2008年10月29日

インターネットを駆使したアメリカ大統領選挙

いやー、今日は本当に寒かったです。
新潟はついに、気温が一桁台になりましたよ(正式なアナウンスは知りませんが、会社の温度計はそうなりました)。
ユニクロのヒートテック(ロングタイツ型)を買っておいて助かりました。
これで徒歩による通勤でも、全く問題ありません。
タイツだけではなく、上半身用の長袖タイプも欲しいところなのですが、色が白のものが無いんですよね。
Yシャツにネクタイをしているサラリーマン用に、下着が目立たない白色の長袖を作って欲しいのですが、需要がないのかなあ。

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今日のクローズアップ現代は、アメリカ大統領選挙についてでした。
選挙日は11月4日。
共和党候補・マケイン上院議員と民主党候補・オバマ上院議員が争います。

どうやらオバマ氏の優勢のようです。
日本から見ますと、「人種差別とかそういう問題から、オバマ氏は大丈夫なのかなあ」とも思ったのですが、当のアメリカ人は一部を除いて気にしていないようです。

彼からが気にするのは、肌の色が白か黒かではなく、紙幣の緑色です。
つまり、自分の家の家計なのです。

ご存知のように、今、アメリカは大変な事になっています。
金融市場のドタバタは、一向に解決していません。

彼らは、市場に対して放任主義な共和党の考えよりも、もっと経済に強く介入する政治を望み始めました。
マケイン氏では、ブッシュ政権との違いや、経済の上向きを期待できないと考えています。

私がこの選挙戦で一番注目したのは、オバマ氏のインターネットを使った活動です。
彼はインターネットを通じて時間差を排除し、一斉に全州へアピールしているのです。

また、インターネットを通じ、小額の寄付金も募っています。
一番下は、日本円で約1,500円。
しかし、塵も積もればでして、直近一ヶ月だけで1億ドルという史上最高額を集めました。
これだけでも、マケイン勢を圧倒する要素となります。
そしてその募ったお金で、マケイン勢の倍近くの選挙事務所を作り、有権者への電話攻撃等を行っています。

オバマ氏のホームページにて登録すると、自分と同じ地域の賛同者とコミュニティを作って、お互いの親睦・連携を高めることが出来ます。
言ってみれば、mixiみたいなSNSです。

更にそういった人達は、ボランティアで選挙応援が出来ます。
一定の登録をして、例えば、電話による選挙応援をしたい場合は、電話のアイコンをクリック。
するとその人の近所に住んでいる、オバマ陣営へ投票をしてもらいたい人のリストが表示されます。
そのリストに記載されている人へ電話をして、投票をお願いするのです。
しかし、お願いするほうも素人。
そこでちゃんと、電話応対のマニュアルも掲載されています。

ボランティア活動をする人達は、インターネットを活用した上で、実際に電話や戸別訪問を行って、有権者へ投票を促します。

インターネットによる選挙活動を行うことによって、若い世代がオバマ氏を支持しています。
Mac等のノートパソコン片手に選挙活動をしている様は、日本では見られない光景です。

電話にて、どちらに投票するかを調査したところ、やはりオバマ氏が一歩リードしています。
この電話調査は固定電話を使っています。
オバマ氏は若い世代にも人気がありますから、固定電話よりも携帯電話を使う支持者が多いように感じます。
ですから、調査にはのぼってこない支持者の投票数を合わせると、私見ですが、オバマ氏の勝利は確定ではないかと思います。

オバマ氏優勢という風潮のせいで、オバマ陣営に油断が出てきているようです。
その為、それを引き締めるように指示が出ているそうです。

確か日本では、インターネットを使った選挙活動が禁止されていますよね。
また、メールで「○○という人に投票してね」という事も禁止されています。
それ故、今回のアメリカ大統領選挙の選挙活動には、本当に驚きましたよ。

選挙の結果が、アメリカ・・・否、全世界の景気向上に繋がることを期待しています。

Posted by kanzaki at 2008年10月29日 20:42