2007年03月21日

クリエ CLIE PEG-TH55【バッテリー交換、ケース購入】

「クリエ CLIE PEG-TH55」と云うタイトルの記事を書くのは久しぶりです。
過去ログを見ましたら、2004年の8月以来です。

古くからの読者ならばともかく、最近になって特撮関連で訪れた方ですと、「クリエって何?」と思われるでしょう。

CLIE(クリエ)は、ソニーが開発・製造・販売していた(出荷終了は2005年7月)、Palm OSを搭載する「PDA」です。


●CLIE<クリエ>公式サイト
http://www.sony.jp/CLIE/index_pc.html

・「クリエ」TH PEG-TH55(私の使用しているクリエ)
http://www.sony.jp/products/Consumer/PEG/PEG-TH55/index.html


「PDA」は、Personal Digital Assistant(Personal Data Assistance)の略。
スケジュール、ToDo、住所録、メモなどの情報を携帯して扱うための小型機器です。
また、無線LANでインターネットに接続したり、音楽・動画再生が出来たり、カメラが内蔵されている端末もあります(クリエTH55は、それら全てが可能)。
更に、様々なアプリをインストールすることにより、パソコンと同じような事が出来ます。
(例えば、ワードやエクセルのデータを閲覧・加工など)

日本のPDA市場は縮小傾向にあり、もっとも勢いのあったクリエですら生産されなくなりました。
しかし、ウィルコムの「W-ZERO3」のヒットを見る限り、市場のニーズが全く無いわけではありません。


●W-ZERO3:シャープ公式サイト
http://www.sharp.co.jp/ws/


「スケジュール管理なんて、携帯電話と紙の手帳で十分だろう」と云う方もいるでしょう。
確かに世間一般では、その方が普通かも。

しかし、PDAを仕事で使い続けていますと、携帯電話の貧弱なスケジュール機能には色々と不満が出てきます。
PDAの補完的ポジションとしては使えますが、メインにはなりえません。
使い勝手云々の前に、そもそも登録件数が少なすぎです。

紙の手帳は、私には向いていませんでした。
その理由を幾つか書きます。

スケジュール帳のカレンダーは、ページによって、月単位、週単位、一日単位で書き込めます。
しかし、同じ内容をその三つに書き込むのは面倒です(少なくとも私にとっては)。
PDAだと一回入力すれば、ボタン一つで月単位、週単位、一日単位で表示を切り替えられます。

紙のスケジュール帳は大抵、一年単位で1セットになっているかと思います。
毎年定期的にある予定の場合、翌年になったら、再び新しいスケジュール帳に転記しなくてはいけません。

PDAの場合、スケジュールの書き込みをする際、繰り返し設定をしておけば、翌年以降は転記する必要がありません。
この繰り返しですが、携帯電話のスケジュール機能にもあると思います。
繰り返しにも、「毎日」「毎週」「毎月」「毎年」等がありますが、多くの携帯電話の場合、「毎月第4金曜日」と云うような設定は出来ません。
案外、こういう形で行動する事が多いので、それを登録できるPDAは便利です。

そしてありがたいのは、パソコンとデータの「同期」が出来ることです。
紙の手帳は、それを紛失してしまったら終わりです。
手帳の内容をコピー機で印刷でもしておかない限り、そこに書き込まれていたデータを完全再現する事が出来ません。

しかし多くのPDAは、パソコンとケーブル一本で接続し、データの「同期」をする事が可能です。
私の使用しているクリエTH55ですと、無線LAN機能によって、ワイヤレスで同期することも可出来ます。
これにより、仮にPDAを紛失してしまっても、パソコンの中にバックアップデータが残っていますので、新しいPDAを買ってきてデータを入れてあげれば、すぐに再現できます。

バックアップではなく、「同期」とカッコ付けで強調表記したのがミソです。
PDAだけに入力したデータ、パソコンだけに入力したデータ。
それを同期することにより、パソコンにだけあったデータがPDAに登録され、PDAにだけあったデータがパソコンへ登録されます。
これが便利なんですよね。

PDAや携帯電話で文字数の多いデータを入力するより、パソコンで入力する方が楽ですよね。
だから私の場合、多くはパソコンでデータ入力して、PDAと同期させています。

私は仕事が事務系ですので、仕事関連の多くのデータは、会社のパソコンにインストールしてあるスケジュール管理ソフト(Palmの場合、「Palm Desktop」と云います)でデータ入力をして、帰宅の際にPDAと同期。
帰宅してから、自宅のパソコンとPDAを同期させます。
これにより、スケジュール、ToDo、住所録、メモなどの情報が全く同じ内容で、三箇所に存在していることになります。
これならば、どれか一つのデータが紛失・消去しても困ることはありません。

最近は個人情報保護関連により、会社のパソコンに入ってあるデータを持ち出す事が難しいですよね。
だから、私と同じような形での運用が出来ない人も多いことだと思います。
念のために云っておきますが、私が仕事上で扱う個人情報関連は、会社のデスクにあるパソコンでは閲覧・編集できません。
別の場所にある特別なOA機器で扱っており、データを持ち出す事は不可能な仕様になっております。
だからPDAの利用により、仕事上扱う個人情報が、私経由で社外へ流出することはありません。

