2008年05月14日

勝間和代(経済評論家・公認会計士)さんが注目される理由 in 情熱大陸【1】

2008年5月11日の「情熱大陸」は、経済評論家の勝間和代さんの特集でした。

●情熱大陸
http://www.mbs.jp/jounetsu/

・勝間和代(経済評論家) - 情熱大陸
http://www.mbs.jp/jounetsu/2008/05_11.shtml

●勝間和代 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8B%9D%E9%96%93%E5%92%8C%E4%BB%A3

勝間 和代(かつま かずよ、1968年 -)は、公認会計士、経済評論家。 独立した2007年から著作活動を活発化している。 2007年4月発売『無理なく続けられる年収10倍アップ勉強法』(ディスカヴァー21)、2007年11月発売『お金は銀行に預けるな』(光文社)、2007年12月発売『効率が10倍アップする新・知的生産術』(ダイヤモンド社)と3作が発売1ヶ月以内に10万部を突破し、出版業界でも話題となった。 また、女性も「出世」を目指すべき、とし、女性向けキャリアアップセミナーなどで数多くの講演を行い、働く女性を支援している。

・勝間和代公式ブログ: 私的なことがらを記録しよう!!
http://kazuyomugi.cocolog-nifty.com/


その番組を簡単にまとめてみたいと思います。
公式ブログのリンク先にまとめ記事があるようですが、気にしないで書くことにします(何

母親になっても仕事をしたい。
勝間和代さん(現在39歳)は、そう願う世の女性達の理想の一人。
2008年5月9日、黒木瞳さん、小渕優子さん、栗原はるみさん、坂東眞理子さんと一緒に第1回ベストマザー賞を受賞しました。

肩書きは本人曰く、「お金の専門家」。
一般には、経済評論家として知られています。

ベストマザー賞の受賞式でのスピーチ
「子供がいま、高3、中3、小4でして。結婚2回、離婚2回と、ある意味、華やかな経歴なんですけど・・・(会場の笑い)」

今、出版会には、こんな定説が出来つつあります。

「勝間の本は、出せば売れる」

実際、人気かつ驚異的でして、この一年で7冊の本を出しましたが、売れにくいと言われるビジネス書にも関わらず、累計100万部以上を売り上げています。

世界的景気不安のささやかれる現代、日本の経済をとりまく環境は極めて厳しい。
庶民はどう暮らし、どう生き抜けばいいのか。
勝間さんの主張は驚くほど端的で、歯切れがいい。

●勝間和代さんへの質問1「なぜお金は銀行に預けてはいけないのか?」

⇒「銀行の利子が5%、6%あれば、わざわざ言わないんですけれど、0.2%の利息では、倍になるのに300年かかるんですよ」

●勝間和代さんへの質問2「格差社会をどう思いますか?」

⇒「結果としての格差はあってもいいと思っているのですが、ただそれが公平でない、フェアじゃない格差は無くすべきだと思いますよ」

●勝間和代さんへの質問3「投資は誰かが損しないのか?」

⇒「3か月以内に20%稼ごうと思ったら、その20%がどこから来るかと言えば、損から来るんですけれど。そうじゃなくて、もともと経済は成長していますので、この成長分をいかに皆で分け合うというのが、本来の投資の役割なんですね」

●勝間和代さんへの質問4「転職はどのタイミングですべきなのですか?」

⇒「居続けている間に、ちゃんと転職先を探しておいて、まあここがタイミングだと思ったら、そっちにすればいいのであって。いきなり、今の仕事がどうしても嫌でどうしようもないので、明日でも辞めたいから無理やり転職先を探そうというのが、転職の失敗の大きな原因なんですね」

スーパーマザー勝間和代さんへ、テレビや公演のオファーがあとを絶ちません。
勝間さんが行く先々で感じるのは、「日本人はお金を知らなさ過ぎる」という事実だそうです。

彼女の活動は、お金に関することばかりではありません。
1997年にインターネットサイト「ムギ畑」を創設しました。
ムギ畑は、明るく働き続けることを目指すワーキングマザー及びその予備軍の為の、無料会員制のインターネットサイトです。

●ムギ畑
http://www.mugi.com/

11年前に立ち上げたWebコミュニティ「ムギ畑」は、働く母親達の情報交換の場。
勝間さんは、5千人の会員達に有益と思える情報を発信し続け、悩み相談にものっています。

その志と生き方は、国外でも評価されました。
2005年、ウォール・ストリート・ジャーナル「世界の最も注目すべき女性50人」に選ばれました。

公演は大盛況。
時代にもてはやされるお金の専門家。
その頭の中と胸のうちを覗いてみましょう。

●勝間和代さんへの質問5「お金儲けはよいことですか?」

⇒「少なくとも悪法とか不法行為で、人からお金を搾取するのは良くないですけれど、お金が欲しくて、お金さえあれば事業が出来る、更には商品開発が出来る人達に、私達はリスクをとってお金を貸すことに対して、リターンが返ってくるのは何ら恥じることではないと思うんですね」

勝間さんが説くさまざまな生活向上術。
そこに共通するのは、こんなキーワードです。

「効率化」

具体的には何をどうすればよいのか。
彼女の一日に答えを探ってみましょう。

まず驚くのは通勤手段。
自転車を愛用し、仕事中の移動も含めると、一日に30kmもの距離を走るそうです。
彼女の乗っているロードバイクは、見たところ「TREK」ですね。

