーム数が、全国見渡しても最大規模なのです。
そんなことから、野球人口も決して少なくはありません。
地元新潟に根ざす野球チームの誕生は、喜ばしいことだと思います。

初代監督は、元巨人軍の後藤孝志さん。
私はプロ野球に無知なので細かい事は分かりませんが、昨シーズンまで現役で戦い、その後は海外へコーチの勉強をしに行っていたそうです。

地元テレビの取材にて、監督を引き受けた理由を話されていました。
新潟県長岡市に知人がいるそうなのですが、知人曰く、新潟は雪が降って冬は野球が出来ないと嘆いていたそうです(知人は、少年野球の監督かなにかみたい)。
そうしましたところ後藤監督が、それならば体育館でコーチしてやるよと引き受けまして、かれこれ子供たちに6年間ほど野球を教えているそうです。

新潟は野球に対する熱いものがあると確信。
しかし何かしら野球に携わりたくても、今までは地元チームが無かったのです。
けれど今回、こうして地元チームが出来たことで、みんなの熱さが集中できたらいいなと豊富を語っていました。
勝ち負け以上に熱さを重視している姿勢が、なんだかとても頼もしく思えました。

Posted by kanzaki at 2006年11月14日 20:04