雑誌「PRESIDENT」最新号の特集は、「年収2000万円の勉強法」です。
この雑誌、高収入を扱った特集の時は読みません。
上から目線で、物事を見ているからです。
はっきし言ってムカつきます。
今回のタイトルを見て一瞬、今回はこの雑誌を手にすることをやめようかと思いました。
しかし、そういう人達の勉強方法と言うのはやはり独特で、我々にも役に立つかもしれないと思い、再び雑誌に手を伸ばしました。
色んな方々の体験談やタイプ別の勉強法、お勧めの本等、様々な角度から書いてありましたので、ご興味がある方はどうぞ今号をお買い求めください。
その記事の中から今回ご紹介するのは、「100人に調査! 年収2000万稼ぐ人の共通点」です。
一人一人の独自の勉強方法を見ても、その人にとっては良くても、殆どの人にとっては難しいものが多いものです。
「へえ、そうですか」と感心しても、我々の血や肉にはなりません。
しかし、アンケートによって導かれた結果と言うのは、その人達のおおよその傾向・方向性が分かるものです。
その方向性さえ分かれば、後は人によってアレンジしていくだけです。
さあ、年収2000万円の人達に共通して見られる学習意識や日常習慣を調べてみましょう。
ちなみに、年収2000万円以上の人と言うのは、日本の給与所得者の0.5%しかいません。
年収1500万円以上と言う括りにしても、僅か1.5%だそうです。
とある調査機関が、年収1500万円以上の人を対象に調査したものが以下の結果でした。
「年収2000万稼ぐ人の共通点」と言うタイトルと、厳密に言いますとちょっと違いますが、我々にとっては同じようなものでしょう。
毎日の生活の中で、勉強(独学、通学、通信教育、趣味以外の読書など)を習慣化している人が、78%でした。
また、その78%の人達の中で、具体的な目的、目標を持っている人が88%にものぼりました。
学生も受験と言う目標が無ければ、世の中、こんなに勉強をしないことでしょう。
社会人になっても、やはりそうなのですね。
ただ、社会人の場合、「勉強しなくてもいい」と言う選択肢が平気で選べます。
仕事や家庭の事が忙しいからと逃げる事が可能です。
そういう意味では、社会人になっても勉強をしているのは流石だと思います。
そして、年収2000万円以上の人達は、人生において今現在が、最も勉強をしていると語っています(27%で最多)。
その勉強の具体的な目的や目標は、66%の人が「今の仕事に関連した知識やスキル」と答えました。
逆に、MBAを含む修士、博士号の取得と言った今の仕事と関連が薄いものを目的としている人はゼロでした。
そして、身に着けた知識のメリットとして、「今の仕事でより大きな成果を出せる」と答えた人が69%と最も多かったです。
若い人ですと転職の為、新天地での活躍の為にと資格を取得する人が多いですよね。
それと比較しますと、年収1500万円以上の人達は、今の仕事と勉強を直結させようと意識しているみたいですね。
まあ、そりゃそうだ。
1000万円以上を年間に稼げる人が、他の全く関係の無い仕事へ転職しようとか考えるわけがないのだから。
まあ、そうだとしても、コストパフォーマンスの高い勉強・・・すぐに役立つモノを身につけようとしているとは言えると思います。
彼らの勉強時間ですが、1時間〜2時間が28%、30分〜1時間が24%でした。
半分の人達が、勉強をしているとは言っても、それほど長時間している訳ではありません。
以上から、自分の目的に応じて、効率的に時間を使い、継続的な勉強をしている姿がうかがえます。
ちなみに、一般のビジネスマンに同様の調査をした際は、一日の勉強時間が30分未満の人が63%でした。
年収1500万円以上の人達で、一日の勉強時間が30分未満の人は22%ですから、やはり違いがはっきりしていますよね。
読書量ですが、毎月1〜3冊と言う人が37%と一番多かったです。
