2007年07月28日

保険と選挙

昨日は「主体性を持とうよ」、みたいな事を書きました。

しかし、本来は主体性を持って投じなければいけないのに、そうしないものがあります。

それは、生命保険と選挙。

自分の加入している生命保険の内容について熟知している人って、あまりいないのではないでしょうか。
大抵は、親戚の生命保険のおばちゃんに無理やり加入させられたり、会社に入社するや、よくわからない内に契約させられたりするものです。

私は後者でした。
入社式の当日、式の始まる直前に個室へ連れて行かれ、良くわからないうちに契約書に捺印させられました。

入社した会社の関連会社に、保険関係を扱う会社があるのですが、まんまとその会社経由で保険契約をさせられてしまったのです。
知らないうちに加入させられるだけではなく、更新の時期に、またもや個室へ呼ばれて契約書に捺印させられました。
拒否すると色々と面倒な事になりますし、延々と説得させられるのが嫌でしたねえ。

そして最後、無理やり加入させられた生命保険会社は倒産。
ふざけんなよと思いました。

当然、自分が投じてきたお金はパー。
保険関係を扱う関連会社から、今度は●●と云う保険はどうですかと勧誘がありましたが、さすがに頑なに拒否しましたよ。

自分が加入していた保険会社が倒産したおかげで、生命保険について研究するようになりました。
保険のおばちゃんが勧めてくる保険と云うのは、相手に良いものを提供するのではなく、そのおばちゃんの収入が良くなるものを提供していたのだと分かりました。
所詮、商売なのね。
その証拠に、生命保険の未払い等の不法行為が表ざたになりましたよね。

本人の人生は、本人でしか分からないもの。
自分に最も相応しい保険を選ぶには、自分である程度、勉強しなければいけません。
その上で各保険会社と交渉し、相手の話しを聞いた上で決めれば良いのです。
ある程度の事を知った上で相手と交渉すると、相手の言葉に惑わされることがありません。
相手から、より良い条件を引き出せる可能性もあります。


話は変わって選挙。
こちらもまた、政党・政治家を熟知した上で選挙に参加している人は、どれぐれらいいるのでしょうかね?
大抵は、知り合いや会社から頼まれたから投票したと云う事が多いのではないでしょうか。

分かるようで分からない、各政党、各政治家の考え。
自分の生活にとって最も有益な人・党を選ぶのは本当に難しいものです。

けれども今回、以前よりも選挙に対する意識は高いようです。
その証拠に、期日前投票の人数が、前回よりも大幅に増えているのです。

新潟市の場合、前回は10万人でしたが、今年は14万人でした。
その中に私も含まれている訳ですが、投票しに行ったら、とても多くの人で混み合っていたのには驚きました。
若い人が多かったなあ。

政治に対してみんなが意識を持ち始めたのは良いことだと思います。

そのきっかけは、収入の伸び悩みだったり、増税でしょう。
加入していた生命保険会社が倒産したから、保険に関心を持った私と同じようなもの。
やはり人は、痛い目を感じないと、なかなか重い腰をあげることはありません。

ようやく意識が高まったのですから、この国民の声が、真っ当な方向に反映して欲しいものですね。

Posted by kanzaki at 2007年07月28日 23:10