2008年05月03日

ガソリンの買いだめはやめましょう

いよいよゴールデンウィーク後半戦へ突入です。
観光・行楽地へ行かれる人も多いかと思います。

自動車で出かける際、どうしても気になるのが、ガソリンの価格です。
4月最後の日、近所のガソリンスタンドは、深夜近くになっても自動車が行列をなしていました。
揮発油(ガソリン)税の暫定税率復活による値上げ前に、ガソリンを給油しておこうと考えた人達です。
遠くの行楽地へ出かける事が決まっている場合は、確かに賢い選択でしょう。

私は自動車にあまり乗らなくなったせいで、結局、値上げ前に給油することはしませんでした。
昨年12月20日に給油して以来、まだ給油をしていないのですが、その間にガソリンの価格がうねるように変化しましたね。

値上げに敏感な人ですと、4月のうちに、容器などにガソリンを買いだめしたかもしれません。
しかし、その行為は非常に危険です。

・ガソリンは静電気や摩擦の日でも簡単に引火する。
・気温マイナス40度で気化し、静電気などでも爆発的に燃焼する。
・気化したガソリンは空気より重く、穴やくぼみにたまりやすい。離れた場所での静電気や火花でも簡単に引火する。

ガソリンや軽油の保管に関しては、消防法のルールが決められています。
ガソリンを入れる容器には、容量制限があります。

・プラスチック製容器・・・・10リットル以下
・金属製容器・・・・・・・・60リットル以下
・金属製ドラム・・・・・・・200リットル以下

同じく、軽油を入れる容器にも、容量制限があります。

・プラスチック製容器・・・・30リットル以下
・金属製容器・・・・・・・・60リットル以下
・金属製ドラム・・・・・・・250リットル以下

しかも、40リットル以上のガソリンを保管する場合は、市町村の火災予防条例で、保管場所の構造等の基準要件を満たした上、消防機関へ事前の届出が義務付けられています。
屋外での保管も禁じられているので、我々一般の人間の場合、ほぼ不可能だと思います。

灯油用のポリ容器(20リットル)は、割とどこの家庭でもあると思いますが、あれにガソリンを入れる行為は禁止されています。
ポリタンク自体が電気を絶縁状態にしてあるため、静電気が逃げ場を失い、すぐに引火します。
キャップを閉めても完全な密閉とならないので、気化したガソリンが漏れ出す可能性があります。

ガソリンを携帯するための携行缶(20リットル)の価格は、3千円から4千円するので、購入費用を考えると、あまり得策とは言えません。
セルフスタンドは監視の目がゆるいので、そこで容器に入れる人もいますが、それも禁止。
法令で、利用者自身がガソリンを容器に入れることは禁じられており、必ず従業員が行わなければいけません。

値上げになった今、これから買いだめをする人はいないかもしれませんが、知識として知っておくのは良いことだと思います。
会社、事業所単位で見れば、少しの値上げも経営に影響しますが、家族単位の場合、そこまで死活問題になるはずありません。
それよりも、自動車を使わなくても済むような生活方法を模索してみる方が良いのではないかと思います。

地方の場合、近くのコンビニへタバコを買いに行くだけでも自動車を使ったりしますからね。
そういう行為を少しずつ減らすだけでも、値上げに対応できると思います。
まあこの場合、そもそも害悪にしかならないタバコそのものを吸わなければいいのですが・・・。

ガソリンだけではなく、他のものも値上げが目立ちますね。
そういや昨日、マクドナルドが値上げを発表しました。
全国平均は概ね2.0%、大都市圏は概ね1.5%の値上げとなります。

●マクドナルド・・・商品価格改定のお知らせ
http://www.mcd-holdings.co.jp/news/2008/promotion/promo0502.html

値上げに対する家計の防衛策は、質素で無駄の無い生活です。
言い方が悪ければ、「収入に見合った生活」です。
まだ、大打撃を受けるほどの値上げではないのですから、他の人がどうだとか言う前に、自分の生活を見つめなおし、多少の価格変動にも慌てない生活をしたいものです。

Posted by kanzaki at 2008年05月03日 10:42