そろそろ来年の事を気にしだす業界も多い時期かと思います。
特に印刷、出版業なんてそうじゃないでしょうか。
例えば、来年2009年用のカレンダー、手帳などは、来年になってから製作したのでは遅いので、10月あたりから市場へ出始めます。
私も会社のカレンダーを製作している最中で、来月初旬には納品予定。
一般的なカレンダーとは趣を異にしたものでして、好評を得ています。
製作の全てを私が任されているので、ストレスも溜まりますが、全国の人達に使ってもらえる喜びの方が上回ります。
今回も2万枚を製作。
当たり前ですが、カレンダーで間違えてはいけない部分は、やはり暦の部分ですよね。
印刷会社から提出された初稿を見ますと、意外と暦の分部が間違えていたりします。
こちらもその辺はもしっかりとチェックしています。
その際、下記のサイトで来年の暦を調べています。
●日めくりカレンダー.com
http://www.himekuricalendar.com/
最終校正も終わって発注をしようと思った日の事。
いきなりこんなニュースを知ってしまいました。
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●来年11月12日を臨時休日へ 天皇即位20年で自民
http://www.47news.jp/CN/200810/CN2008102201000218.html
自民党は22日午前の内閣部会で、即位の礼から20年目となる来年11月12日を臨時の休日とする法案を了承した。天皇陛下在位20年を祝う目的。
23日の公明党との政策責任者会議、24日の自民党総務会などを経て、今月中に議員立法として今国会に提出する方針。民主、国民新、改革クラブ各党は賛成する意向で、早期の衆院解散がなければ今国会で成立する見通しだ。
●来年11月12日を臨時祝日に=天皇陛下即位20年で−超党派議連
http://www.jiji.com/jc/zc?k=200810/2008101600408
超党派の「天皇陛下御即位二十年奉祝国会議員連盟」(会長・森喜朗元首相)の設立総会が16日午前、衆院議員会館で開かれた。即位の礼から20年となる来年11月12日に、財界を中心とする民間団体が皇居前広場で祝賀行事を計画していることを踏まえ、同日を臨時の祝日とするための法案を議員立法で今国会に提出、成立を目指す方針を決めた。
議連には共産、社民両党を除く各党が参加。小沢一郎民主党代表、太田昭宏公明党代表、綿貫民輔国民新党代表らが顧問に就任した。
●天皇即位20年の臨時休日了承=自民
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2008102200235
自民党内閣部会は22日、天皇陛下の即位の礼から20年となる来年11月12日を祝うため、同日を臨時の休日とする法案を了承した。民主、公明両党も近く党内手続きを済ませる予定で、議員立法で今国会に提出する方針。
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いきなりこの時期にきて、来年のカレンダーに影響を及ぼすようなニュースが飛び込んできました。
この法案が認められるという事は、カレンダーの11月12日が、ただの平日から、赤色の祝日になってしまうのです。
印刷物はホームページと違って、印刷してしまったら修正が効きません。
市場には既に、来年用のカレンダーや手帳が出回っています。
印刷会社、出版社の方々は、どう対応をするのでしょうかね。
平成21年11月12日→211112→右から読んでも、左から読んでも同じだ!!
などと感心している場合ではありません。
私は、修正をして発注するのか悩みました。
結果、11月12日をそのまま平日扱いにして発注することにしました。
理由は「現時点で確定していない」からです。
法案が成立するのは、おそらく11月末日以降でしょう。
12月に入ってからカレンダーを作ったら、納品が12月下旬になってしまい、お客様への挨拶用等に使えません。
もし、衆議院解散総選挙が実施されれば、この法案も一旦はチャラになります。
地元のあちこちで選挙事務所の立ち上げが始まっている今日この頃。
噂では、今年11月30日に選挙を行う流れが濃厚となっています。
一番怖いのは、11月12日が祝日になるだろうと思って、暦の部分を赤色にマークした後、この法案がお流れになった時です。
いきなりの話しだったので、11月12日を祝日だと想定できなかったと言うならば、言い訳も成り立ちますが、その逆はやはりマズイでしょう。
いろんな人に11月12日が祝日になるかもしれない事を伝えましたが、やはり誰も知りませんでした。
それぐらい認知度が低い内容なのです。
修正の印刷代が勿体無いとかの理由で、最初から祝日扱いしてしまうのは、ある意味「バクチ」です。
成立しなかった時のダメージが大きい。
こういった内容は、確定してから動くのが、ビジネスマンとしての振る舞いでしょう。
上司には了承を得て、11月12日は平日扱いのまま発注しました。
その後、社内ネットワーク網で、今回の事を配信しておきました。
事前に知らせておく事により、余計なトラブルを巻き起こさない為です。
自分の保身の為というより、知識として知っておいて貰いたい事と、一日祝日が増えれば、それだけ営業日数が減るので、売り上げも億単位で損出が出るからです。
さて、今回の祝日のおかげで困っているのは、印刷会社、出版社だけではないと思います。
例えば、システム屋もそうでしょう。
プログラム上、11月12日は平日として処理しているものを修正しなければいけませんから。
しかも、今後毎年祝日なのではなく、来年一回だけというのが面倒かも。
休日・祝日のデータ領域は別に用意して、稼動プログラムへ放り込むような仕組みにしているとは思いますが、なんにせよ修正は必要です。
そしてその修正プログラムの作業代が、各企業で発生することになります。
これも損出です。
会社の人事面でも、休みが一日増えれば、年間の従業員が取る事のできる休日日数の調整も必要。
日給月給の給与体系ですと、従業員の給料も当然減ります。
そうなりますと、税金等の収める金額も変わってくるのでしょうかね。
年末に向けて売り上げをのばさなければいけない時期に、ぽんと一日、中途半端な時期に休みを設けられても、会社としてはちょっとメリットがありません。
勿論、この祝日には意味があります。
否定をするつもりはありません。
しかし、やるならやるで、もっと前に決めて欲しかったです。
今年の終盤になってから動きだして、「馬鹿じゃないのか」「役人は休むことばかり考えている」と思われても不思議じゃありません(私の周りでは、こういう意見が多数)。
自分自身、毎年製作しているカレンダーに、実はプライドを持って製作していたりします。
それ故、不可抗力とはいえ、もし祝日が決定したら、このカレンダーに間違いがあることになります。
それが非常に悔しいです。
さてさて、この法案がどうなるのか、今後の動向が見ものです。
ps.
来年のカレンダーを作っていて思ったのは、大型連休が二つあることですね。
2009年5月3日(日)〜6日(水)の4連休
2009年9月20日(日)〜23日(水)の4連休
共に、多くの企業は土曜も休みですから、5連休になりますよ。
9月は特に月の後半。
25日が給料日の人にとっては、微妙な時期です。
また、給与課の人達にとっても、支給日の直前が休みなので、業務が大変そうですね。
祝日・連休を増やすのも良いですが、そういった連休に思う存分楽しめるような国民の生活環境を真っ先に構築するのが、政治家・公務員の皆さんの役目じゃないですかねえ。
(追記2009年4月24日)
仕事の関係上、この臨時の祝日を実施するのか気になった為、まずは市役所へ問い合わせしてみました。
分からないから宮内庁へ連絡してくれと言われました。
宮内庁へ連絡したところ総務の方が、丁寧に応対してくれました。
宮内庁でも、実施するのか分からないと言われました。
大元のところが分からないのですから、現時点では「未定」としか言えない状況ですね。
それにしても、宮内庁へ電話するなんて今後、二度とないでしょうから貴重な体験でした。
ちなみに宮内庁の保留音は、シンプルな単音のメロディーでした。
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
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