2009年05月13日

仕事を理由にすれば、苦手な世界にも簡単に飛び込める

新潟市在住のコピーライター・仲 京さんが書かれたコラムを地元の新聞紙で読みました。
職業とは裏腹に、初対面の人との会話が苦手との事。

ライターデビューは、行きがかり上から担当したフリーペーパーの編集。
ノウハウも全くないのに、結局ほぼ一人で取材から記事の作成まで全てやったとの事。

不安と苦労の連続でしたが、そんな中から得たことは、
「仕事を理由にすれば、苦手な世界にも簡単に飛び込める」
という事だったそうです。

初めての仕事は想定外の苦労の連続ではありますが、今まで感じた事の無い喜びも同時に味わえます。
そんな事から、新しい世界には、どんな不安も吹き飛ぶくらいの魅力があり、好きな事や楽しいことだけでは、本当の喜びは味わえないと感じているそうです。

立場がその人をその立場に相応しい人物へ成長させるというのは、仕事をしている中で感じます。
不思議なもので、その立場に相応しい人物になってから、その立場に就くという事はありませんよね。
何故だか分からないけれど、命令されて押し込まれ、右も左も分からない中、あたふたしながら自然と成長していくものです。

私自身も入社して数年後、いきなり畑違いの部署へ異動を命じられ、今の場所へ来ました。
普通、引継ぎというものがあるものですが、前任者は既に関係会社へ異動。
残された書類等を見たり、同じ部署内の人に聞いたり、はたまた外部の業者の方に教えてもらったりしながら仕事をしていました。

かなり辛い日々でしたが、今思えば、それが良かったのかもしれません。
断片的に分かる情報を繋ぎ合わせて仕事を理解していったのですが、それはある意味、既存の仕事の分解・再構築になり、業務の改善・効率化へ繋がったのです。

私が来るまで、あまりコンピュータを使っての業務処理が進んでいなかった部署だったので、人手不足と業務処理の速度アップを図るため、ひたすら業務を電算化していきました。

法務関係に関しては、ひたすら書籍を読んだり、法務局、税務署、裁判所等を何度も通って覚えました。
私の在任中というのは、過去にも例の無いぐらい法改定の連続だったのですが、既存の知識が無い分、かえって新しい法律をすんなり受け入れることが出来ました。

それらに加え、文章を書いたり、絵を描いたり、機械・パソコンをいじったりするのが好きだったのが功を奏し、仕事の幅が広がりました。

手探りで覚えたからこそ、応用力も効くようになったし、「この事ならば、こいつに聞け」とまで言われるぐらいになったのだと思います。
また、そうやって地盤を固めたからこそ、転勤も無く、今のポジションで仕事を続けられるのだと思います。

今だって、毎年必ずやらなければいけない定例業務に対し、「またそれをやらなければいけない時期になったか。嫌だなあ」と思いつつも、「昨年よりも早く処理をこなそう」「ここは、こういう風に改善してみよう」と新しい事を取り入れています。

仕事はストレスの源なのに、生きていく上での活力でもある。
24時間のうち、仕事をしている時間が最も長いのですから、そこで自分を成長させるのは、なんらおかしい事ではありません。
5月の連休で、仕事に対する活力が減退している時期かと思いますが、攻めの姿勢で取り組んでみたいものです。

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Posted by kanzaki at 2009年05月13日 22:24