●TREK(トレック)
http://www.trekbikes.co.jp/

ヘルメット、グローブ、アイウェアを装着。
寒い日なのか上着はかなりの厚手。
自動車が通る横を女性があれだけのケイデンス(自転車に乗る人がペダルを回す速さを示す数字)で走れれば立派じゃないでしょうか。
レーパンを穿いている訳ではないのに毎日30kmの走行ですと、衣類の傷みも相当激しいと思ったりしました。

勝間和代さん「毎日30分の有酸素運動をしましょうと言うのですが、じゃあ毎朝ジョギング30分できますかとか、毎日フィットネスクラブへ行って30分できますかと言われれば出来ないので、はじめっから通勤時間に混ぜちゃったらどうかなと・・・」

体力あっての仕事力・・・それが持論。
その後、バイクを持ってビルの階段を上ります。
東京千代田区、都心の一角にオフィスをかまえています。

○会社名 : 株式会社監査と分析
○所在地 : 東京都千代田区九段北1−2−2グランドメゾン九段202
○電話 : 03-5941-7950
○FAX : 03-5941-7952
○メールアドレス : info2@kansatobunseki.co.jp
○資本金 : 1千万円
○投資顧問業(登録番号:関東財務局長 第1661号)
○メンバー数 : 11名
○設立 2006年12月
○事業内容 : 金融商品のマーケティング・教育サービスの提供
○公式サイト : http://www.kansatobunseki.co.jp/

築28年の雑居ビルの一室。
白い壁、白いカーテン、茶色のフローリング、中央にテーブル。
それほど広い場所ではありません。
唖然とするほど殺風景な部屋。
クライアントと向かい合わせに話せるような机の上には、A4版ノートパソコン(多分、パナソニック製Let'snote(レッツノート)。光学ドライブの位置からしてYシリーズか? キーボードは、デスクトップ用のものを繋ぎ、それでキー入力)と僅かな道具のみ。
勝間さんはここで、投資コンサルタント業を営んでいます。

●勝間和代さんへの質問6「シンプルなオフィスの理由」

⇒「お客様に対して、サービス提供に関係ないものは一切お金を使わない。というのは、内装にお金をかけてしまうと、いろんな商品やわれわれのサービスの売価も高くしないといけないので。そうすると、売価を高くするということは、宣伝広告をしなければいけませんし、すごく仕事が増えるんですよ。【無収入生存年数】と私達は言っているんですけれど、いかに明日からもう収入が無くなっても、私達の事務所が何年生きられるかと」

うわべを捨てて、実を取る(顧客のためにならない出費はしない)。
それが効率化の最大の柱です。
スタッフは現在3人。
国内外の機関投資家から依頼を受け、企業の財務状況を分析することを主な業務にしています。

勝間和代さん「昔、ライブドアのような事件があって、いろいろな上場(会社)の財務諸表であっても、本当に信用があるのかとか、利益を水増ししているんじゃないか。あるいは、本当はもっと利益がでているんだけれど隠しているんじゃないかという会社さんが、まあいろいろとあって、投資家さんには懸念があるんですよ。その懸念に対して分析してお答えするというのが、私達の主たる業務です」

彼女の分析が数十億円、数百億円といった巨額の投資に繋がることも少なくない。

「株式会社監査と分析」取締役である上念 司さん曰く、
「思想的には、市場の健全化に資するような人達とではないと、われわれは協力しませんので・・・」

それに対してテレビ取材班が「それをどう見極めるのですか?」と聞くと、

勝間和代さん「明日下がる株を教えてくれみたいな(笑)」

情報は現代の通貨。
常日頃そう訴えている勝間さん。
パソコンの「お気に入り(ブックマーク)」にどんなWebサイトを登録しているのか見せてもらいました。

●統計局ホームページ
http://www.stat.go.jp/

理由は、いろんな指数の発表があるから。
トップページ左にある「家計調査」が面白いそうです。
一体、家計として何万円を何に使っているのかというイメージは大事との事。

勝間和代さん「家計統計を見ると、書籍って本当に使っていないんですよ。一家庭あたりですね・・・(TVスタッフに対して)いくらだと思います? 一家庭は全体で約30万円使うんですよ。そのうち、新聞・雑誌を抜かした書籍代の平均・・・」

なんと「700円」だそうです。

勝間和代さん「全然使ってないんですよ。それも漫画込みですから」

次に買い物系のサイトに目を向けますと・・・

●【mamapan】パンとお菓子の材料・包材・道具の専門店
http://www.mamapan.jp/

勝間和代さん「小麦粉、白くない小麦粉ですね」

勝間さんは、下記の商品を買っているようです。

●[チャック袋]スーパーファイン ハード 2.5kg[1100T112]
http://www.mamapan.jp/top/item.php?item_id=1100T112

これを買って、家でパンを焼いているとの事。
全粒粉のパンはなかなか膨らまないのですが、この全粒粉は細かいので膨らみやすいのだそうです。
子供達からの評判も良好。

ちょうど番組の3分の1まで来たので、今日はここまで。
確かに憧れの対象となる人なんだろうなあと納得できました。

自転車通勤やシンプルな部屋を好むのは私も同じなのに、こうも私と違う人生。
さて、私のパソコンの「お気に入り」を見てみますと、カリビアンドット・・・・げふんげふん。

次回へ続きます。

●次回の記事:勝間和代(経済評論家・公認会計士)さんが注目される理由 in 情熱大陸【2】
http://kanzaki.sub.jp/archives/001657.html

Posted by kanzaki at 2008年05月14日 22:54