2008年01月07日

新型PSP、1月末のアップデートでスカイプ(Skype)に対応

(追記あり。2008/01/23)

●新型PSP、1月末のアップデートでSkypeに対応
http://plusd.itmedia.co.jp/games/articles/0801/07/news042.html

ソニー・コンピュータエンタテインメントは、昨年9月に発売された新型PSP「PSP-2000」について、1月末に実施される予定のシステムソフトウェアアップデートにて、Skypeに対応することを明らかにした。

Skypeは全世界で2億4600万を越えるコミュニケーションソフトウェア。インターネットを利用して世界中の人々とコミュニケーションが可能で、Skype ID同士ならば無料で通話することができる。

PSP-2000で利用できるSkypeの機能は以下の通り。

Skypeユーザー間の無料音声通話
コンタクトリストの管理
Skypeプレゼンス(コンタクトのオンライン/オフライン表示)
Skypeアカウントから一般回線(固定電話・携帯電話)への発信・通話(SkypeOut)(Skypeクレジットの購入が必要)
一般回線(固定電話・携帯電話)からSkypeアカウントへの着信・通話(SkypeIn)(Skypeクレジットの購入が必要)
各種設定の確認、変更(アカウント作成、SkypeOut設定、ボイスメール設定、転送設定など)

なお、PSP-2000でSkypeを利用するためにはメモリースティック Duoとインターネット接続環境、専用音声入力機器などが必要となるが、Skype対応に合わせてPSP専用周辺機器「マイクロホン」が1月24日に発売される。1個入りの「SINGLE PACK」(PSPJ-15010)と2個入りの「TWIN PACK」(PSPJ-15011)が用意され、価格はそれぞれ2500円、4000円(いずれも税込)。これに「リモコン付きヘッドホン」(PSP-S140)または市販のヘッドフォンを利用すれば通話できる。

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このところ、PSPの進化は飛躍的ですね。
ついこの間なんて、ワンセグ放送のテレビ番組を予約録画できるようになりました。
そして今度は、インターネットを使った無料電話「スカイプ」が使えるようになります。

●Skype - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/Skype

PSPユーザーでない方は分からないかもしれませんが、PSPを動作させる根幹的ソフトは、定期的にバージョンアップを繰り返していまして、その度に新機能が付加されていきます。
それを「システムソフトウェアアップデート」と言います。
Windowsのアップデートみたいな感じです。
主に、インターネット経由で行います。

すでに昨年より、PSPの電話機能については、ニュースで取り上げられていました。

●英BTとSCEE、PSP向けテレビ電話機能などの開発で提携
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20070524/psp.htm

そして、北米や日本は、スカイプという形で電話機能を採用したのですね。
冒頭の記事を読むと、パソコンを使ったスカイプのようなテレビ電話は出来ないようです。
しかしいずれ、カメラとマイクが一体型になったオプションが発売されるんじゃないでしょうかね。

スカイプといえば昨年末、北米のユーザーを対象に、定額料金で固定/携帯電話への通話が無制限に行える新プランを発表しました。

●Skype、北米のユーザー向けに「年定額制」プランを発表
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0612/14/news011.html

同じようなことを日本でもやってくれればいいのにね。

テレビの次は電話。
こんな感じに、どんどん機能が付加されていき、面白いマシンになってきています。
ゲーム機として購入する人よりも、こういった付加機能を楽しむ為に購入する人も多くなるでしょうね。
私自身、GPSユニットと地図ソフトをPSPと組み合わせ、カーナビとして使っています。
それが目的で購入したのです。
先月のシステムソフトウェアアップデートにて、インターネットラジオが使えるようになりました。
これが便利でして、アンプ付きスピーカーにPSPを繋いで聴いています。
また、PSPはスピーカー内臓なので、単体で音楽を再生することも可能。
夜、枕元で音楽を再生するのにはもってこいです。

