2007年04月17日

左手はそえるだけ

私は右利きなので、左手と云うのはサブ的な役割です。

漫画「スラムダンク」の主人公・桜木花道の名言「左手はそえるだけ」。
この言葉は有名ですよね。

剣道の場合だとこれが逆になってしまいます。
つまり、竹刀の握りは左手で握り、右手はそえるだけ。
けれど、右利きの人はどうしても右手に力が入りすぎて、なかなか出来ません。

そんな事を考えていると、この「そえる」と云うのは、実は見た目以上に難しいのかもしれません。
冒頭の桜木花道の名言だって、2万本ものシュートをして、ようやくそのコツを掴んだのですから。

「そえる」と云うのはつまり、「力を抜く」と云うことです。
実は、その力を抜くと云うものは、力を見につけるのと同じぐらいに難しいのかもしれません。
「抜く」と云う考えを導き出すには、色々とやってきて、グルッと一周した先でようやく発見できるものですから。

新しい職場、新しい学校など、今までとは違った場所で、新たなスタートを切る場面と云うのは幾つもあります。

今、自分の人生を思い返すに、新しい場所でのスタートと云うのは、とても肩に力が入っていたように思います。
力みすぎて、何日もすると疲れてしまう。
お陰で、一週間もすると挫折しかけてしまいます。
そうすると軌道修正し、自分の力、能力、ペースに合わせようとします。
これで肩の力が抜けるので、一週間経過しても乗り切ることが出来ます。
それが何ヶ月、何年と続くと、完全に自分のペースと云うものを維持して行くことが出来ます。

力ばかり入れていても、それでは意味がない。
バランス、力加減、それが大事。

4月に入って、色々と新しい出来事に遭遇している毎日なのですが、「左手はそえるだけ」と呟き、バランスの良い、肩に力の入らない生活を歩んで生きたいと思っています。

Posted by kanzaki at 2007年04月17日 20:59