2008年03月11日

はじめてのポタリング(自転車でお散歩)

ポタリングとは、potter・putter(ぶらつく)の意味から転じて、自転車で散歩をすること。
目的地を定めたり走行計画を立てたりすることなく、気分や体調に合わせて気の向くままに走ることを言います。

ロードバイクを買った初日に信濃川沿いを軽く走った以降、悪天候続きで全く乗れませんでした。
部屋に巨大なオブジェとして鎮座していたわけですが、ようやくこの前の日曜日に乗ることが出来ました。

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休日にここまで青空が広がることなんて、ここしばらくありませんでした。
そのせいか、どこへ行っても家族連れが多かったです。

自転車の良いところは、玄関を出て自転車に乗った瞬間から楽しめることだと思います。
スノボをやっていた頃は、早起きをして現地へ赴き、ウェアに着替えてリフト券を購入し、リフトで上へ行ってからようやく滑ることができました。
自転車はそこまでの準備は必要ありません。
街がフィールド。遠出するのもいい。自然の中に溶け込むのもよいでしょう。

今回は昼の3時過ぎに家を出たのですが、普通のレジャーならば、そろそろ帰ろうかと考え始める頃です。
しかし、それから乗り始めても十分に楽しめます。
本当は、午前中から乗って出かけるつもりだったのですが、前日は午前2時ぐらいまで仲間達と遊んでいたので、起きることが出来なかったのは内緒です。

購入した初日以外、全く乗っていなかったので、果たしてまっすぐ走らせることが出来るのか不安でした。
姿勢はかなり前傾姿勢、足はつま先が届くか届かないかぐらい。
通勤に使っている折り畳み自転車とは、全く正反対の乗り物ですから。

でも、ちゃんとショップで調整してもらったせいでしょうか、不安ながらも何だかんだで前へ進んでいけます。
それほど無茶な漕ぎ方はせず、前から吹く風よりも、横から当たる海風の方が感じるぐらいのペースでした。

いつの間にか海へ出ていました。
寒さの厳しい時は全く来なかったので、とても久しぶりです。

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海の表情は、とても穏やかでした。
黒人演歌歌手ジェロが歌う「深雪」のような・・・

♪あなた追って出雲崎
♪悲しみの日本海
♪愛を見失い岸壁の上
♪落ちる涙は積もることのない
♪まるで海雪

・・・そんな悲しみは全くない日本海でした。

海岸沿いは自動車用の道路だけかと思っていましたら、ちゃんと歩行者や自転車が通れる細い舗装路がありました。
ジョギングをしている人が多かったです。
たまに自転車とすれ違うこともありましたが、みんなマウンテンバイクやクロスバイクばかりで、ロードバイクは見かけませんでした。
まあ、見たら見たで、なんか気恥ずかしいのですが。

いつの間にやら街の中へ戻ってきました。
基本的に道路は、自動車用の道ばかりで、自転車が快適に走れるような場所はありません。
無理に走ったら、交通事故に遭います。

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小さな駅のすぐそばにある踏み切りを境に、自宅へ戻ることにしました。
ちょうどその頃、小腹が空いてきました。

お洒落な自転車サイトの管理人ならば、洒落たカフェやレストランに立ち寄り、そこの料理を写真に収めてブログにアップするところでしょう。

本当ならばそうしたいところだったのですが、何せ着ているのはジャージで、店に入りにくいです。
また、どうしても「自転車の盗難」が脳裏をよぎり、お店の中で落ち着いていられる自信がありません。
自転車を盗難から守るワイヤーロックを二つ持ってきてはいましたが、ポタリング初日の私には、それでも不安でした。

結局、近くのコンビニで、コーヒー牛乳とアンパンという、昔の刑事ドラマの張り込みマストアイテムだけを買い、店の前で胃に詰めただけでした。
コンビニの店内で買い物をしている最中も、外の自転車が気になって仕方が無かったのは言うまでもありません。

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信濃川沿いを走っていますと、陽も大分傾いてきました。

どこで何かするでもなく、自分の住んでいる街を3時間ぐらい走っていました。
ロードバイクをまともに走らせた初日にしては、相当な距離を走ったように思えます。
けれど、息切れをしたり、身体が痛かったりすることはありませんでした。

ロードバイクのハンドルは、ドロップハンドルという変わった形状をしています。
これは、握る場所によって姿勢が大きく変わりまして、車上で姿勢を絶えず変えられるおかげで、腰や背中が痛いということはありませんでした。

翌日の朝、きっと筋肉痛だろうなあと思ったのですが、そうではありませんでした。
「もしや肉体の老化から、二日後に筋肉痛が来るのか!」とも心配したのですが、それもありませんでした。
確かに走った翌朝は、ジワーンとした疲れはありました。
けれど、それだけです。
スノボをしてた頃は、ジャンプしたり転んだりすれば、身体に強い衝撃を受けて打撲に近い痛みを味わいました。
ジョギングにしても、地面を絶えず蹴っている訳ですから、膝や足首に激痛が走ることもありました。
けれど自転車の場合、直接地面に身体をぶつけたりする事はありませんから、衝撃系の痛みを受けることはありません。
だから、疲れたとしても「痛い」とは感じません。
これは嬉しいです。

目的地も決めず、自分が行きたいなあと思った場所へ進めば良いし、疲れたらその場から引き返せばいい。
道が混んでいたら、裏道に回ってもいい。
気になった場所があれば立ち寄るのもいいし、疲れたら自転車を分解して袋に詰め、電車で帰ってきてもいい。
また、方向音痴な私でも、「プレイステーションポータブル」にGPSユニットと地図ソフトを刺してナビゲーションとして使うことにより、道に迷うこともありません。

私は運動神経にも体力にも自信はありませんが、自分のペースを維持する限り、自転車の運転は大丈夫でした。
今回、思ったよりも運転することが出来たので、じょじょに距離を延ばしていこうと思います。

今度の週末は、もうちょっと観光らしきものをしてみようと思います。
それには何としても、夜更かしせずに早起きをせねば。

Posted by kanzaki at 2008年03月11日 22:10