雑誌「プレジデント」最新号に、
「暴走自転車〜一家の大黒柱を引き殺したら、損害賠償は億単位に!」
という見出しのコラムがありました。
暴走自転車の事故が増えているそうです。
昨年の自転車対歩行者の事故は、2,856件。
この10年で4倍以上も増えました。
昨年、横断歩道を渡っていた歩行者が、猛スピードでつっこんできた自転車にはねられて死亡した事故がありました。
加害者は、重過失致死罪(刑法211条1項)の容疑で書類送検されました。
自転車による事故の場合、自動車に比べると処罰は甘い方だそうです。
例えば、自転車による人身事故の場合、自転車運転過失致死傷罪(刑法211条2項)で懲役7年以下、危険運転致死罪(刑法208条の2)でも懲役20年以下です。
しかし、上記のように刑事事件としては軽い罪ですが、民事事件では、乗り物の種類に関わらず、同じ被害であれば同じ損害賠償責任が発生します。
損害賠償の例ですが、年収600万円の妻子ある45歳ビジネスマンが死亡事故にあいますと、損害賠償額は、逸失利益7897万8000円、慰謝料2800万円、葬儀関係費150万円を合計した1億847万8000円になるそうです(ライプニッツ係数を元に算定)。
これは、自動車の事故でも、自転車の事故でも同じだそうです。
しかし、自転車による事故は示談が成立しにくく、裁判までもつれたとしても、判決どおりに賠償金が支払われない傾向があります。
理由は、自動車と違い、自転車に関する保険に加入していない事が殆どだからです。
そのため、後遺症が残る事故や死亡事故の場合、損害賠償金額が加害者の支払い能力を越え、被害者がやられ損になるケースが多いのです。
その為、自転車の運転者には、自転車保険や個人賠償責任保険への加入をするのが、一番の備えとなります。
保険会社以外でも、自転車整備士のいる自転車で「TSマーク付帯保険」に加入することができます。
賠償責任保障は最高2000万円で、費用は年間1000円となります。
●自転車の制度と法律について【TSマーク制度】
http://www.cycle-info.bpaj.or.jp/japanese/institution/ts.html
他にもアウトドアグッズのモンベルが、オンラインで簡単にお申し込み可能な山岳保険(登山保険)・野外活動保険(ハイキング保険)を行っていました。
これも保険加入の候補にしてみたいと思いました。
登山等はせずに自転車だけの用途ですと、野外活動保険になります。
●モンベル愛好家のための傷外総合保険
http://hoken.montbell.jp/
上記のサイトを見ただけですと、実際の年額や評判が分らないので、ネットを徘徊してみました。
シンプルプランですと、年額2,500円の掛け捨てでした。
安価ですが、それでも個人賠償が1億円というのが魅力です。
一年契約も可能ですので、気軽に加入できそうです。
ただしこの保険は、オンロード(舗装路)のみに摘要されるそうで、オフロード、林道は保証外というのに気をつけたいです。
他にも見逃している点もあるかもしれませんので、加入前によくチェックしてくださいね。
こうしてみますと、自転車といえども・・・否、自転車だからこそ、保険への加入は必要なんだと痛感しましたよ。
この前、自動車の任意保険に、自転車事故の特約があるのか問い合わせたのですが、残念ながら、私の保険にはありませんでした。
現在、自転車用の保険を探している最中なのですが、正直まだ決まっていません。
ロードバイク初心者である今だからこそ、早めの加入を考えています。
●急増する自転車事故!自転車保険を検証する - [All About マネー]All About
http://allabout.co.jp/finance/accidentinsurance/closeup/CU20060619A/index.htm
最低でも個人賠償責任保険の加入は検討してみましょう。わざわざ加入するのが面倒ならこの保険は自動車保険、火災保険、傷害保険などに特約で付けることが可能です。火災保険に付帯する場合、補償額1億円つけても特約保険料は年間でも1000円程度です。
また当たり前のことですが、保険はあくまで事故がおきたときの最後の手段です。左右の安全確認や一時停止、徐行など自転車の安全運転を心がけること、事故を未然に防ぐことがまず大切です。
上記、「All About」にも書かれていますが、事故を未然に防ぐ為の安全運転が一番重要です。
安全運転とはつまり、道路交通法の遵守です。
自転車は軽車両なので、車道の左側を走るのが原則。
標識等で通行が許された歩道は走行可能ですが、それ以外の歩道は押して歩く必要があります。
自転車の前後の補助イスに子供を乗せる三人乗りも、現時点では違反行為です(ちゃんとした構造のモノは許すことが検討されている)。
道路交通法の違反は、事故に関係なく、それ自体で罪に問われます。
裁判や賠償額の決定の際にも、その行為で内容に影響がでます。
私はロードバイクに乗りはじめました。
条件が良ければ、時速30キロ、40キロという速さが出る乗り物です。
購入前までは、きっと私はスピードを追い求めた走りをするのだろうと思っていましたが、実際はその逆でした。
簡単にスピードが出るのに、自分の身を守るものがヘルメットぐらいしか無いので、身の危険を感じたからです。
ヘルメットは納車時には購入しませんでしたが、実際に乗り始めるや、速攻で購入しました。
歩道を走ることもありませんし、信号もきちんと守ります。
街の中では、どこから人が飛び出すか分りません。
ですので、あまりスピードを出すこともありません。
ブレーキも、止まる場所よりかなり遠い地点から、少しずつ減速して停止しています。
いろいろと細心の注意を払って運転しています。
しかし、事故はどういう形で起こるか分りません。
その為にも、保険の加入や安全運転を心がけようと思います。
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