2008年11月16日

回転する「願懸け高麗犬(がんかけこまいぬ)」〜 新潟市の下町(しもまち)散策【4】

前回の続き。
今回でラストです。

●前回の記事:フレッシュ本町〜 新潟市の下町(しもまち)散策【3】
http://kanzaki.sub.jp/archives/001743.html

歩いていますと、お腹が空いてきました。
こじゃれたお店も良いのですが、私は地元の人達が日常的に使う食堂に入りたいと思いました。

ちょうど目の前に食堂があったので入りました。
そこはカウンターしかない狭いお店でした。
地元の年配の皆さんが、昼間からビールを飲みながら語り合っていました。

とても気さくな人達で、私に声を掛けてくれました。
カメラを持ち歩いていたので最初、テレビや雑誌の仕事をしている人だと勘違いされました。
それを否定すると次は、趣味でカメラ撮影をして、仕事はホストをしている兄ちゃんだと勘違いされました。
細かく説明するのも面倒なので、否定しませんでした(お

地元の事は地元の人に聞くのが一番。
この辺で面白いスポットはないかと聞きましたところ、「願懸け高麗犬(がんかけこまいぬ)」というものを紹介してくれました。
「湊稲荷神社」という所にあるそうです。

場所を教えていただき神社へ向かって歩いていたところ、先ほどの方が自転車に乗って追いかけてきました。
教えた道順を間違えたからと、わざわざ教えに来てくださったのです。
そして、その「願懸け高麗犬(がんかけこまいぬ)」や近所の名所を紹介したパンフレットをいただきました。
はじめて会った私にここまでしていただき、大変嬉しく思いました。

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ここが「湊稲荷神社」です。

名前:湊稲荷神社
住所:新潟市中央区稲荷町鎮座
TEL:025-222-6549

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阿像(材質は花崗岩)

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吽像(材質は阿像と同じ)

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こま犬の初代は嘉永7年頃に置かれたそうです。
なんとこのこま犬は、台座の上で回転することができるのです!

円形の台座に穴を開けて、そこに軸を差し込んで固定。
像の下端に穴を造り、軸をゆるくはめます。
像と台座との間に0.5センチほどの隙間があり、その隙間によって像が回転できるのです。

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だんだん台座と像の間に隙間がなくなって回転が重くなってきたので、第二次世界大戦後、回転用の軸に樫のような堅木から鉄の軸へ変え、今はステンレス材になっています。

回転するこま犬は全国的にも珍しいですよね。
マスコミに取り上げられてからというもの頻繁に回されるようになり、軸の磨耗が激しいので、半年に一回の割合で修理しているそうです。
私も回転させたのですが、阿像より吽像の方が回転が軽かったです。
吽像は、女性が回すからでしょうかね。

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撮影中も地元の方々が、町の中にひっそりとあるこの小さな神社を訪れていました。

この犬に願懸けをする習俗について説明しましょう。

和船の出入りで新潟港がにぎわっていた頃、港に入る船の船乗りは花柳街で遊び、その夜、遊女に送られて船に帰るのが新潟の風俗でした。
遊女達は毎夜、船乗りが遊びに来てくれることを願い、なによりも港に入っている船が出帆し、船乗りが行ってしまう事を恐れました。
船の出帆をおさえ、新潟の港に船止めするには西風に吹いてもらいたい。
遊女達は夜中、ひそかに油揚げを持って神社へ行きました。
こま犬を回して犬の頭を西の方へ向け、西風が吹いて港口が荒れ、海がしけて船が出帆できず、船乗りが再び遊びに来てくれるのを願いました。
遊女達のこんな願望が、高麗犬に願を懸ける習俗を生みました。

海が荒れないように祈るのが普通です。
このように航海に関する逆風祈願は、全国的にも少ないです。
石川県の「腰巻き地蔵」、宮城県の「しばり地蔵」、島根県の「草鞋かけ不動」ぐらいです。
いずれも仏教の尊像に願懸けするのに対し、こま犬に願懸けする新潟港の習俗は全国で唯一の事例です。

地元に住んでいながら、はじめて知りましたよ。
海外、県外の名所を見て回るのも大切ですが、地元をもっと知り尽くしてからでも遅くはないのかなと思います。

今回の散策では、地元のいろんな方々と触れ合うことが出来ました。
これが一番の収穫でした。
新潟にもまだ人情が残っていたんだなあと感じられたのですから。

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魑魅魍魎跋扈(ちみもうりょうばっこ)する この地獄変(じごくへん)・・・。
名護啓介は ここにいる。
イクサ爆現。

前口上が昭和ヒーローのようでかっこいい。
今日の名護さんも素敵でした。
落ち込んだ主人公を救おうと一生懸命です。
しかし、すべったり転んだりと、遊び心を忘れないところが名護さんらしい。
せっかく復活の回なのですから、クラゲのファンガイアぐらいは倒してもらいたかったですね。
予告のサガークがデカすぎなのですが、あれは何なんでしょうかね。

ブシドーさんは、相手が万全な体制じゃないと戦わないところが漢ですね。
味方にどう言われても「聞く耳 持たぬ」ですから。
それにしてもセルゲイ・スミルノフ、敵ながら何て良キャラなんでしょう。
しかし、良キャラ=死亡フラグの予感・・・。

A、B、Cパート構成っていいですね。
Bパートにて一話完結として終わらせ、Cパートで後日談と次回への引きを提供する。
ライダーもこの方法がいいんじゃないのでしょうか。

Posted by kanzaki at 2008年11月16日 15:31