長々と書きましたが、つまり私にとってPDAは必要不可欠な存在なのです。

PDAにも沢山の種類がありますが、私の所有しているクリエTH55は、非常にバランスのよい端末だと思います。
ですので、2004年2月14日にリリースと同時に購入したこの端末は、未だに重宝しております。

2002年2月からPalmOSの端末を使い、2004年2月14日にクリエTH55へデータを引き継ぎ、そして今日まで使い続けてきました。
ざっと5年間のデータです。
その間のスケジュール、ToDo、住所録、メモがぎっしり詰まったPDA。
ある意味、自分の歴史が納められていると云っても過言ではありません。
しかも過去を振り返る為ではなく、現在・未来に使い続けていく為の「現役データ」なのです。

そんなクリエTH55も使い続けて3年。
電子機器であるが故、内蔵バッテリーが弱まってきました。
一時はそれを理由に、海外製のPalmOS端末を購入しようかとも思いました。
購入自体は問題ありませんし、OSを日本語化することも造作ありません。
けれど、故障した時のサポートに不安がありました。

それでは国内のPDAはどうだろうと考えました。
PalmOS端末は全滅(製造・販売されていない)。
Windows系のPocketPC端末ぐらいしかありません。
試してみたのですが、どうも使いづらい。
PalmOS系のサクサク・ラクラク感がありません。
また、流行の「W-ZERO3」や「hTc Z」等の通信機能内蔵タイプでは、毎月の通信費用の支払いが嫌です。

結局、クリエTH55を使い続けることに決めました。
ただし、Windows VISTAと云う最新OS内蔵のパソコンとのデータの同期・連携等が出来ません。
ネットで調べたところ、一応可能な方法は見つけたものの、あくまでも「規定外」の使い方。
製造元のソニーのサポート対象外です。
だから、VISTAをインストールしたパソコンを購入するまでの使用になるでしょう。
しかし、VISTAと云うこのOS自体がかなり地雷なので、しばらくは買うことは無いでしょうね。

バッテリー交換は、ネットショップの「PDA工房」へ依頼しました。


●PDA工房
http://www.u-systems.co.jp/pda/

・バッテリー交換サービス
http://www.u-systems.co.jp/pda/exec.exe?html=battery.htm


何を隠そう、クリエTH55を購入したのはこのショップ。
そういう意味では、バッテリー交換の為にショップへ端末を送るのは「里帰り」です。

端末を送付して、ショップに到着したら即日電池交換実施。
翌日には手元に戻ってきました。
えらい早い里帰りでしたね。
けれど、毎日使っている端末なので、これは非常にありがたい。

元々、クリエTH55は、バッテリーの長時間駆動がウリのひとつです。
そのパワーが復活したので、屋外での使用もバッテリーを気にせず、ガシガシ使えます。

バッテリー交換と併せて、クリエTH55用のケースを購入しました。


●HTT スリムケース for CLIE TH55 Type II(横型)
http://www.u-systems.co.jp/pda/review/case/clie/htt-th55-y.htm

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ケースを購入した理由は、今まで端末をむき出しに使用してきたおかげで、随分と傷や塗装のハゲが目立ってきたからです。
薄さが約1.5cmとスリムなので、持ち運びが便利。
そのメリットを活かすには、むき出しでの利用が一番です。
しかし、どうにも概観の痛みが目立ち過ぎ。
見た目の痛みを隠す為、そして、これ以上痛めない為の保護が目的です。

皮製のケースにしたのは、紙のスケジュール帳への憧れからです。
私にとって紙の手帳は、使い勝手から云えばイマイチ。
しかし、所有感自体は憧れです。
特に、皮製のカバーで包まれたものなんて、使わなくても持ち歩きたい。

そんな理由から、皮の手帳の雰囲気を感じたいが為、このケースを選定しました。
通常、PDAのケースは、私の購入した横開きタイプより、縦開きを購入するはずです。


●HTT スリムケース for CLIE TH55 (縦型)
http://www.pdakobo.com/review/case/clie/htt-th55-t.htm


縦開きの方が片手での操作性・ホールド性が良いですから。
しかし、紙のスケジュール帳に憧れのある私なので、その雰囲気に近いものを選ぶとすれば、やはり横開きです。

縦開きは、片手で握る際にホールドしやすいし、背面のジョグダイヤル、側面のボタンを操作しやすいです。
しかし、カバーを開いて操作する際、カバーが下へだらしなく垂れ下がるのが好きになれませんでした。
横開きは、書籍・紙のスケジュール帳のページをめくるようにカバーが横に来るのが見た目的に良いです。
しかし、左手で握った際、中指・薬指・小指をPDAに絡ませる事ができないので、持ち方は今までのようには行きませんが、それでも満足です。

今度は、塗装がハゲた部分の再塗装等に挑戦しようかと思います。

これでまた、このPDAを相棒にして仕事を続けられそうですよ。

Posted by kanzaki at 2007年03月21日 12:19