2008年09月09日

新潟でクマゼミを確認〜温暖化の影響か?

●クマゼミ - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%9E%E3%82%BC%E3%83%9F

クマゼミ(熊蝉)Cryptotympana facialis は、カメムシ目(半翅目)・ヨコバイ亜目(同翅亜目)・セミ科に分類されるセミの一種。西日本を含む東アジア亜熱帯域に分布する大型のセミである。

・日本のセミの鳴き声「クマゼミ」
http://hitohaku.jp/wave/docs/kumazemi.html

・“地球温暖化”の影響で『クマゼミ』の北限が北上し生息地拡大 
〜 全国の一般の方からのリポート1793件により判明 〜
http://weathernews.com/jp/c/press/2008/080903.html

クマゼミは体長6〜7センチの大型のセミです。
「シャア、シャア」と、通常の3倍の人の名前で鳴くのが特徴です。
温暖な西日本を中心に生息しており、せいぜい関東南部までしか生息していないとされてきました。
今回の調査で、新潟県南部や北関東でも確認されました。
具体的には、茨城、栃木、群馬の北関東各県および新潟県南部や石川、長野の両県です。

また、少数派だったクマゼミが、九州から東海にかけてアブラゼミを上回っていることも分かりました。
東京の8月の気温が、1970年代の大阪の気温と同じぐらいになっているそうで、これがクマゼミの生息範囲の拡大(北上)に繋がっています。
温暖化の影響が、こんなところにも出ているのですね。

クマゼミは平均気温が8月で25.1度、1月で3.0度を越えると生息可能です。
確かにこれぐらいならば、新潟でも可能な気がします(冬は少し厳しいか)。

人間は自分達の知恵と工夫で、この地球上の至る所へ進出し、生活を行うようになりました。
それに対しクマゼミは、そんな考えを持ちません。
たまたま自分の生活条件の合う場所が広がっていっただけ。
当のクマゼミも、まさか雪国で生活するなんて思いも寄らなかったでしょうね。

気候の変化は、我々人間にとっても、大きな影響があります。
多少の暑さ、寒さの変化程度ならば、知恵と工夫でなんとかしますが、ここ最近のゲリラ豪雨には参ります。
予想していなかった大雨には、完全にお手上げです。
今朝のテレビで、ゲリラ豪雨の際の人々をウォッチングしてましたが、みんな早足で逃げ惑うだけ。
ここ最近、傘の売り上げ本数が増えているそうで、これは突然の雨に対して、出先で急遽購入した人達が多いからです。
アンケートによると、今年だけで皆さん、平均3本以上購入していました。

一連の豪雨は、ヒートアイランド現象(都市部の気温がその周辺の非都市部に比べて異常な高温を示す現象)と局地風(特定の地域を限って吹く風)によって積乱雲が著しく発達し、もたらされている可能性が指摘されています。
これも温暖化と共に、現在の日本、地球のとりまく環境の変化が引き金になっているように感じます。

今から30年前と比較したって、気候の変化を体感できます。
これから30年後、そう遠くない未来では、更にどう変化して、我々の生活に影響を及ぼすのか怖いばかりです。
俳句の季語が変わっていないと良いのですが・・・。

Posted by kanzaki at 2008年09月09日 21:54