本日の夕刊に、ラグビー日本代表ヘッドコーチのジョン・カーワンさんのエッセーが記載されていました。
●ジョン・カーワン - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%AF%E3%83%B3
ジョン・カーワン(John James Patric Kirwan,ONZM,MBE,1964年12月16日 - )は、ニュージーランド・オークランド出身の元ラグビー選手、ラグビー指導者である。ラグビー日本代表ヘッドコーチ。現役時代のポジションはウイング。愛称は「JK」。
2008年4月からは、半年間の予定で毎月、共同通信社から『スポーツ随想』と題したエッセーを執筆している。第1回は「桜とサムライ」というタイトルで、「古典で桜の花が散るのを観て涙を流した日本人は、感受性が豊か。味方を思いやるプレーが可能」などと書いている。
読んでいて思うのは、日本人よりも日本人らしい細やかな感性の持ち主だということ。
日本において、日本人よりも日本人らしい経験の数々をしているようです。
例えば、日本庭園で抹茶を飲んで豊かな気持ちになるとか、宮元武蔵の足跡を追って山口県へ行き、そこで宿泊した民宿の簡素でありながら行き届いた親切に感銘を受けたりとか。
日本人が持っていたもの(過去形)を異国の文化の人だからこそ、その良さと、それを忘れてしまった日本人に対する批判をしっかり書いています。
今回のエッセーのタイトルは「できることを続ける」。
現代社会は効率やスピードを重視するあまり、古きよき伝統を忘れてはいないだろうか。
そういう姿勢が、温暖化や公害等の社会問題の一因のように思うそうです。
昔を大事にしないのはラグビーも同様。
1960年代、日本人は小柄ですが、俊敏という特徴を生かし「展開・接近・連続」という革命的なプレーで世界に羽ばたきました。
しかしその後は強化の方向性が定まらず、勝利を得にくくなりました。
ジョン・カーワンさんが目指しているのは日本ならではのラグビー。
努力家、創意工夫、勇敢という言葉に相応しい、「日本らしいプレー」です。
それが正しい方向であり、そちらへ進めば自ずと結果がついてくると。
ニュージーランドの先住民マオリには、「良い未来は、過去の肩に乗っている」という格言があるそうです。
ジョン・カーワンさんの言いたいことを一言で表していますね。
進学とか就職、転職、結婚、その他いろいろと人生にはイベントと言いますか、「選択の時」があります。
私の世代ですとこの中では「転職」というものに目が行きます。
本当に旨味のない世代ですので、全く転職を考えなかった人って殆どいないと思うのです。
色々な人の話し、ネットでの書き込みを見たり聞いたりしていますと、成功例の多くは、転職活動する際のアクション方法として、大きく二つに分かれているように思いました。
1.今までの職歴とは関係の無い仕事をする為に、資格の取得をした後、職場を探す。
2.自分の今まで培ってきたスキルを生かせる職場を探す。
1は、私の母親タイプ。
母は現在、介護福祉士をしていますが、その前は本屋の店長ですから、全く違う職種です。
前職を辞めた後、厚生労働大臣の指定する養成施設を修了してから就職活動をし、今に至ります。
前職から今の仕事をするまでの期間は、養成所での勉強に費やされており、全く暇な期間はありませんでした。
二十歳前後の子達の中で授業を受け、今に至るのですから、そのバイタリティに尊敬します。
1の場合、資格を取得してからですから、次の職に就くまでにある程度の時間がかかります。
そして、資格を取得してから就職をした後も、経験を積む時間が必要です。
しかし、リスクの多い中でそれだけの努力を続ける人は、相当な人格の持ち主と言えます。
2は、ジョン・カーワンさんのコラムを具現化したものと言えましょう。
まずは、「キャリアの棚卸し」の実施。
自分のやってきた事、スキル、強みを整理し、今後何ができるかを考えるのです。
エージェントを使った転職活動では必ずやることですよね。
自分が行ってきた事を新たな場所で生かして活躍する方法。
それ故、即戦力を求められ、結果が出なければリストラの覚悟もしなければなりません。
いろいろと転職市場を調べていたら、こんな記事を発見。
●転職をしたくない理由ランキング
http://ranking.goo.ne.jp/ranking/014/jobchange_unwilling/
現在の職場を離れたくない、転職なんてしたくないと思う理由を聞いたランキング結果です
1位 次の転職先が見つかるか不安
2位 人間関係を一から始めるのはたいへん
3位 転職活動中、無職の間に生活が苦しくなる
4位 転職活動が面倒
5位 スキルに自信がない
6位 今の仕事が楽しい・やりがいがある
7位 今の会社の賃金が良い
8位 勤続年数が0になってしまう
9位 転職歴がつく(増える)
10位 今の会社は福利厚生が充実している
11位 今の会社でもっと職務経験を積みたい
12位 転職活動中に社会から疎外されそう
13位 今の会社の立地条件がいい
14位 通勤時間が長くなる
15位 肩書きが無くなる
16位 社内の友達と離れたくない
17位 転職期間中も家族サービスをしないといけない
18位 転職活動中に業界に遅れそう
19位 単身赴任になる
19位 上司と離れたくない
転職に対する期待より、不安の方が大きいのが正直なところのようです。
本当の意味で、スタンドアローンで世の中を渡れる人なんて、そうそういませんから。
下記は、「2ちゃんねる」の転職に関するスレにあった書き込みです。
勤務時間は月220時間。帰りは23時過ぎる。
給料は、前職と比べたら低い。
ただ、転職したいと思ったことはない。
ビジネススキルなんて、会社に期待せず自分でやればいいし、
仕事なんて、結果をだせばいいだけだから、ゴルフや草野球と同じ
練習して結果をだせば自分が楽しめれる。
安い給料だけど小さいながらもマンションも買ったから
お金つかうこともなく、たまにゴルフにいくくらい。
仕事変えるより、自分を変えた方が楽じゃね?
この「仕事変えるより、自分を変えた方が楽じゃね?」という言葉は重みがあって、真理だよなあと思いました。
ネガティブ系な退職をした場合、次の職場でも同じ悩みにぶち当たる確率が高いものです。
他人や別の環境に期待するより、自分一人の中で改革する方が確実です。
そういや今まで、仕事が辛くて辞めたいと思う状況に追い込まれた時と、「仕事の改善・改革」を行った時期というのは同時期だったように思えます。
それを乗り越えたとき、仕事の結果が良い方向へ進んでいたのです。
人間、窮地に立たされると、普段の何倍以上もの能力を引き出せるのかもしれません。
良い結果を出せれば満足と笑顔になれる。
少し話しを戻しますが、「キャリアの棚卸し」を自分なりにしてみて思ったのが、「自分の今の能力って何だかんだ言って、今の職場の、今のポジションにいるから最大限に発揮するんじゃないのか」と言うことです。
ゴミのようなスペックの私を拾ってくれて、今の仕事を任せてもらえているのは、有難いことなのかも。
結局、青い鳥は身近なところにあったという事なのか・・・。
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