2009年06月09日

平成21年度「白根大凧合戦」を見に行ってきました【2】(動画あり)

前回の続きです。

●前回の記事:平成21年度「白根大凧合戦」を見に行ってきました【1】
http://kanzaki.sub.jp/archives/001875.html

私が見に行った7日の午後3時からは、NHK大河ドラマ「天地人」にちなみ、上杉謙信、景勝などを描いた大凧を揚げていました。
上杉景勝は重臣の兼続に命じて天正2年(1574年)より慶長2年(1597年)にわたり、この会場である中ノ口川を掘らせたんですよ。

この時間になるとさすがに観客も多くなり、前回の記事に掲載したような大凧を揚げている人達の姿はまともに撮影できませんでした。

nao01.JPG

nao02.JPG

nao03.JPG

nao04.JPG

nao05.JPG

今回の撮影に使用したのは、カメラは「Nikon D90」、レンズはある意味、D90の為に作られたようなズームレンズ「AF-S DX NIKKOR 18-105mm F3.5-5.6G ED VR」です。

普段は単焦点レンズしか使いませんが、今回のような祭りやイベントの際は撮影場所が限られているので、歩いて被写体に近寄ったり離れたりできません。
そういう時はやはりズームレンズが便利です。
大凧は戦闘機などと違い、はるか上空まで舞い上がるわけではありませんので、105mmまでのレンズで十分です。
また、大凧を引っ張るのに使っている綱はワラが原料ですから、荒々しい使い方の中で繊維同士がこすれ、その細かい粉が宙に舞います。
そんな状況の中でレンズ交換なんてしたら、本体内にワラの粉が微量とはいえ侵入してきます。
こんな時は、倍率の高い便利ズーム一本でまかなう方が便利ではないでしょうかねえ。
ベテランさんならばともかく、私のようなニワカ野郎の場合、祭りの場の雰囲気に飲み込まれてしまい、カメラの設定をあれこれ考えることができません。
そして目の前の状況は、どんどん変化していきます。
だから今回は殆どオートもしくはシーンモードで撮影しています。
「Photoshopは心の友」な私の場合、とにかく撮りまくって、演出は帰宅してから考えるようにしています。
邪道ですが、撮れていないよりマシです(上手くなってくると、そういう考えから脱却できるのでしょうかね)。

やはり一眼レフカメラで撮影している人が多かったです。
年配の男性が多く、キヤノンとニコンのカメラの比率が半々。
意外にも、デジタルとフイルムのカメラも使用率が半々でした。
単焦点のバズーカのようなレンズで撮影している人もいましたが、多くはズームレンズでした。
ただし、それほど倍率の高いズームレンズではありません。

また、20代の女性でもカメラで撮影している人をちらほら見かけました。
大抵は、一眼レフカメラよりコンパクトな「レンジファインダー・カメラ」のような形でした(名前は分かりません)。
レトロなフイルムカメラは、ファッションアイテムとして確かにいいなあと思います。
実際、みんな美人さんばかりでした(白根は美人が多かったですよ!!)。

私が滞在した時間は約3時間程度だったと思いますが、撮影枚数は約1,200枚。
デジタルカメラだから気兼ねなく撮影できます。
デジタルだとパソコン上で加工も簡単に出来るし、こうやって簡単にブログにアップできますしね。

さて、そんな撮影をしている最中だったのですが、実は死にかけましたorz
大凧が宙を舞った後に制御不能になり、上空から斜めに私たちのいる観客側に落ちてきたのです。
そのせいで参加者の一人が凧にぶつかって地面に頭を打ち、意識不明になりました。
一時、大会は中断。
幸い、10分もしないうちにその人の意識は回復しました。

私の一眼レフカメラは動画撮影機能も搭載しているのですが、たまたま動画で撮影している時に事件は起きました。
下記がその時の模様です。


大凧って空を舞っている時は割合、のんびりと優雅な感じなのですが、こうやって見ますと、カミソリのような素早さなんですね。

ちなみにちゃんと舞い上がると、以下のような感じになります。


今年の経験で、どのように撮影すればよいか何となく分かりましたので、来年はもっと大迫力な写真を撮影したいと思います。

(追記2009.06.10)
合戦の会場で、偶然にも知人に会いました。
参加者ですから色々と大変なのに、わざわざ飲み物の差し入れをありがとうございました。
そんな知人のいる組が、なんと最終日最後の1戦で勝利し、見事逆転優勝したそうです。
おめでとうございます!!

●一心太助組
http://www.geocities.jp/tasuke_issinn/

その優勝した組の公式サイトを見ましたが、その年に揚げる大凧の製作は2月から行っているのですね。
紙張り、絵描き、骨加工、縄張り、骨組み、紙付け、根付けと沢山の過程を経て完成します。
凧合戦が終わったあともまだ続きまして、凧の骨をバラして、使えそうな骨を再利用。
来年の準備は今年の後始末から始まるのだとか。

今年は1日おきに良い風が吹いた形になったそうです。
残念ながら私の行った日は合戦が見られませんでしたが、来年は是非とも合戦シーンを目撃したいと思っています。
新潟に続くこの素晴らしい伝統行事は、いつまでも本当に続いて欲しいと思います。

Posted by kanzaki at 2009年06月09日 20:45