2008年06月08日

ガソリン200円ならマイカー手放す?

車を運転して役員を送迎した時、ガソリンの値上げについての話題が出ました。
役員が「ガソリンがリッター200円になったら、車を手放さなきゃいけなくなるよなあ・・・」と言いました。
3ナンバーのミニバン系ともなると、一回の給油で1万円を越す事になりますからね。
そりゃあ、そういう考えも出てくるでしょう。

「日経プラス1」という新聞に、こんなアンケートがありました。

●質問「カソリン200円ならマイカー手放す?」

結果ですが、手放さない派3,087人、手放す・買い替えする派368人。
手放さない派が9割と圧倒的な結果になりました。

公共機関の充実具合によっても回答が変わっており、都市部ほど「脱クルマ」を考える人が多いそうです。
また、普段の利用具合によっても変化しており、毎日利用する人は車を手放そうとは考えず、週末にしか乗っていない人は、手放そうと考える率が高くなります。

東京から伊豆へ行くとした場合、ガソリンが1リットル132円を越すと、自動車で行くよりも新幹線で行くほうが安くなります。
車は二人以上で利用すれば、車の方が安くなりますが、現在、ガソリンの価格が移動手段の選択を考慮する材料になっているのは間違いありません。

実際、首都高速道路の交通量は、2007年12月から前年を下回っています。
景気や天候の他に、ガソリンの値上がりが、乗り控えと関係している可能性があります。

鹿児島県最南端の与論島は離島の為、輸送費がかかるので、既にガソリンの価格がレギュラー200円を突破しています。
5月から町役場では、毎週金曜日をノーマイカーデーに指定しました。
島民の中には、燃費の良いバイクに乗り換える人も増え、ガソリンの価格が生活習慣に影響を与えています。

もしクルマを手放すとなると、地方在住で家族同居の場合、、大きな影響を与えます。
いきなり手放すのは躊躇しますので、マイカーで買い物をする際にはまとめ買いをしたり、近場の外出は自転車を利用する事で、ガソリンの値上げ分に対処する手はあります。
他にも、マイカーでの旅行を控え、鉄道やバスの利用を増やしたり、運転方法で燃費を改善する手もあります。

運転する際、発進は「ふんわりアクセル」を行いましょう。
発進から5秒で時速20キロが目安です。
また、今までも急発進、急加速をしていなかった人でも、今より一呼吸を置いて、少しだけ緩やかにするだけでも変わってきます。

私の場合、マイカーでの移動は殆どしなくなりました。
給油は4、5か月に一回です。
通勤に要する費用(ガソリン、会社の駐車場代)等は、自転車へ切り替えたおかげで年間10万円は安くなりました。
私の場合、職場が近所ですからこの程度ですが、もっと離れた場所の人ならば、この金額はもっと増えていきます。

しかし忘れてはいけないのは、自転車に乗ったならば乗ったなりにデメリットもあります。
例えば、自転車のペダルを漕ぐことにより、スーツのズボンの生地が傷みやすいです。
股間部分は特に酷いと思います。
スボンの裾をまくるなり、マジックテープで縛っておかないと、自転車本体と擦れて、これまた痛みが早い。
また、革靴だって、漕いだり立ち止まる際に傷が付きやすいものです。
身に着けているものの買い替えサイクルが早くなり、その分でガソリン代を上回ることになっては意味がありません。

私は職場までの距離も短いし、タイヤが小径の自転車のせいか、立ち漕ぎをする率が高いです。
スボンの裾は、マジックテープで縛って広がらないようにしています。
また、会社で履く革靴はリュックの中に入れ、自転車を漕ぐ靴は別に用意しています。
転倒した際を考慮して、手袋もしています(ハンドルを握るグリップ力も高まります)。
自転車通勤をするようになってから、これらを行うことで、デメリットを極力避けています。
ヘルメットはロードバイク用のものを持っていますが、さすがに通勤には使っていません。

問題は雨の日ですよね。
天候に左右されるのが自転車のデメリットです。
傘をさして運転するのはいけませんから、雨合羽を着なければいけない。
雨対策には最強ですが、何せ着たり脱いだりするのが面倒です。
あまりにも運転に支障があるような日は、素直に徒歩で移動しています。
けれど、職場まで距離が遠い人の場合、徒歩は無理でしょうから、公共機関に頼る事になりますが、通勤の時間帯によっては、自分の思ったとおりの時間に到着できない可能性もあります。

地方都市に住んでいる場合、多くの人が職場までの距離が遠く、マイカーが必須の場合が多いです。
だから私は、「マイカー反対!」等と馬鹿なスローガンを掲げるつもりはありません。
ガソリンの値上げ分は、今まで無駄遣いしていた他の部分で補填する事が可能です。
また、あんまり節約に固執するのもどうかと思います。
それよりも、「移動手段の方法が増えた」ぐらいに考え、マイカーの良さ、自転車の良さ、公共機関の良さ等、お互いのメリットを組み合わせた生活が一番無理が無いと思います。
それにより、「節約のため」ではなく、「生活の幅を広げ、潤いをもたらす」ようにしてみてはいかがでしょうか。

Posted by kanzaki at 2008年06月08日 11:20