一見、少ないように見えますが、実は、同じ本を何度も繰り返して読んだり、気に入った著者の本と、その著者が勧める本を厳選して読むと言った的を絞った読み方が多いのが特徴でした。
その反対に、一ヶ月に10冊以上読む人が19%もいる事にも驚きます。
幹部候補生などの人達は、1500円の本を迷わずに買う傾向があるそうです。
文庫本になるのを待つのは「浪費」と考えるからです。
また、電車や地下鉄よりもタクシーを好んで使うとか。
理由は、値段は高くなっても、タクシーならば、中で電話を使って仕事ができるからです。
それによって生み出すリターンで、運賃の差額を回収できると考えているのです。
やはり、考え方が我々とは違いますね。
テレビやインターネットについて見てみましょう。
一日のテレビ視聴時間は、30分未満が42%で最も多かったです。
インターネットの利用時間は、1〜2時間が27%、30分〜1時間が25%でした。
一般のビジネスマンですと、テレビは1〜2時間が32%、2〜3時間が22%でした。
インターネットは1〜2時間が33%、3時間が26%でした。
つまり下手すると、会社から帰宅して寝るまで、テレビとパソコンの前にずーっといる人も珍しくないと言うことになりますね。
この年収1500万円以上の人を対象としたアンケートですが、1500万円以上稼ぐ人だから、さぞかし年寄りだろうと思いましたら、殆どが31歳〜45歳の間でした。
だから、テレビやインターネットにどっぷり浸かってもおかしくない世代なのです。
年収1500万円以上の人が勉強を好んでやるのは分かりました。
さて、その具体的な勉強法ですが、複数回答で調査したとろ、各種セミナー、勉強会等のお金のかかるものが多かったです。
高い報酬で引き抜かれる人に共通する特徴として、彼らは分からないこと、出来ないことを認めるのが非常に早いそうです。
知らないこと、分からないことは、詳しい人を見つけて、すぐに会いに行くそうです。
人を介して紹介してもらうことにも躊躇しません。
自分よりレベルの高い人に会いたいと言う意識が強いそうです。
人に会うことには労を惜しまない・・・これは、年収1500万円以上の人達にも共通する事柄です。
アンケートによると、ビジネスマンの価値を上げる為に学ぶべきものは、コミュニケーションが最も大切だと考えているそうでして、やはり人と接することによるプラスの効果を感じているようです。
先ほど、お金のかかる勉強法をされる方が多いと書きましたが、その金額は半端じゃありません。
年収1500万円以上のビジネスマンの場合、46%の人が年間30万円以上を使うのです。
一般ビジネスマンの場合、年間1万円未満が61%、1万円〜5万円未満が24%。
勉強の為の費用をコストと見るか、投資と見るかの違いがはっきりと表れています。
コストと見れば、額はなるべく小さい方がいい。
投資と見れば、リターンの率が同じならば、額を増やした方が得なのです。
ちなみに学ぶ内容なのですが、コミュニケーション、思想・哲学、歴史・古典、マーケティング、リーダーシップ論の順でした。
一般ビジネスマンの場合、マーケティング、コミュニケーション、企業戦略、情報技術、各種資格の順でした。
記事は総論として、「収入を上げたいならば勉強が必要。しかし、闇雲にやっても効果が上がらず、それなりにコツがある」としています。
勉強の更なる細かい方法は雑誌を読んで参考にしてください。
勉強と言うのは向上心の表れだと私は思います。
向上心のある人は躍動的で若々しいものです。
歳を理由に自ら老いぶれていくのも結構ですが、勉強を血や肉にして、こうして生きていく道もあるのです。
アニメや特撮、ゲーム、インターネットばかりしているだけが人生じゃない(まあ、そういうのが好きな人達も若々しいですが)。
一方、確実にステップアップをしている人達の生き方にも目をやり、参考にしてみるのも一つの手だと思いますよ。
まあこの言葉、自分への戒めなのではありますがorz
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