これで、スライド式のキーボードが付いたら、同じソニーから発売されている「パーソナルコミュニケーター“mylo(マイロ)”」になっちゃいそう。

●パーソナルコミュニケーター“mylo(マイロ)”
http://www.sony.jp/products/Consumer/Mylo/

PSPでスカイプが出来るようになった時点で、マイロが日本で活躍することはほぼ無くなったといって良いでしょう。

PSPは音楽、動画、テレビ、電話、ついでにゲームも出来ちゃう(お
ニンテンドーDSとは違った方向に進んでいます。
ただ、ニンテンドーDSでも、ポケモンのゲームは、スカイプみたいに通信相手と話しが出来るんですよね(ボイスチャット)。

PSPでスカイプを使いこなす人が、どれだけ出るかは疑問です。
日本やアメリカの都心では、有料・無料を問わずにWifi天国。
使おうと思えばどこでも使えます。
けれど、携帯電話天国の日本において、スカイプ単体で活用する理由が見当たりません。
そういう意味では、ニンテンドーDSは、ポケモンのゲーム内において音声通話が出来るようにしたのは正解かもしれません。
ゲームを通して、インターネット電話を活用するのはうまい方法です。
常にゲームと絡めて本体の機能を活用するニンテンドーDSは、凄いなあと思います。

PSPはニンテンドーDSよりも販売数が少ないとはいえ、相当な数です。
新型PSPの登場で、ますます拍車がかかりました。
いろんな付加価値の付いたPSPを有効に活用できるゲームなりビジネスをどんどん展開してもらいたいものですね。

もし、近い将来に「PSP2」なんてものが登場したら、本体の大きさのネックとなっているUMDディスクを廃止して、ソフトは全て、ダウンロード販売にしてほしいです。
また、今回のようなスカイプ用に、マイクとカメラを内蔵。
ついでに、ワンセグも内蔵。
画面の大きさや綺麗さが特色のPSPですから、液晶サイズの変更はなし。
そして、ニンテンドーDSのようにタッチパネルを採用してほしいです。

ソニーは先日、光センサー方式でスタイラス入力を実現するタッチパネル機能内蔵のモバイル用低温ポリシリコン液晶ディスプレイを開発したと報道がありました。

●Sony Japan|プレスリリース | 光センサー方式でスタイラス入力を実現するタッチパネル機能内蔵のモバイル用低温ポリシリコン液晶ディスプレイを開発
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/200712/07-136/index.html

今までのタッチパネルは、液晶パネル上に貼り付ける必要があり、セット厚みの増加やデザイン自由度の低下、また画質の低下(抵抗型)などの問題がありましたが、今回の開発でそれらを払拭しました。
これこそ、PSPにもっとも相応しい技術だと思います。
これを採用すれば、ニンテンドーDSのみならず、アップル社のiPod touchやiPhoneにも対抗できると思います。

そんな新型の登場を夢見つつ、私は旧型のPSPを使っていることにしましょう。
(まだ購入して一年しか経っていないので、とても買い替えできません)


(追記2008/01/23)

●PSPのSkype搭載と"マイクロホン"の発売が延期に / ファミ通.com
http://www.famitsu.com/game/news/1213161_1124.html

 ソニー・コンピュータエンタテインメントより、2008年1月24日に発売を予定していたPSP(プレイステーション・ポータブル)用周辺機器"マイクロホン"("マイクロホン シングルパック"は2500円[税込]、"マイクロホン ツインパック"は4000円[税込])。『TALKMAN』シリーズなどに対応したこの"マイクロホン"だが、急遽発売日延期の発表がされた。新しい発売時期は、決定次第改めて発表される。

 発売延期の理由は、PSPのシステムソフトウェアアップデートをすることで、新型PSP(PSP-2000シリーズ)で、インターネットを使ったコミュニケーションソフトウェア"Skype"を利用可能になる予定だったが、Skype社の定める規格に一部合致しないことが判明したため。また、本決定に伴い、1月末のシステムソフトウェアアップデートでのSkype機能の搭載も延期される。

延期は残念ですが、リリースしてからの不具合よりは良いと思います。
これが始まった後、スカイプの認知度がどれぐらい高まるかも気になります。

Posted by kanzaki at 2008年01月07日 21:25