2009年04月04日

最近、チャイムのない学校が増えているそうです

学園モノのドラマにて、必ず使われた効果音といえば「チャイム」。
♪キ〜ンコ〜ンカ〜ンコ〜ン♪

朝一番のチャイムは始業時間。
このチャイムが鳴る前に校門をくぐり抜け、自分の教室へ向かわなければいけません。

昔のドラマだったら、校門の前にて竹内力のような先生が竹刀を持って立っていました。
そして遅刻者や服装の乱れた者を厳しく叱り付けていました。

主人公は朝寝坊して遅刻しそうになり、慌てて朝食のパンをくわえながら急いだところ、交差点で同じように急いでいた美少女にぶつかります。
散々悪態を付いた後、遅刻ギリギリセーフで到着。
朝のホームルームで、ぶつかった相手は転校生と判明!
お互い、悪口を言い合いながらも段々恋に落ちていく・・・・・・実際にありえね〜!

そもそもパンをくわえて街の中を走っている人を見かけた事がありません。
ましてや、当日転校してきた美少女にぶつかる確率は更に低いです。

そういや、この少女マンガにありそうなシチュエーションですが、お約束の展開と言いつつ、実際にこの展開をした作品を知りません(意図的なギャグは除く)。

まあとにかく、学生が遅刻しそうになっている事を端的に表現するのに、チャイムというのは効果的です。
また、主人公がヒロインについて妄想にふけっていたところ、突然、英語の和訳の回答を指示されてあたふたしていると、ちょうど上手い具合にチャイムが鳴って難を逃れる・・・・・・これまた実際にありえね〜!
現実世界で、犯人が崖の上で自供をした後、飛び降り自殺を試みようとして、名探偵に命を救われるぐらいありえね〜。
まあとにかく、チャイムという効果音は、話しをうまく転がす重要なアイテムです。

夕焼けに色が染まる校舎、グラウンドで部活にいそしむ生徒達の姿・・・こんな光景にもチャイムの音は印象的な効果をもたらします。

自分自身、やはり学校に関連するキーワードとして、チャイムを必ずあげることでしょう。
しかし最近、うすうす気付いていた事があります。
我が家は小学校や中学校の近くなので、子供達の元気な姿や声は聞けど、チャイムの音を聞いた事が無いのです。

最近、チャイムのない学校が増えているそうです。
これは新潟県の小中学校だけではなく、全国的なものです。
子供達に自主的に時間を守る習慣を見に付けさせる事が目的だそうです。

チャイムを鳴らすかどうかは各学校の裁量に委ねられており、県教委や各市町村教委は導入状況を把握していません。

まったくチャイムを鳴らさないところもありますし、始業・就業時等の節目だけ鳴らすところもあります。

逆に、完全にチャイムを鳴らさなかった新潟市の南浜小学校は、一日六回、チャイムを鳴らすように戻しました。
理由は「遊びに集中しすぎて時間を忘れてしまうケースがあるため」だとか。

新聞等では言いませんが、チャイムを鳴らさない本当の理由は、近隣住民からの苦情です。
専業主婦やあまり外へ出ない老人にとっては、確かに毎日、自分達に関係の無い大きな音を聞かされるのは辛いかもしれません。
しかし始業・就業時等の節目ぐらだったら許してもらえるかも。
小さな市町村では、夕方5時になると音楽やサイレンが鳴るところもありますしね。
ちょっとした苦情にも敏感な対応をしてしまう学校も学校ですねえ(今の時代、仕方がないか・・・)。

チャイムが鳴らなくとも、自主的に時間管理をできる子供達をそれはそれで尊敬します。
しかし、我々のような大人達は失ってしまった「無我夢中で目の前の事に取り組む」という姿勢は、若い子達ならではの姿です。
チャイムでようやく、何時間も目の前の事に集中していた事を気付かされるぐらいのパワーが欲しい私としては、若い子達にチャイムがあってもマイナスにはならないと思っています。

♪キ〜ンコ〜ンカ〜ンコ〜ン♪
はい、今日はここまで。
また来週、この神ナナにてお会いしましょう!

chime01.jpg

Posted by kanzaki at 2009年04月04日 22:45