2008年09月07日

新潟県長岡市(旧栃尾市)で映画「モノクロームの少女」クランクアップ〜新潟県は映画等のロケ誘致に力を入れています

●阿部寛の上杉謙信、柔道・石井クンも見て
http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20080907-OHT1T00054.htm

俳優・妻夫木聡(27)が主演する09年のNHK大河ドラマ「天地人」の新潟ロケが6日、上越市の柿崎中央海水浴場でスタートした。上杉謙信役で出演する阿部寛(44)は「謙信の生まれ変わり」を自称する北京五輪柔道男子100キロ超級金メダリストの石井慧(さとし、21)に対し「見てくれると思うので頑張りたい」と誓いを立てた。

そんな訳で新潟県において、次期大河ドラマの撮影が開始しました。
地元の人間としては、どのように新潟が映し出されるか楽しみです。

実は新潟という場所は、映画、ドラマ、CM、バラエティ等、ロケに使われる事が多い地域なのです。
最近ですと、「マリと子犬の物語」「ミッドナイトイーグル」「椿三十郎」等の作品に使われました。
2004年には僅か10本足らずでしたが、昨年はドラマ・CM等を含めますと、何と66本もありました。

昨日、地元のテレビ番組において、新潟県長岡市(旧栃尾市)を舞台にした映画「モノクロームの少女」の撮影現場の取材を放映していました。

●映画「モノクロームの少女」
http://www.is-field.com/monochrome/

・新潟テレビ21 UX の「まるどり!」で撮影風景が放送されます。|新潟「謙信の里〜とちお」栃尾商工会
http://ameblo.jp/shokokai-tochio/entry-10135756253.html

映画「モノクロームの少女」は、恋や将来に悩む高校生を描いた作品。
8月27日から一週間、旧栃尾市において撮影がありました。

この作品は、栃尾の自然や伝説を織り交ぜて描いており、長岡市出身の五藤利弘監督初の長編作品となっています。

映画の舞台を栃尾にした理由として監督は、「幻想的な風景の中で素敵な物語を作り出したいと思っていた」と語っています。

この映画には名俳優・大杉 漣さんも出演しています。
入野自由(いりの みゆ)さんが演じる五十嵐広志の父・守役です。
(ちなみに、入野自由さんは、映画「千と千尋の神隠し」のハク役、「機動戦士ガンダム00(ダブルオー)」の沙慈クロスロード役として、声優の活躍が有名です)

今回のロケでは、セットとは違うリアルな風景、民家を使って撮影しているのですが、そのロケの印象を大杉さんはこう語っています。

「(自分が演じた)このお父さんが耕している田んぼってどんななんだろう。住んでいる家は、どんななのだろうかと想像するわけですよ。(ロケの場所が)想像以上の好印象でして、なんか逆に助けられている感じがしますね。そこに流れている時間、空気に背中を押されて、すごくいい感じですね」

ロケの場所として家を提供した人達にとっても、このロケは貴重な経験です。
「お手伝いができて、嬉しかったです」と笑顔で語ります。

新潟県の魚沼市出身である大桃美代子さんはこの映画に、原 小百合役として出演しています。
ストーリーに中越地震が絡み、被災地の応援歌でもあるこの作品に意義を感じ、出演を決めました。

「やっと復旧が終わって、復興に向けて頑張っているんだという事を皆さんにお見せできるようになったのかなあと。それに参加できるのは、非常にありがたいです」

ロケで使われた民家は、実は映画を出資している稲田育彦・栃尾商工会会長の家です。
「栃尾の良いところを撮ってもらい、何十年後にも残る映画にして欲しい」と言います。

ロケの食事は、地元のお母さん達が作ってくれました。
ナス、糸ウリ、ユウガオ等の地元野菜が美味しいと言ってもらえたそうです。
栄養の偏りがちなロケ弁と違い、スタッフ、キャスト共に大喜びをしています。

栃尾という場所の良さについて嶋田 豪プロデューサーは、こう語ります。

「電柱や電線の無い場所が残っている雁木(がんぎ)通りは、セットで作ったら幾らになるか分かりません。また、廃校になった木造の小学校を撮影に使ったのだけれど、あれもセットで作ったら幾らになるか分かりません。こういう風景が残っていること自体が、撮影に価値があります」

ロケ最終日。
地元の人達がロウソクを奉納する南部神社の伝統行事「百八灯」を再現して撮影。
長い石段に火の灯ったロウソクが沢山並んでいます。
準備は深夜に及び、クランクアップは午前2時になりました。

監督はクランクアップ後、「地元の皆さんの支援で撮影が終了できたことに胸が一杯です」と感慨深げに語りました。

こういった地方でのロケというものは、地元に経済効果を及ぼします。
一番即効で効果が出るのは、スタッフ・キャストの宿泊代や食事代です。
今年、新潟では41本の撮影がありましたが、宿泊代や食事代で約1億円だそうです。
これは全国トップ5に入る金額です。

4年前、新潟県は観光振興課に、フィルムコミッション協議会を設置しました。

●新潟県フィルムコミッション協議会公式サイト「新潟県ロケーションガイド」
http://www.loca-niigata.net/index.htm

ロケ誘致を観光面の活性化に役立てようと活動しています。

また市レベルでも、新潟県上越市は、映画「ふみ子の海」のロケにあわせ、専門誌に広告を掲載しました。

●映画「ふみ子の海」公式サイト
http://www.fumikonoumi.com/

そして、その専門誌の付録DVDで、ロケ地の映像を盛り込み、上越市を売り込みました。
そうしましたところ、ロケハンに来てもらった事例が幾つもありました。

ただし、こういった活動において、まだ観光面での効果は弱いようです。
映画「モノクロームの少女」に出演した大杉 漣さんは、ロケ誘致についてこう語ります。

「ロケ誘致で地域が活性化するという単純な問題ではない。しかし、一つのきっかけとしては良い事。うまくきっかけを連動させて続ける方法を考えないといけないと思います」

名作映画に「ローマの休日」という作品があります。
上映から何十年も経った今尚、ローマと言いますと、この作品を思い起こす人が多い事でしょう。
そんな風に、映像の中で、その場所の風景や文化が残り続けるのは、私自身、非常に良い事だと思います。
映画「モノクロームの少女」のロケをした場所は、どうしても全国的には「地震の被災地」というネガティブなイメージがあると思います。
そうじゃなく、もっと素敵なイメージで全国の人達の心に残ってもらいたいと思います。

今回ご紹介しました映画「モノクロームの少女」ですが、新潟県において来年2月、先行上映されます。
上映の際は、神ナナにて感想を書きたいと思います。

ps.
ロケ地の旧栃尾市ですが、ここの名物は「ジャンボ油揚げ」です。

●「栃尾あぶらげ」とは
http://www.city.tochio.niigata.jp/kankou/aburage/index.htm

栃尾のあぶらげの特徴としては、まず大きいこと(だいたい長さが20〜22僉幅が6〜8僉厚さが3僂らい)、中の芯までふっくら揚げるために低温と高温の2つの鍋で二度揚げをしています。

私は横に切れ込みを入れ、間に納豆を入れて焼いたものが大好きです。
新潟の居酒屋の定番メニューです。

Posted by kanzaki at 2008年09月07日 14:34